カテゴリ:「食ジム」( 11 )

 

健康な「話し合い」のカタチ。

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「食ジム」の第95回が終わった。

2021220日 1017

 横浜市技能文化会館)

タイトルは以下のとおり。


「特定保健指導から見えてきた

日本人の食生活のカタチ。」

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座長/三上聡美さん

アドバイザー/影山なお子さん 大橋

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【プロット】

1.私の食体験、あの人の食行動――至福の瞬間、絶望・絶句の瞬間。

2.食生活において「ああ、日本人でよかった!!

  と感じる瞬間は、こんなとき、あんなとき……。

3.「あの人の健康状態(よいにつけ、悪いにつけ)は、

  食生活によるところが大きい」と思われる事例。

4.日本人が平均寿命において、

  世界の上位を維持しているのには、これだけの理由がある。

5.日本人をもっと健康にするために、

  いま、栄養士に何が求められているか。

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いろいろの職種の人たちを通して

日本人の食生活を観察できる栄養士さんたちの

観察や体験を聞くことができるのは意義深い。

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健康支援を職業にする人に限らず、

どこの職場にも「絶句型」の食行動をする人はいると思うが、

健康支援を本業とする人の場合、

自身は、人と歓談しながら食事をすることが苦手な人が

比率的に多いような気がする。

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お昼に、同僚といっしょに食事をしたがらない、

同席していても、ほとんどしゃべらない、

コロナ禍以前から「黙食」を好む人は少なくなかった、

そんなお話を聞くことができた。

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ここでは、プログラム「5」の

「日本人をもっと健康にするために、

 いま、栄養士に何が求められているか。」について

補足をしておこう。

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プログラム「4」とも関係するが、

日本人の平均寿命が高いのは、

「食生活+α」の要素があることを

肝に銘じておく必要がある。

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世界の長寿国の食事は、ひとくくりにするほど単純ではない。

プロの研究者でも、一定の地域を調べただけで、

「大豆製品がいい」「豆腐は長寿の源」などと

ほんの一部の食品だけに長寿の理由を求めてしまう。

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栄養学や疫学研究では、

生物学や民俗学、民族学系で行なわれている

フィールドワークが大原則になっていない。

食事調査票を渡して、

「これに記入しておいてください」などとやっていたのでは

本当のところがわかるはずもない。

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起床時刻、就寝時刻、食事時刻と回数、

食事のときの会話の量や話題、

排便や洗顔、手洗い、運動の頻度や、その時刻、時間、

日々の楽しみ、生きる意味、信仰の有無、

価値観などなと、

少なくとも「健康の6大要素」(栄養、運動、休養、

ストレスコントロール、人間関係、生きがい)について

自分の目で観察しない限り、

本当のことはわからない。

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もちろん、政治、経済、文化、教育、人口密度、

健康行政など、地政学的位置も無視はできない。

コロナウイルスの感染状況を見ると、

遺伝的要素も、予想以上に大きいのかもしれない。

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そんなところまで手を伸ばしていたら、

100年生きても結論は得られない……。

だからこそ、

いろいろの分野の研究を援用して(「学際的」という)

理論をつくっていく必要がある。

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とりあえず、そのような余地を念頭に置くことは、

健康支援の「質」を高めることになるだろう。

地球のすみずみまで見渡せるようになった時代に、

栄養学だけでモノを考えていたら、

見えるものまで見えなくなってしまう。

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「食ジム」関連で、蛇足の話をしておこう。

東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の会長、

森喜朗氏が、同委員会の臨時評議員会での発言によって

辞任することになったが、

「臨時評議員会」というのは、

シンポジウムのように公開の会議なのだろうか。

たぶん、そうではないだろう。

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ちなみに、「食ジム」は公開可能のディスカッションの場、

いわゆる「会議」とは似てもおらず、別物である。

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会議というのは、非公開、内密が大原則である。

だからこそ、自由な発言ができ、

脳内に嵐を起こす「ブレーンストーミング」ができる。

どうしようもないダメ・ダメ発言も、

そのダメ・ダメ度ゆえに、対抗するタフ発言を誘発する。

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会議での発言が、

その日のうちに部外に漏れてしまうようになったら、

政治や軍事はもちろん、あらゆる組織の会議など成り立たなくなる。

企業戦略、商品開発、人事、犯罪捜査、各種審査などなど。

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今回のトラブルで学ぶべきは、

ジェンダーの問題と同等、またはそれ以上に重要な、

会議のルールをしっかり守ることであろう。

それが組織を守り、国を守り、

結果として自分の命を守ることになる。

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会議は、その内密性ゆえに

自由な戦場になりうる。

命をかけるに値する戦場であるからこそ、

そこからは計り知れない成果が得られるのである。

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「会議の健康度」を、もっと高めたい。

「日本人は秘密を守れない」という悪評を

いくらかでも払拭するするためにも。

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by rocky-road | 2021-02-23 22:09 | 「食ジム」  

あなたの「食事力」は?


1128日、

82回食ジムが終わった。

テーマは以下のとおり。

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食育は定着したか。

今後、栄養士は食育にどう対応すればよいか。

座長/米澤 須美さん

アドバイザー/大橋 禄郎、影山 なお子先生

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1.親から受けた食に関するしつけのうち(今日の食育)、
  「これは正解だった」と思えるのは、「これ!」

2.「お里が知れる!」 ――
  あの人の、あんな食習慣、あんな食感覚、
  あんなマナー、あんな食べ方、事例集。

3.ニッポンの「食育」の現状 ――
  「ここはグッド」「ここはノー グッド」と感じるところ。

4.私が子どもにしつけたい(しつけている)、
  こんな食習慣、こんな食感覚、
  こんなマナー、こんな食べ方。

5.栄養士として、「食育」を、
  どのようにレパートリーに加えればよいか。

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経過については、

パルマローザのホームページに常設の

「活動結果レポート」に譲って、

ここでは「食育論」に絞って考えることにしよう。

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教育の原点は、本来、家庭にあった。

農業の家庭の子も、漁業の子も、林業の子も、

物売り家業の子も、泥棒家業の子も、

親の仕事を手伝うことを通じて、

生きるための知恵や技を身につけた。

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しかし、算術や読み書き、

モノの見方や考え方を学ぶ必要が感じられるようになり、

寺子屋のような、私設の塾ができた。


それが学校のルーツだが、

子供を学校に預けると、

親は多くことを学校に任せるようになる。

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「先生からも言ってやってくださいよ。

こいつ、朝寝坊ばかりして

起こしても起きないんですよ」


「うちの子、学校に行きだしてから

ちっとも仕事を手伝わなくなったんですよ。

先生からもキツく叱ってください。叩いてもいいですから」

こんなふうにして本末転倒が起こる。

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学校給食も、

もともとは、お弁当を持ってこられない家庭などのために

生まれたと聞くが、

ここでも本末転倒が起こる。

「好き嫌いが多くて困っています。

先生からもキツく言ってくださいよ」

「うちの子、食べるのが遅いでしょ?

