モチベーションを高めつつ過ごすことができた。
4月29日は、パルマローザ主催の写真教室(神奈川労働プラザ~大桟橋)。

5月3日は、食コーチングプログラムス主催の
「健康をカタチにする栄養士のための身だしなみセミナー」
(ブティックアシダ銀座)


5日は、食コーチングプログラムス主催の「食ジム」
(横浜開港記念会館)。

6日は、わが「ロッコム文章・編集塾/遠距離クラス」
(横浜開港記念会館)

以上のうちから、
5日に開催された第129回「食ジム」について
振り返っておこう。
当日のテーマは、
栄養士として、「健康のカタチ」を
周囲にどのように示していけばよいか。
座長 岩田 博美さん
アドバイザー 大橋/影山なお子さん

このテーマは、いわば《食コーチング》のオリジナルで、
いろいろの活動のベースになっている。

「成人病」が注目されるようになった1960年代あたりから、
見た目にはわからない〝隠れた〟病因を標的に、
「早期発見・早期治療」が叫ばれた。

この原則に、いまも変わりはないが、
健康度のチェックは、
医学検査による以外には策がないかのような錯覚を
多くの人に起こさせる結果にもなった。
いわばシフトのし過ぎである。

従来の、自己判断や、
周囲の人の、見た目の判断は、「必要ない」とは、
だれも言ってはいないのだが、
見た目の判断は、
なんとなく感覚的で、非科学的な考え方のように、
思い込む反作用が起こった。

あのころから、およそ60年、
「生活習慣病」のハードルを越えかかっているときに、
今度は、認知症やフレイルというハードルが
行く手に置かれていることに気がついた。

「成人病」を「生活習慣病」と言い換えたときから、
健康行動――そう、「健康のカタチ」は
重要なポイントの1つになっていたのだが、
「ライフスタイル」というコトバになじみのうすい人たちは、
シンプルに、
「塩分のとり過ぎに気をつけよう」
「コレステロールに要注意」
「動物性脂肪のとり過ぎが心配」……、
そしてついに、
「食の洋風化を抑えよう」のように、
話を各論に持っていった結果、
「なんとなく栄養障害」というところに着地してしまった。

この視点はそうとうに強固で、
いよいよ視界に入ってきたフレイルや認知症をも
「栄養障害」という先入観で見るものだから、
「たんぱく質だ、サバ缶だ」という話になってしまう。

大橋は、
「人生100年時代は、
人生を持て余す人がふえる時代」と見ているが、
だからこそ、
食生活と並行的に、ライフスタイルの見直し、
改善が必要になってくる。

「ライフスタイル」とは、シンプルに言えば、
「健康のカタチ」を整えることにほかならない。
そこで、「食ジム」の席に戻ろう。

今回の「食ジム」のプロットは、以下のとおり。
1. 「あなた、若いね」「あなたって健康そう」と言われた事例――
あのとき、そんな場面で……。


2. 「いかにも元気がない」「人のモチベーションを下げる」
そんなタイプの表情、身だしなみ、言動……あれやこれや。
3. 「明るさ」「元気」「健康」をアピールする私の流儀。

4.「健康のカタチ」を左右する10αのチェックポイント、
総点検!

「食ジム」に参加する人たちは、
「若い」「健康そう」と言われた経験は豊富だから、
みなさん、
いきいきと、その経験を複数例あげていた。

*服装の色や柄から「若い」と言われた。
*半袖姿のときに「若い」と言われた。
*30代のとときに「大学生?」と聞かれた。

*職場でかかってきた電話に出たら、
「若い人じゃダメ、上の人と替わって」と言われた。
*歩き方が速い、若々しい。
*ダブルワークで早朝、深夜の仕事をしていると伝えると、
だいたいの方から「若いね」と言われる。
*久しぶりに実家に戻ったとき(地方)、
私の服装を見た親戚たちが「私にもこんな若いときがあった」と言われる。

その一方で、
「元気がない」「人のモチベーションを下げる」タイプの人と
出会った(出会っている)事例報告も少なくない。

*無表情な同僚。
*声が小さい人。
*朝のあいさつをしても反応の弱い上役。
*人に問いかけない、自分の話ばかり……。
*遠出の旅行をしない。
*人の話を取って自分の話にすり替える。
*人の行動に干渉したがる友人。
*会話の内容がいつも変わらず、家族の話ばかり……という人。

では、みなさんは、
自分の「明るさ」「元気」「健康」をどうアピールしているのか。
さすがは学習の成果が明らかで、披露に限りがないほど豊富。
全国の健康支援者に分けてあげたい流儀ばかり。

*笑顔、あいさつ、声かけ、問いかけは、
日常行動の1つ。
*約束した時刻を守る。
*予定を変更しない、ドタキャンをしない。
*軽やかに歩く。足を引きずって歩かない。

*後ろ姿も美しく。
*TPOに合わせた服装選び。
*写真を撮って共有する(アルバム、ハガキ、フォトブック)。
*公の場でも、ときに、ちょっぴりプライベートの話も。

最後に、「健康のカタチ」を左右するチェックポイントを
みなさんであげてみた。
以下は、それを中心にして大橋がまとめると……。

*考え方(思想)や感性、態度――建設的。肯定的。協調性。向上心。
謙虚。親近感。行動力。ユーモア感覚(発する、受ける)……。
*身体(ボディ)――清潔感。姿勢。体型。立ち方。歩き方。食べ方……。
(×猫背、顔や髪、からだをいじるクセ)
*表情――バリエーション。ほほ笑み。笑顔。穏やか。温かみ。視線。
(×無表情。内心を顔に出す。視線を逸らして話す)
*身だしなみ――顔や髪のメンテ。24時間、TPOに合った服装。
TPOに合ったコーディネート。アクセサリーなどの合わせ方。

*言語行動――TPOに応じた声量で話す。滑舌は適正。
話の内容に論理性がある。一定のボキャブラリー。
問いかけを有効に使う。複数の人との話し合いへの適性。
話題力がある。司会・進行がでする。
(話しグセがない/アノー エート ……かな。流行語を使い過ぎない)
書く習慣……メモ。ノート。ハガキ。手紙。メールほか。

*食べ方――定刻の食事。箸や食器の持ち方。箸の使い方。
噛み方(おいしそうに食べる。音を立てない)。場違いな話をしない。
献立の立て方。食事のマナー。
*仕事――仕事を大事にする。自分の役割を自覚して働く。
仕事上の人間関係を大事にする。後輩を育てる。
働き過ぎない。
*予暇活動――定期的・継続的な活動がある。運動習慣。
つねに活動仲間がいる。レクリエーションを楽しむ習慣。
などなど。

ここでも押さえておきたいのは、
「健康のカタチ」にこだわるのは、
生活習慣病やフレイル、認知症予防のためではなく、
それが人生を活性化し、
人も自分も楽しい日々を、ずっとずっと続けるためである。




いや、順序は逆で、
人生を楽しんでいる人は、
「健康のカタチ」がよく、美しく、そして、長くカタチが崩れない、
ということになるだろう。

# by rocky-road | 2024-05-12 23:35 | 「食ジム」