スカート姿よりパンツ姿が多くなったこと、
「オレ」「ヤベー」など、男コトバを使う人が増えたことなどがあるが、バッグが大きくなったというのも、その1つ。
もうポシェットなどという、財布くらいしか入らない小物は、
やる気のある女性の持ち物ではなくなった。
その昔、日本の兵隊は背嚢(はいのう)という、
一種のバックパックを背負って行軍した。
その中には寝袋にする毛布や食器などが入っていて、数十㎏。
つまり、バッグの大きさは、戦力と無関係ではない。
「玄関を出たら7人の敵があると思え」と格言にあるが、
バッグの大きさは、臨戦態勢を示すものかもしれない。
女性が大きなバッグを持つようになったのは、
それだけ戦闘シーンが増えたということか。
ケイタイがいる、カメラがいる、ホチキスがいる、電子辞書がいる、催涙スプレーがいる、そしてもちろん、化粧道具がいる……。
「さあ、いつでもかかって来い!!!」ということか。
女性のバッグも、ブランドの話よりも、そろそろ機能論に入っていってもいいのではないか。
ダイビングの世界では、ダイビングバッグの詰め方論をずいぶん昔に何度もやった。
ダイビング用品にカメラ機材、そして旅グッズ……。
くつ下は3足はいらない、アロハは日本の海辺には
不適……などと論じた。
そこで、現代バッグ論をいくつか。
1.目的によってA4サイズのバッグが必要。
たとえば講演会。資料やテキストはA4サイズが多いから。
外出時に週刊誌や新聞を読む人はB5サイズはほしい。
知性はバッグの大きさにも表われる。
2.大きなバッグには仕切やポケットが必要。
中に小さなバッグを入れて仕切るのもよいが、
それ自体があちこちに浮動するので具合はよくない。
やっぱり仕切--それも、ゆとりのあるもの。
いちど、バッグメーカーと話し合ってみたい。
3.風袋(ふうたい)はより軽く、材質は濡れやシワに強いこと。
4.生活の乱れは、バッグに現われる。
いつのものとも知れない領収証だの映画の入場半券だの、
ティッシュの残りビニールだの、楊枝だの、
そんなのがたまっているとすれば、
「あなた、お疲れじゃないの?」
5.人前(たとえば車中)でバッグの中をかき回さないこと。
これって、おばさん、いや、おばあさんに多いみたい。
6.バッグの中身を移し替えるときは、命をかけるくらいに集中して。
移したつもりのものがなかったときの悔しさ、自責の念!!!
外出に際しては、前日にバッグの中身チェックを。
まだまだあるが、いずれまた。
# by rocky-road | 2009-03-02 10:37