サッサと食べるようにしつけてください」

「あの子、かぼちゃがダメなんです。

ナニか、ほかのものと替えられません?」

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こういう歴史を見れば、

「食育」の方向性も予想できた。

食育基本法の成立理由はこうだ。

家庭での食事は情緒や人間性を育むうえで

重要な場面であるも、人間性を身につける場だ、と。

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しかし、都市化と核家族化が進み、

家庭には、おじいちゃんやおばあちゃんが少なくなり、

「わが家のしきたり」を伝える人が激減した。

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都市化によって、

女性は主婦専業から

周辺にある職場に通うようになる。

こうして、ニッポンの家庭では、

わが家の味や伝統を伝える親が忙しくなった。

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幸か不幸か、

お母さんが食事をつくらなくても、

冷蔵庫があり、電子レンジがあり、

コンビニがありで、

「食べたいときが食事時刻」となった。

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燃料が不十分のときは、

調理後、温かいときに全員集合が当たり前だった。
が、やがて「チンして食べておいて」となった。

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「食育」のステージは風前の灯。

このピンチを救うために

学校がひと肌脱ぐ、そういう法律ができた。

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しかし、学校給食の歴史でもわかるように、

人に任せるようになると、

依存度が高まるのは世の倣いであって、

やっぱりここでも、

「先生、うちの子、お箸の持ち方、ヘンでしょ?

正しい持ち方、仕込んでやってください」
「お月見団子、おいしかったって。

でも、先生、ノドに詰まらせた子がいるそうですね。

うちの子、だいじょうぶかしら?」

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学校では、

国語、算数、理科、社会……と

いろいろの科目があり、

中学生にもなると、

専門の先生が配置されるようになる。

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それに倣えば、

食育でも、

*食卓コミュニケーション、

*買い物スキル、

*お食事のお手伝い、

*食器の扱い、

*環境汚染対策、

*生産・流通など、

いろいろの教科が必要になる。

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そんなことまで1人、2人の先生に任せられても、

手に負えるはずもない。

そこで学校は、

専門のコーディネーターに助けてもらうことになる。

かくして、

「食育」は、家庭ではなく、

学校でもなく、社会が行なうものとなる。

「家庭は遠くになりにけり」である。

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対策は、

各職場で「父親学」「母親学」を学ぶ場をつくること。

高齢者への「食育」よりも先に手をつけるべきであり、

そのほうが食育効果はあがるだろう。

大人が磨くべきは「食事力」である。

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食材、食事を選ぶ力、

定刻に食事をとる力(習慣)、

1日に、なにをどれくらい食べるべきかを

把握する力、

人と語り合って食事を楽しむ力(習慣)、

体重を適正に保つ力などなどを総合したものが

「食事力」である。

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「食事力」をだれが推進するのか、

栄養士のほかに、だれがいる?

いやいや、そう言っちゃぁオシマイヨ。

「食事力推進士」というような国家資格と、

それを組織とする行政システムが必要だろう。

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そのためには、

「食事力」をもった大人を

ゴマンと育てなければならない。

たれが育てるの?

話は遠い未来の、先の長~い話である。

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by rocky-road | 2020-12-02 23:51 | 「食ジム」  

「おばさん化」は晩秋、老化現象である。

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90回を迎えた「食ジム」では、

こんなテーマで話し合った。

(主催/食コーチングプログラムス

927日《日》横浜市技能文化会館。

座長/崎山光江さん

アドバイザー/影山なお子さん、大橋)

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【タイトル】

「栄養士が『おばさん化』しないための

センスと行動様式。」

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【進行プログラム】

1.「いま考えても、悔しい」――年少であること、

  年下であることを理由に、決めつけられたり否定されたりした、

  あの人からの一言、態度、仕打ち。

2.健康相談や食事相談において、言い過ぎ、決めつけすぎの事例

  ――実際にあったこんな事例、あんな事例。(伝聞情報も含めて)

3.年長なのに、こんなに謙虚な人もいる

  ――祖父・祖母、父・母、知人……

  ……あの人の、こんなところがスゴイ。

4.なぜ、人は「おばさん化」「おじさん化」するのか。

  その原因を徹底分析。

5.「おばさん型」「おじさん型」言動

  ――(食事相談・健康相談、日常生活)を抑制するには

  どんなライフスタイルを身につければよいか。

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世界広しといえども、

世界の健康支援者が、こんなテーマで

1日かけて話し合った例は皆無だろう。

そもそも「おばさん化」とはなにか、である。

もちろん定義はした。

すなわち、

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周囲または相手に対して、

自分が年長であることを過度に意識し、

それを優越性と感じて、周囲に対して謙虚さを失ったり、

遠慮のないコトバづかい、決めつけ、断定、

本音の吐露(「嫌い」「おいしくない」「高い」「安くしてよ」

「あなたは若いからそういうの」「私の年になればわかる」)

などの発言が多く、わが物顔でふるまったりする行動傾向。

男性にもあるが、女性に顕著な傾向か。

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昔からマンガのテーマにはよくなるモノで、

たとえば、電車の車内で人を押しのけて席をとる、

人があけたドアを堂々と先に通り抜ける、

一山いくらの売り物に、別の山からの1個を加えて

カゴに入れる……。

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今回は、健康支援者の「おばさん化」だから、

こういうフライング行動ではなく、

おもに言い方、決めつけ方などの体験披露からスタートした。

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以下はその体験例。

*「自分のたてた献立を、
  毎回先輩調理師から批判される」

*「野菜の皮をむいていたら、『そんな切り方するの?』」

*着ていた服についての指摘「若いからなんでも似合うのよね」

(こっちは、それなりに考えているのに!)

*先輩と議論していたら「若いからそういうこと言うんだ。

僕の歳になればわかるよ」

*人が食べているお弁当をのぞき込んで
「ごはん、多くない?」

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健康支援者や食事相談は、

本来、カウンセリング的でありたいところだが、

「栄養指導」というコトバが一般化しているとおり、

もともと指導して当たり前と考えられている。

そういう世界でキャリアを積むとどうなるか。

「指導」×「おばさん」となるから、

キメつけ、あけすけの指摘が著しくなる。

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*「ちっとも体重減りませんね。

お酒、飲みすぎているんじゃないですか」

*「数値、下がりませんね。

間食してるんでしょう?」

*「なんでそこまでやせるの? 

