
4月29日、パルマローザ主催の恒例の撮影会があった。
今回の参加者は34名。いままででいちばん多い参加人数だった。
この人数は、カメラやフィルムの会社が行なう撮影会にも匹敵する。
影山 なお子さん、ダイビング仲間の井出哲哉氏にアシスタントをお願いしたが、
このほかにも、パルマローザのメンバーがよくフォローしてくれた。
この人的システムがないと、多人数の撮影会の運営は不可能。

デジカメは、いろいろの機能が付加されていて、
かつての高級一眼レフ・フィルムカメラよりも操作に手間取る。
ここを、事前に手ほどきしておくと、すぐに撮影に入れる。
これまでの経験から、いきなり撮影に入らず、まずはレクチャー。
写真がなぜ表現力なのか、写真というメディアの意味などについて、
コミュニケーション論的に、ちょっぴり脳科学的に説明してから、各機能の説明をした。

今回は、地域のオピニオンリーダーの方々の参加も多く、
写真の楽しさをコトバで伝えていただくように、
そして、さっそく情報発信していただくために、
写真とはなにかから料理写真の撮り方まで、
やや理論的にお話をした。

おもしろかったのは、テキストの中の「かならず」との表記法について、
なぜ「必ず」ではないのか、との質問があったこと。
文章教室ではないが、こういう不規則質問は大好きである。
が、このブログでは、なぜ「かならず」と書くかの説明は控えておく。

参加者からは作品を1点出していただいて
フォトコンテストを行なうことを徹底しなかったが、
いまから応募していただくことにした。
テクニックを競ったり、賞品をかせいだりするのが目的ではなく、
各自の作品を拝見し、論評するのが目的である。
応募作品は、ていねいに拝見し、コメントさせていただく。
(入賞者にはささやかな賞品は用意するが)

反省点もある。最初は欲張って、
氷川丸からインターナショナルスクールまでの撮影範囲を決めたが、
これはムリと思って撮影場所を縮小し、
それに伴って集合場所も変更させていただいた。
全作品を拝見しながらコメントするという従来方式も、
今回は人数の関係で一部の方にとどめざるをえなかった。
撮影会は、終了後の作品鑑賞までが1セットと思うので、これは残念。
その分をコンテストで補うつもり。

よい点は、レストラン、「エリゼ光」を借りきり状態にしたため、
料理写真の実習はたっぷりとできた。
影山さんのコーディネート力にあらためて感服した。
料理は撮影用のにわか料理ではなく、デザイン性も高い、本格料理だった。
同じ料理でも、人によってお皿や盛りつけが違うという、
この店のコンセプトは、料理撮影会にはドンピシャリだった。
聞けば、いろいろな撮影会後のミーティングにも使われているとか。
当日、私が撮影した写真を何点かあげて、ポイントを示しておこう。
1.この日の料理の1つ。置かれたままではなく、自分の好みのアングルで。
窓から入り込む光を生かした。やや望遠にして視界を狭め、
余分なものを写し込まないようにした。
WB(ホワイトバランス オート/AWB)ISO200、プラス0.7補正。
(店内は通常ISO400にして手ブレを防ぐが、
この店は窓から光が射し込んで室内が明るいので、
ISO200に設定した。WBも外光が多いことを考えてオートにした。
室内では通常、電灯光か蛍光灯に設定する)
2.卓上のみかん。つけ合わせの1つを自分で演出してみた。
皿のデザインを生かして、やや上から撮った。
ISO200、プラス0.3補正。
3.人物は、順光(被写体に光が当たる状態)よりも、逆光がきれい。
とくに女性は……。 ISO200、プラス1~1.5に補正。
(プラス補正度が増すほどに手ぶれのリスクは増す)
サングラスに撮影者や、あたりの人の姿が写るのもおもしろい。(12点)
4.スナップ&風景
①撮影中 ②カメラアングル ③サンセットデザート

④よこはま たそがれ↓ ⑤よこはま 月の出↓

# by rocky-road | 2009-05-01 15:09