骨粗しょう症の予備群になるわよ」

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なぜ、栄養士を含む健康支援者は

「おばさん化」「おじさん化」しやすいのか。

参加者からいろいろの分析が出た。

それらを補足してまとめると……。

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*医療は命を救うという絶対的な使命があるから、

 患者は感謝、感謝の気持ちがいっぱい。

 医師は家系的にも社会的にもエリートで、

 伝統的に上から目線になる。

 看護師や保健師、栄養士は、

 上から目線の対応を学習し、

かつ、医師の「虎の威」を借りて

その態度を増長させる。

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*その立場から見ると、

 患者は、理解していないことが多く、

かつ注意したことを守らない、

そこでついキツイ言い方になる。

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*多くの医療関係者は、

 数値優先で、

 ライフスタイルの維持や改善、

 よい状態の維持に関心がうすく、

 支持した数値を絶対のものとして迫り、

患者を叱る傾向がある。

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*「おばさん」の多くは

 子育て経験があり、

 わが子に対してきつい表現をする経験をもつ。

 「ちゃんとしなさいよ」「言ったことを守りなさいよ」

 「早くして」「だから言ったでしょ?」

 口になじんだトーンは、

 相手が子供でなくても、

似たようシチュエーションのときには口から出る。

相手が自分より年下であることが多くなるにつれて、

「おばさん化」は進行する。

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*さらに、男女に関係なく、

 情報環境(人脈の多様性、新聞、雑誌の購読、

読書、テレビラジオの視聴、デジタル情報のリテラシーなど)

が狭い人は、自分の見聞だけを論拠にし、

しかも、それらを過信する傾向がある。

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「それが常識ですよ」「……そういうものよ」

「私の経験では」「いまの人は……」

「だまされたと思ってやってごらんなさい」

「私を見てごらんなさい。これも玄米のパワーよ」

 「私の言うこと、騙されたと思ってやってみなさい」

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要は「上から目線」、ていねい表現が少なくなる、

問いかけが、ないか、少ない、

断定、キメつけ、自説の強調が多い、

謙虚さ、寛容さ不足、などなど。

それは自他の健康のリスクになりうる。

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これをセルフコントロールできるのか。

特効薬はないが、

こんな方法でいくらかは抑止できるかもしれない。

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*「おばさん化」は「老化現象」であることを理解する。

*仕事以外の人脈を維持または増強する。

 (とくに運動系は有効)

*(世の中にはエライ人やエライ考え方があることを

知るために、雑誌や書物で)評論などの文章を

読む習慣を維持する。

*ハガキ、手紙などによる情報発信の習慣を維持する。

*けっきょくは、高い教養を保つということ。

 「実るほど頭の下がる稲穂かな」

時はいま、実りの秋である。

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by rocky-road | 2020-09-29 21:00 | 「食ジム」  

百寿者となる自分を支える。


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自粛やら「GO TO」やらで、

行動の自由にブレーキをかけられながらも、

なんとか7月は、

ロッコム文章・編集塾の毎月クラスも

遠距離クラスも再開できた(25日)。

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さらに、食コーチングプログラムス主催の

88回「食ジム」(712日)も

講師養成講座の3回目(26日)も再開され、

そして、パルマローザ主催の写真教室で

熱海へも出張することができた(1920日)。

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これらと同時進行で、

秋の出版を目指して、

栄養士のライフスタイルに関する

書物の校正に追われている。

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ということで、

遅ればせながら、

72日の「食ジム」で宿題となった「まとめ」の部分の

締めくくりをしておこう。

テーマは

「栄養士は高齢者の食と健康をどう支援するか。」

座長/髙橋寿江さん

(横浜市内会議室) 

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プログラムは以下のとおり。

1.「こんな高齢者になりたい」と

  思わせてくれる・くれた

  あの方の食とライフスタイル。

2.「なぜあの方は、

  早く逝ってしまったのだろう?」

   ――いま考えてみれば……。

3.高齢者を支援する現在のカタチ――

  ちょっと気になる、こんなところ、

  あんなところ。(公私ともに)

4.年少者がわかっていないかもしれない、

  高齢者の食と健康、そして、ライフスタイル。   

5.栄養士が高齢者の食と健康を支援するとき、

  栄養士・健康支援者が押さえておきたい

  α個のポイント。

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この超高齢化時代ともなると、

健康支援者が健康支援をする高齢者は、

ちょっとやそっとの年上ではなく、

超高齢者や百寿者だったりする。

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折しも、

2019年の日本人の平均寿命が発表されたが、

それによると、

男性は81.41歳、

女性は87.45

で、男性は世界3位、女性は第2位とのこと。

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いつも首をかしげるのは、

男女とも香港が世界1であること

(男82.34歳、女88.13歳)。

(僅差ではあるが)

香港やシンガポール(男女とも4位)、

韓国(女、同率4位)も

長寿国ランキングの上位に入っていること。

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「これらの国の医療体制や

健康支援者の質と量が

日本よりも勝っているのか」

と問われて

「イエス」と答える日本の健康支援者は、

少ないのではないか。

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「レイシをよく食べるから」「薬膳の効果」

などの俗説もあるが、

もちろん、そんな単純な話ではない。

健康環境に目を向ける前に、

統計のとり方に問題はないのか、

日本人としてはそんなところから

研究をしてみたくもなる。

いずれにしても、

香港やシンガポール、韓国などと

トントンの結果というのはもどかしい。

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健康支援者が

ここまでやっているというのに、

ぶっちぎりの独走態勢に入れないのはなぜなのか。

有能な健康支援者たちがゴマンといるのに

アジアの3か国とドングリの背比べとは、

それはないだろう。

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いやいやいや、

そうではない。

健康支援とは、

世界の平均寿命オリンピックに

参加することではない。

大事なのは、

社会参加の機会が

多くて長い人生を送ることではないのか。

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そんなこんなの議論を楽しんだのが

88回「食ジム」であった。

ほとんどの場合、

自分より年上の人の健康や生きがいを支援する、

というカタチになる。

90歳、100歳の、人生の大ベテランに

健康を説くこと、生きがいを説くことに

ビビることはないのか。

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「食ジム」では、

長寿を成しえなかった事例も

あえて、あげてもらって、

健康高齢者の条件を話し合った。

いい例、よくない例を

しっかり認識しておくことに意味はある

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まとめの

「栄養士が高齢者の食と健康を

 支援するとき、

 栄養士・健康支援者が押さえておきたい

 α個のポイント」

というところで、

みんなで「α個」を出し合った。

これを補足しつつあげて、今回はおしまいとしよう。

*古い高齢者イメージを更新する。

 補足→→「ジジ・ババ」のイメージを

     支援者も高齢者自身、

     更新する。若い高齢者をスタンダードにしよう。

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*自分より年上の生き方モデルを見つけてもらう。

 →→「あなたが尊敬する先輩高齢者って、

   どなたですか」

*過剰な健康支援をしない。

 →→けっきょくは、本人の資質とやる気。

*歳より若めの身だしなみをしていただく。

*(そのためには)鏡の自分と向き合う時間を

 つくるようにすすめる。

*食器をときどき変えてみることを提案する。

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*自己肯定感を刺激する。

 →→古典的な「あなたの健康の秘訣ってなんですか」

   という問いかけにも、自分の利点を見つけ出す

   きっかけを与える意味はあるのかも。

   (もともと秘訣なんて考えずにやってきたとしても、

   後づけで説明することで心理的にはプラスに)

*生きがいづくりの支援をする。

 →→あしたの予定を聞くとか趣味を聞くとか。

*小さなことでも生きがいになるように支援する。

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*食体験を過小評価しない。

 →→「ええ? お1人で《すき家》に?

   そうか、あそこなら、“ウナギ牛”食べられますものね」

*人生の先輩として敬意をはらう。

*料理技術を人との交流のために使う。

 →→「男子厨房派」は意外に結束がカタイそう。

*外食体験を増やす、広げる。

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以上のことは、

30年後、40年後、健康支援者の問題なのである。

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by rocky-road | 2020-08-03 00:33 | 「食ジム」  

本業でも、副業でも輝く。

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86回の「食ジム」では

次のテーマで話し合った。

(2020年3月21日 かながわエルプラザ)

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ダブルワーク(副業)によってますます輝くには、

どんなアクションがあるか。」

司会/岩田博美さん

アドバイザー/影山なお子さん 大橋禄郎

プログラムは以下のとおり。

本業でも、副業でも輝く。_b0141773_21454384.jpg
1.こんな副業・ダブルワーク経験、事例紹介。

  (友人・知人の例も歓迎)

2.「副業」の範囲は広く、定義は定まっていない。

  私が考える副業とは……。

3.いま、やってみたい……こんな副業、こんなダブルワーク。

  (趣味、栄養士の他業界、資格取得、そのほか)

4.副業・ダブルワークにどんな意味があるのか。

5.副業・ダブルワークのルールブック。

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近代以降の日本では、

「内職」や「アルバイト」のイメージは、

貧しさや「苦学」を連想させ、

マイナーなニュアンスが強かった。

しかし、いまや労働人口激減の時代、

そのため、持てる気力と時間とを活用して、

公私にわたって長期的に生産活動に参加することは

肯定的に評価されつつある。

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さらに言えば、

いまやどの分野でも、

労働環境がよくなり、

1人の生産能力が飛躍的に高まった。

「テレワーク」などという働き方も可能になった。

おまけに、終身雇用の伝統がうすれ、

雇用者に対して過度の遠慮がいらなくなり、

副業も、いくらかオープンなものになってきた。

(とは言え、身の安全のためには、

同僚に自分の副業はクローズしておくほうがいい)

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個人の側から見れば、

栄養状態が天井知らず的によくなり、

寿命も長くなっているので、

むしろ副業は、

心身の活性化の好条件の1つ、

つまりは健康向上の促進要素になっている。

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そもそも、人間の歴史から見れば、

副業や兼業は有史以前から存在していた

と言ってもいいだろう。

一次産業(農水産業ほか)には、

繁忙期と閑期とがあり、

閑期には地域の共同作業や

イベント、そして、争いごとや戰(いくさ)にも

戦士として駆り出されたことだろう。

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それでも

兼業農業などの伝統は生きているし、

地主や家主、投資、貸し金業などは

今も昔も変わらず続いている。

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副業が憚(はばか)られたのは、

仕事を「修業」ととらえ、

住み込み従業員となった「丁稚奉公」の時代であり、

近代では、

中小企業や公務員などのように、

終身雇用が慣例になってからのことである。

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食ジムでは、「副業」の定義を試みた。

ここでポイントとなるのは、

本業と副業の区分け。

参加時間の長短で決めるのか、

収入の多少で決めるのか……である。

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が、これはポイントにはならないことが

すぐにわかる。

アパート経営と勤め人の兼業の場合、

どちらの収入がが多いかはケースバイケースだし、

参加時間も計り方でいかようにも変わるので、

本業と副業のランキングはそう簡単ではない。

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勤め人と、株の売買の兼業の場合では、

労働時間で計るといっても、

肉体的労働と知的労働との分別が、

これもなかなかスカッとはいかない。

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もっと言えば、

「副業」とは言いながら、

かならず収入を前提としているとは言えない例も多くある。

災害地でのボランティアを続けていた人が

テレビの出演依頼を受けたのがきっかけで、

ポランティアコーディネーターになったり、

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ダイビングが好きで、何百万という金を

海に流し続けている人が、

ダイビング雑誌の外部スタッフとなって

何十年も編集者として働いたりする人もいるから、

収入を前提としないボランティアや趣味の段階と言えども、

「副業」は始まっている、と言えそうである。

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誤解がないように言うが、

以上は、けっして、

余暇活動を収入源にするとよいと言っているのではない。

そうではなくて、

気合を入れて行なう余暇活動は

熱意において、心身を使う労作において

「本業」と変わるところはない。

仕事と余暇についても「主」と「副」の関係ではなく、

双方が人生において不可欠のもの、

つまりワンセットのものである。

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しかし、30年前くらいまでは、

「あなたは仕事派? 余暇派?」などという比較が

新聞記事になっていた。

それに疑問を持って、

「予暇」と書くことを提案し、

自由時間は仕事から「余った暇」と考えるのではなく、

「予定しておくべき暇(時間)(予暇)である、とした。

ここから「大橋予暇研究所」がスタートする。

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この立場から言えば、

仕事と「予暇」との関係においても、

「本業」と「副業」の分別は可能ではあるが、

「予暇研究者」の理念から言えば、

双方をメインとサブとに分けるべきではなく、

それに関わっているとき、

そのときどきが「本業」である、となる。

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それでは理念が強すぎて、

世間の相場とは開き過ぎるので、

とりあえずは拘束時間が長いほうを「本業」

ということにしておいて、

その他のもの(別の収入源や余暇活動)

「副業」としておけばいいだろう。

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昔、民放のテレビ番組に

『必殺仕事人』というのがあったが、

ここでは主人公が夜は悪人を「必殺」する

副業を持っていた。

この場合は、「副業」は絶対に闇の中で、

明かさないからこその「予暇活動」である。

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社会通念としては、

「趣味やボランティアは副業とは言わんでしょう」

なのだが、

自分の中では、

「本業」と「副業1」「副業2」「副業3」を

収入の有無、多少では区分しない、

というコンセプトを貫いたほうが、

結果として、

人生における収穫は多いことは確かである。

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by rocky-road | 2020-03-25 22:04 | 「食ジム」  

「輝き度数」87点のあなたに。


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もう10年以上前になるか、

栄養士会のリーダーが、

「栄養士の専門性」の自覚や強化を

しきりに強調していたのを覚えている。

この場合の「専門性」とはなにか、

そこがはっきりせず、

ご本人に聞いてみたいと思っていたが、

伺うことなく今日に至っている。

「輝き度数」87点のあなたに。_b0141773_22420162.jpg

一般論で言えば、

国家試験なり資格認定基準なりによって

「資格あり」とされれば、

それをもって第一段階の「専門性」を

身につけたことになる。

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しかし、その後も「専門性」を磨けという。

このあたりから論点がボケてくる。

資格を得て、それぞれが職場に配置されたとき、

そこでの「専門性」とはなにを指すのか、

そこが論点になる。

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フードサービスの業界に入った人、

病院に入った人、

デパ地下で食品を売る人、

料理教室を開いた人などなと。

これらの人にとって「専門性」とはなにか。

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どんな資格、どんな専門性があろうとも、

それはそれとして、

まずはその職場で必要とされる知識やスキルを習得して、

それを「専門性」としてもらわなければ、

現場は困る。

現場での専門性をつけたからといって、

養成校で学んで得た資格や専門性は

上書きされて消去される、

というものではないのだから。

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なんだかポイントのはっきりしない

いくつかの「専門性」の必要を説く文章を読んだとき、

要は社会人になっても、

勉強を怠るな、ということなのか、

あるいは、

一種の原理主義的思想によって

後輩に喝を入れ、

そのことで自身の権威を高めようとしている

……そんなふうにも感じられた。

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現場で働く栄養士たちは、

さぞや当惑したことだろう。

権威主義が、

コトバの下にチラチラ見える。

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それはさておき、

85回「食ジム」では、

これとは真逆のテーマで話し合った。

「『栄養士以外の部分で輝く』とは、

どういうことか。」

座長/奥村花子さん

アドバイザー/影山なお子さん

       大橋

202029日 横浜市技能文化会館)

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内容は、

. ここまで生きてきて

  「……らしい」「……らしくない」

  と言われたのは、

  あんなとき、こんなとき――そのときの気持ちは?

  (子ども、女、あなた、学生、

  栄養士、日本人……など)

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2.「栄養士らしさ」

  (その他の職業を含む)で輝くスタイルや言動で  

  「見習いたいな」と思う人の、こんなところ。

 

3.「栄養士らしくない」

  (その他の職業を含む)スタイルや行動で

 「見習いたいな」と思う人の、こんなところ。

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4.栄養士(健康支援者)が、

  本業以外のところで輝くことに、

  どんな意味があるのか。

  そもそも「輝く」とはどういうことか。

5.栄養士(健康支援者)が、

  本業以外のところで輝くには、

  どんなアクションがあるか。

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昔の日本人は、「らしさ」にこだわった。

私自身、「日本男児らしく」「男らしく」

「日本国民らしく」を強く説かれてきた。

メソメソしてると「男らしくしなさい」と

親から叱りつけられた。

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栄養士の場合、

かつては「地味でおとなしい」とか

「白衣を着て、ソロバンを持っている人」(古いね)

とかと言われて、それが「らしさ」だった。

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現代に生きる、その日のみなさんの発言には、

しっかり者ゆえに、

失敗したりすると「〇〇さんらしくないね」と指摘されたり、

(いわゆる婚期を迎えているために)勉強のために

遠出をしようとすると、

親から「そんなことしている場合か」と突っ込まれたり。


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「栄養士」に関しては

おおむね、よい意味で「栄養士らしい」

と言われることが多くなってきたようである。

もう、「地味でおとなしい」は

過去の「らしさ」になりつつある(かな?)

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ときに、

保健師や看護師と一緒に働く栄養士で、

その人たちと互角か、むしろリードするくらいに

輝いている人がいるという。

その場合の「輝き」とは、

栄養士としてのものなのか、

もともとその人が持っている性格やタイプなのか。

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やはり後者の「タイプ」であるらしい。

今回の話し合いの目標の1つは、

そのあたりに着目する視力を

強化することにあった、とも言えそうだ。

社会は、いろいろの専門家の分業によって

維持されている。

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しかし、協調する場面では、

むしろ各自の専門性を押さえて、

共通の話題を見つけて転がしてゆく。

待合室、スポーツジム、スポーツ観戦、サウナ風呂……。

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こんな場面で、1時間話し合っても

「あの人の職業がわからない」なんてなったらカッコいい。

いや、職業の詮索などするヒマもないほど、

話を弾ませることができたら

その場にいる全員がカッコいい。

(「♪仕事、聞くほど野暮じゃない♪」)

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つまりは「専門性」と「多様性」とを
合わせ持つ社会人。

それが輝きのある社会人ということになるのか。

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栄養士にとっての「輝き」とは

「心身の健康がカタチとして表われ、

健康環境の強化、拡大に影響を与える状態」

とでもしておこうか。

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健康支援者としての栄養士の場合は、

フツ―の人とフツ―の場所で

フツ―に話し合いながら、

いや、コトバさえ交わすことがなくても、

それでいて、

相手の健康度をあげる、

という時代に入ってきている。

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今回の「食ジム」では、

栄養士の輝き度、正確には資質を自己評価する

基準をつくる必要がある、

ということも話題にあがった。

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他人の能力を査定する目的ではなく、

自分の「専門性」や「非専門性」を

自らが見極め、

さらなるスキルアップの動機づけをするために。

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そんな「輝き度スコア」を

「栄養士全般版」

「食事相談栄養士版」

「スポーツ栄養士版」

「給食施設栄養士版」

「高齢者施設栄養士版」

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などと作ってゆくのは

このうえなく楽しい作業となるだろう。


by rocky-road | 2020-02-13 23:02 | 「食ジム」  

押しても引いても動かすセンス。

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2019年1222日(日)に行なわれた

食ジム」 第84回

『「あと押し型リーダー」のセンスとは。』

考えることの多いテーマであった。

(座長/影山なお子さん、アドバイザー/大橋。

横浜市技能文化会館)

改めてこの問題を考えて、まとめておこう。

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プログラムは以下のとおり。

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1.これまでの人生で、私をあと押ししてくれた、

  あの人のあのコトバ、あのアクション。

2.「ひょっとして、あの人を

  あと押ししたことになるかもしれない」と思える、

  あのときの私のアクション(問いかけ、ほか)

3.健康・食事相談のときに「ひっぱり型リーダー」

  として役割を果たしたあのとき、あの場面。

4.「引っぱり型」と「あと押し型」の

  リーダーシップを発揮する、時と場合。

5.「あと押し型リーダーシップ」のセンスアップのためには、

  どんなトレーニングが必要か。

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辞書で「リーダーシップ」を検索すると

「①指導者としての地位または任務。指導者。

 ②指導者としての資質・能力・力量。統率力。」とある。

そして「リーダー」を「①指導者。先駆者。先達。首領」

としている。(広辞苑)

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どこの国のコトバでも、

リーダーは指導者であり、率先垂範者であり、

先駆者であり、先達である。

これらは要するに「引っぱり型」。

このコトバから、ベビーカーを押す人のカタチ、

「あと押し型」をイメージする人は少ない。

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リーダーと言えば、大統領であり首相であり、

将軍であり、議長であり、監督であり、

社長であり、部長であり、家長であり、

先生であり、親である……、

そのリーダーに従う人にとって……。

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食事・健康相談やカウンセリングの場合、

「このようにしなさい」

「そんなことをしてはダメです」

という指示や断定、禁止を極力控え、

まず相手の考え方や現状、そして背景を

確かめるというプロセスをたいせつにする。

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従来の「ダメ出し食事相談」の場合は、

率先垂範型(模範を示したり指示したり)であって、

未熟な担当者の中には、

いわば舞いあがって、

相談者に対して高飛車に出る者が少なくない。

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「こういう姿勢はよくない」

という注意が行き届いたせいか、

「引っぱり型リーダー」は、

敵役みたいに敬遠されがちになった。

しかし、「引っぱってはいけない」

とまで考えるのは誤解である。

そして、

引っぱり方にも無限のバリエーションがあることを

見落とすべきではない。

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たとえば、

こんな問題を考えてみよう。

 「次の3つの食品のうち、

 いちばん太りやすいのはどれでしょう?

 ①砂糖 ②カシュ―ナッツ ③バター」

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この設問をした栄養士は、

いま、ゆるやかに対象者を引っぱっている。

食品を3択から1つを選ばせる、

という設定は、

ほかならぬ栄養士のリーダーシップである。

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と同時に、相手の判断力を引き出すという点で

「あと押し」的でもある。

それは、ベビーカーを押している母親が、

「ケンちゃん、公園と桜川と、ワンちゃんのお店と

どこにいちばん行きたい?」

と尋ねるパターンと同じである。

相手の意志を尊重する、という点で

「引っぱり」的ではなく「あと押し」的である。

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さて、①砂糖 ②ピーナッツ ③バターに戻ると、

「③でしょう」と答えた相談者は、

栄養士から「ブー」と、外れの信号音を出される。

「えっ? じゃあ、やっぱ①か」

「ブー」

「えっ? えっ? まさか②ではないでしょ?」

「ブー」

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栄養士は言う。

「食品のエネルギーは、食べた分だけ高くなります。

食べる量がわからない状態では、

『どれが太りやすい』とは言えないでしょ?」

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「……てことは、全部間違い? 

そんなのズルい!! やだぁ~」

「いや、どれでもないって、いうことです」

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この状態は、

押しながら引っぱっている「超リーダーシップ」。

ここで相談者が興味を示せば、

1日にとりたい食品の種類と量を

4つに分けて説明することになる。

ダイエットは、そこからである。

その瞬間、栄養士はベビーカーの前に立って

引っぱることになる。

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つまり、リーダーシップとは、

いつも引っぱることではなく、

いつもあと押しすることでもない。

日本語では、

どうにもならない状況のことを

「押しても引いても動かない」と言うが、

リーダーシップとは、

押したり引いたりして、相手を動かすことである。

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「引っぱり型」と「あと押し型」は

東と西のように向き合う関係ではなく、

砂時計のように上下が逆転したり、

カクテルのようにAとBが

瞬時に、不規則に混ざり合ったりするものである。

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食事・健康相談やカウンセリング、

コーディネートにおけるリーダーシップとは、

砂時計とカクテル(シェーカー)を駆使する話力である。

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しかしそれは、

日常会話とはかけ離れたスキルではなく、

日々の生活の中にあって、

周囲の人をよりハッピーにしてゆくスキル、

いや、ハッピーを願う理念であろう。 

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by rocky-road | 2019-12-28 23:21 | 「食ジム」  

「話力」は、あしたを生み出す。

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「食ジム」第83回のテーマは、

「男性の健康意識を高めるには、

どんな『話力』が必要か。」

であった。

20191124日(日)、

横浜市技能文化会館)

座長、三上 聡美さん

アドバイザー 影山 なお子さん、大橋。

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プログラムは、

1.男性(親、兄弟、夫、友人、同僚、クライアントほか)を

  喜ばせた(怒らせた)あの一言――あるある「話力体験」

2.家族や、その他の男性の健康観や食習慣などについて

  「男って、ここが違うな」と思ったこと、思うこと。

3.食生活や健康習慣に関して、「この人、私の手には負えない」

  と思った事例(私生活、仕事の場などで)。

4.男性の健康意識、食習慣を改善・向上させた私の経験、

  私の流儀。

5.男性の健康意識や食習慣を向上させるための話力強化法、

  その傾向と対策。

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このテーマを選んだのは、

男性の健康意識が女性に比べて低いこと、

食事の選び方に不得手な人が多いこと、

食事相談を受けるとき、開き直ったり、

専門家のアドバイスを聞かなかったり、

言い訳や反論が多かったり、

決めたことを実行しなかったりする傾向があること、

そして、

そもそも男性は、女性より平均寿命が短いこと、

などなどの事情によるものである。

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実際、みなさんの体験を聞いていると、

お酒を飲んだあとラーメンを食べる、

食事を抜いても気にしない、

ことさら脂ものを選ぶ、

などというケースもあるが、

その一方で、

「いつ死んでもいい」とよく言う父が、

毎日、卵を1個、きちんと食べている、

などという涙ぐましい現実もある。

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つまり、家族や食事相談、病院の現場で

じかに男性と接している人たちの報告によると、

かつて私が体験してきたような

暴飲暴食型や、

人に酒を強要するようなタイプの男性は

激減しているということか。

平成から令和に至る過程で

食習慣や運動習慣から見る限り、

男性の健康意識はかなり高まっている、

と、見てよさそうである。

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下には下があるから、

みなさんが接している男性は、

平均的レベルよりは高い人であるのかもしれない。

そういう傾向はあるにしても、

全体としては、

さすがは世界の長寿国に住むニッポン男子である。

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ところが、

以下のような人も少なくないと言う。

それは食事相談において、

ほとんど意志を表明しないだけでなく、

生活習慣などについても、

疑問や迷い、不安などを示さないタイプ。

「まあまあ、です」

「別に問題はありません」

「そうですね」「はい、そうします」

などと、まったく逆らわない。

「暖簾(のれん)に腕押しタイプ」とでも言うのか。

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かつては

「飲みたい酒も飲めないくらいなら、

好きなだけ飲んだり食ったりして、

死んだほうがマシ」なんていうタイプが

少なくなかった。

が、現場の栄養士さんは

「死にたい」という人には、

まだ「取りつく島がある」とのこと。

暖簾に腕押しタイプには、

かつては、腕利き(?)栄養士さんが

「はっきりご自分のお考えをおっしゃってください」

「そこんとこ、どうなんですか、わかっています?」

なんて、上から目線で迫ったりもした。

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いまは「ほめる」時代だから、

叱ったり諭(さと)したりすることは

少なくなった。

「私の言うこと聞かないと、

1年後にはあの世ですよ」

「いまは医療が発達しているから、

ベッドの上で5年でも10年でも

過ごすことになるんですよ!!」

などと言う医療関係者は、

皆無になったか激減したかであろう。

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しかし、

諭したり注意したり、

叱ったりすることも、ときには必要か。

と言って、

孫の年代が、

おじいちゃん、おばあちゃん年代のクライアントを

諭したり注意したりすることは

現実としてむずかしい。

とすれば、

お説教口調にならない新しいスキルを

開発する必要を感じる。

日本では、

神を応援に引き出すことはしにくいから、

別の情緒や情報をよりどころにして

説得する方法を考えねばならない。

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ロボットにお願いして、

「♪ ダメ、ダメ、アー、ダメよ、ダメよ、

SOSSOS、ほらほら呼んでいるわ、

きょうもまただれか、〇○さんのピンチ♪」

などと歌ってもらうか、

食コーチングが

諭しと説得の「話力」を開発するか、

人生100年時代は、ますますおもしろい。

いずれにしろ、

食事相談、健康相談は

新知識を伝えるだけの場ではなく、

モチベーションアップ、

言い方を変えれば、

モチベーションを注入する場となっている。

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この話につなげて言えば、

過日、東京で開催された

「第40回 世界健康フォーラム 2019・東京

――人生100年時代の生き方上手――」

いうイベントを受講した。

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複数の医師やアスリート、冒険家などによる

講演やシンポジウムの会であったが、

ここでの結論は、

栄養、日本食、野菜や大豆製品も魚の効用、塩分制限、

そして運動、若いうちからの病気予防などであった。

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その結論は「健康の3大要素」の範囲。

「人生」というコトバを使うとなれば、

健康を「健康の6大要素」(ストレスコントロール、

よい人間関係、生きがい)で考える必要があるが、

ここでの中心話題は、身体の栄養補給の話止まり。

心の栄養(よい人間関係、生きがい)に関しては

主催者、講師ともに

視野には入っていないことがわかった。

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1000人の大イベントと、

20人の食ジムとでは、

話題の鮮度において

少なくとも50年の開きがあるのを実感した。

念のために言うが、

食ジムは、現在からあしたに向けて

話し合っているのに対して、

くだんのフォーラムは、

いまから50年前を歩いているのであった。

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人生は、生きる目的を持ち、

その意義を感じている人のものである。

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by rocky-road | 2019-11-27 23:48 | 「食ジム」  

お好きな外食店を3つあげるとしたら?

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1週間の沖縄旅行から帰った翌日に

下記の「食ジム」があり、

その1週間後には「絵手紙講座」と

「輪読会」(昭和史を振り返る視点)と続いた。

だいぶタイミングを逸したが、

「食ジム」に関する記録はしておきたいので、

以下に記す。

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20191027()

「食ジム」第82回にアドバイザーとして参加した。

テーマは、

「クライアントに外食・中食の

効用をどう説けばよいか。」

(横浜技能文化会館、1030分~1730)

座長/みなきまゆみさん

アドバイザー/影山なお子さん 大橋禄郎

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プログラムは、

1.これはおススメ、外食メニュー、中食メニュー、

  独断と偏見で選ぶ最近のメニューランキング。

2.この1年間の「外食。中食体験」――

  ちょっといい話、ちょっと気になった話。

3.私は見た!! 外食・中食に対する

  健康支援者の偏見・認識不足のあれや、これや。

4.外食・中食の「いいところ」「よくないところ」を

  思いっきりあげてみる。

5.外食・中食をすすめる栄養士に求められる知識とセンス。

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食コーチング研修を受けた人や、

パルマローザの研修会に参加している人にとって、

このテーマは、
「なにを、いまさら」と感じるくらいに

結論がわかっていることだろう。

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しかし、あえて論じ合うことで認識が深まり、

クライアントに対しても、

外食や中食のあり方について

より適切なアドバイスができるようになるだろう。

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外食や中食が「よいか、悪いか」を論じることは、

「日本人は、よい人か、悪い人か」を論ずるのと同様、

基準のない議論となって、ナンセンスの見本。

日本人の人柄について

「世界貢献への意識」とか「おもてなしの心」とかを

基準にするとしても、

では、どこの国の人と比較するのかなど、

まずは前提条件を掲げなければ議論にはならない。

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同様に外食や中食については、

個々の家庭の食事メニューの把握もなく、

そして、どんな外食や中食と比較するのかさえ

前提条件を示さぬまま、

「外食はなるべく控えましょう」

「外食は味が濃いから……」

「中食は材料がわからないのでコワい」

などと、数十年にわたって伝えてきたのが

少なからずの栄養士、健康支援者である。

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なぜそうなるか。

言うまでもなく食事の良し悪しの基準を

持っていないからである。

「栄養のバランスが大事」と言いながら、

その基準がないか、活用していないから、

内食(家庭の食事)と外食、中食との優劣の判定ができない。

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七大生活習慣病と区分される心疾患、脳血管疾患、

糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全などは、

外食や中食利用者に多いわけではなく、

日本の伝統的な「おふくろの味」から生まれたものである。

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食事を栄養価や味だけで評価するなら、

だれが作ったか、

どこで食べるかは大きな問題とはならない。

肝心なのは、1回の食事、1日の食事、

1週間の食事の内容である。

それを見極める能力、味わう能力を

一般の人たちにつけてもらうことが

栄養士の仕事の大事な部分である。

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そういう基本的なことを無視して、

「外食に注意」を訴え続けるようになったのは

次のような社会背景があったと思われる。

まずは、1950年代ころから

ファストフード店の普及が顕著になる。

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あるとき、ファストフード店が

都会で活発に開店し始めたのは、

社会の都市化が顕著になった結果である。

都市化とは、

地方の若者が都会へと移動することであり、

女性が勤めに出て、家庭外で働くようになることである。

そこから核家族化が始まるのである。

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このことは、従来の家庭生活に変化をもたらした。

「家庭破壊」などとも言われた。

主婦は半調理品から始まって中食を利用するようになり、

自ら「手抜き」など言ってちょっぴり恥じた。

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しかし、外食や中食が家庭破壊を招いたわけではなく、

日本国の都市化が外食や中食を必要としたのである。

都市化が先で、外食・中食利用はその結果。

しかし、原因と結果を見間違えた人、

たとえば栄養士や健康支援者は、

他人事として「外食はほどほどに」になどと

涼しい顔で言い放った。

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「ジャンクフード」なんていうコトバを

アメリカから仕込んできて使ったりしたのも、

栄養士や健康支援者(おもに医師)である。

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それから60年あまり。

外食・中食はすっかり日本人の生活に定着し、

激しいシェア争いによって鍛えられ、

バラエティにおいて、

充足度において、

コストにおいて、

内食と互角か、それを上回るくらいに実力をつけた。

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「食ジム」参加者は、

「おススメ、外食メニュー、中食メニュー」を

1人もパスすることなくあげた。

コンビニのおにぎりとおでんの組み合わせ、

ねぎトロ太巻き、

500円のコンビニ弁当、

チェーン店の野菜たんめんとギョウザ、

1群から第3群までトッピングができる

うどんのチェーン店のメニュー、

季節限定の冷やし刀削麺、

沖縄のステーキハウスなどなど。

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栄養士の集まりで、

「突然ですが、おススメ、外食メニュー、

おススメ中食メニューは?」と聞いたら、

即答できる人が半分もいるだろうか。

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「食ジム」のプログラム後半で、

外食・中食の「いいところ」「よくないところ」を

みんなであげた。

時間が足りなくなってあげきれなかったが、

おもなものをあげておこう。

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≪いいところ≫

(外食)圧倒的なメニューの多さ。

*時代を反映したメニューの数々。

*調理時間をほかのことに使える。

*比較的低コスト(光熱費、人件費などを含めて)

*店選び、移動、店内の様子などによる脳の活性化。

*引きこもり抑止。

(中食、冷食)手間暇がかからない。

*家族そろって食卓につける。

(冷食)常時ストックしておくことができる。

(外食・中食とも)メニュー、商品を通じての情報量。

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≪よくないところ≫

(外食)適量を把握しにくく、多めになる可能性。

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*地域によっては店がなくて利用不可能。
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*近くに店が少ないとバリエーションが狭まる。

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*天候に左右されやすい。

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*衛生管理が気になる店がある。
*場所や時間帯によって混雑、待ち時間がある。

*女性や子どもが入りにくい店がある。

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(中食)容器の廃棄量が多い、かさばる。

*献立の風景がシンプルになりやすい。

(外食、中食とも)

 利用し過ぎると調理能力を低下させる。

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さて、あしたは、どこで、何を食べようかな?

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by rocky-road | 2019-11-05 23:50 | 「食ジム」  

「表記・表示学」のすすめ。

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わが地元の路線バスの行先表示に

いきなり新顔の行先が現われた。

「HPSC」と。

日本の停留所に突然、

アルファベット表記が現われたのにはびっくり。

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「どういう意味ですか」

乗客としては当然、運転手に尋ねた。

運転士さんは「わかりません」

「えっ?」である。

自分が巡回する停留所の意味がわからないという。

次の機会にも、

別の運転手に聞いたが、やはり「?」

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昔なら、バス会社の案内所に行って

「社員教育はどうなっているんだ?」と

ねじ込むところだが、

「仏の大橋」となったいまは、

家に帰ってパソコンで検索した。

「ハイ パフォーマンス スポーツ センター」

High Performance Sports Center

の略だという。

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国立スポーツ科学センターの

関連施設が名称変更をしたらしい。

東京のはずれの北区にも、

国際的()な地名(施設名)

いつのまにか生まれたようである。

もっとも、ゲート付近を探索したが

それらしい表示はない。

1施設が、または1バス会社が

地元のコンセンサスもなく

いきなり地名を主張していいものか。

すべてオリンピックのため。

「笑って許して」か。

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話は変わるが、

過日、空港内の書店に寄ったとき、

雑誌の誌名の表記の変化に気がついた。

これも、関係者からすれば

「いまさら」のことかもしれないが、

誌名を、表紙モデルなどによって

いとも簡単にさえぎる流行が真っ盛りなのである。

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わが現役時代には考えられない方式である。

全面に写真を使って、

書名を上にかぶせる(「ヌキ」とか「ノセ」とかという)

方法もあるが、

写真の絵柄と文字とが重なって読みにくくなる。

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そこで写真を切り抜いて(
角版または額縁という)

誌名部分とロゴの部分とを分けて示した。

それでも、「ノセ」のケースにも耐えられるように、

「栄養と料理」のロゴの輪郭線を太くして、

絵柄に埋没しないようにくふうした。

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そういうことに、

こまごまと気をつかった者からすると、

誌名のロゴをモデルさんの顔で覆うなどは

考えられないことである。

読者は誌名で選ぶだろうに。

流行というのは、理屈ではないと、つくづく思う。

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さらに話を進めて、

先日、稲盛和夫氏の著書、

『心。』に関心を示した塾生が少なくなかった。

かねてから、句点の意味について論じているので、

こういう表記に目が行ったようだ。

世界の栄養士のうち、

書名に打たれた「。」の意味について

考察する人はどれくらいいるだろうか。

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などという問題を研究する

「表記学」または「表記・表示学」を

創設してもよい時期かもしれない。

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ちなみに、

来たる825日に行なう、

80回「食ジム」では、

そういう話題も含めて、

「栄養士・健康支援者は

『日本語力』をどう強化すればよいか。」

というテーマで、終日、語り合うことになっている。

(http://www.palmarosa.jp/palmarosa/goaisatsu/index.html)

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by rocky-road | 2019-08-13 20:26 | 「食ジム」