あなたが健康である理由を5つあげるとしたら?

b0141773_21331730.jpg

コミュニケーション研究会 ひろしま」が主催する

シリーズセミナーも4年目に入った。

今回も前泊して、

以前、訪ねたことのある「大久野島」(おおくのじま)に

渡った。

b0141773_21324357.jpg

地名の読み方がおもしろいと思ったが、

不確かなので検索してみると、

「おおくのしま」と「おおくのじま」の2パターンがある。

フェリーの船内放送では「おおくのじま」と

アナウンスしていたように思う。

b0141773_21344990.jpg

この奇妙な訓・音・訓・訓・読み地名について、

公式ホームページの制作者たちは関心がうすいらしく、

「うさぎ島」と別名で紹介しているものも多い。

正しい呼称については無頓着の様子。

訪問者としては、自分の行先を発音できないのは、

なんとも落ちつかず、ストレスになる。

b0141773_21353902.jpg

観光名所にする気なら、

地名を覚えてもらうことこそ最優先すべきだが、

そういう意識がうすいところに、

ローカルな風情を感じてあげるのが、

旅の達人としてのゆるい感受性というべきか。

b0141773_21341791.jpg

この島が太平洋戦争時代、

毒ガス生産の島だったとか、

なぜこの島に、

野生化したウサギが約700羽もいるのかとか、

そういう話はホームページに譲るとして、

ここは、写真論中心でいこう。

(ちなみにウサギは、鳥と同様、

1羽、2羽と数えるのが日本語の基本)

b0141773_21342743.jpg

最初のウサギの写真は、

現地のポスターからの転写。

かわいい写真ではあるが、旅行者としては

こういう写真は撮りたくない。

第一条件は、その地らしさを出すこと。

ウサギのアップなら、近くの動物園へ行けば撮れる。

b0141773_21365893.jpg

b0141773_21364278.jpg

海とウサギ、環境的なこのチグハグは貴重である。

前回同様、ウサギが海辺に出てくるのを待ったが、

島はコンクリートやフェンスで囲まれていて、

砂地には降りられない。

b0141773_21371657.jpg

なんとか海を入れたいと粘ってみたが、

コンクリートの地面というのが気にはなる。

ウサギに交渉中の大橋の写真は、真田美紀さん撮影。

b0141773_21373624.jpg

b0141773_21400285.jpg
b0141773_21401085.jpg
b0141773_21401989.jpg
さて、今回はウサギ研究のセミナーではなく、

栄養士にとってのコーディネート力と

編集力について考えるセミナーだった。

b0141773_21393530.jpg

その内容の説明には入らないことにして、

2回続けた「箇条書き」を含む宿題について書いておこう。

b0141773_21421706.jpg

昨年の5月の宿題は、

「自分の長所、短所を、各5つ以上、箇条書きで示しなさい」

そして、9月の宿題は

「私が健康である理由を5つ以上の箇条書きで示しなさい」

というもの。

b0141773_21404941.jpg

箇条書きのトレーニングに力を入れるのは、

森羅万象を言語化して、

かつ、いくつかにカテゴライズするセンスを磨くため。

「虹は何色か」

「日没後に花を咲かせる草花は何種類か」

「私がチャーミングなところを5つあげると……」

などと、カテゴライズすることは、

つまりは認知機能を高め、

言語能力や思考力を磨くのに大いに有効。

b0141773_21430856.jpg

俳句も短歌も詩も

箇条書きをベースにした創作活動である。

栄養士に「健康である理由」をあげてもらったら、

「ご飯がおいしく食べられているから」

「なるべく運動を欠かさない」

「買い物のときも歩くようにしている」

などと、アバウトに示す人が何人もあった。

b0141773_21425310.jpg

こういう「理由」はアマチュア的過ぎると指摘した。

プロであるならば、もう少しプロらしく、

アマチュアから「さすがはプロ」と

いわれるくらいのフレーズをひねり出してほしい。

「ご飯がおいしい」など、結果をいうのではなく、

「おいしい理由」をあげる努力が必要。

b0141773_21443410.jpg

「胚芽米と一汁五菜の献立を習慣にしているから」

「煮物名人と自称するくらいに根菜中心の煮物が週に25回」

「歩数計が5000歩以下を示す日は、

  何時からでも、あと1000歩以上を歩いている」

「家族や同僚と笑い合うことがなかった日は、

  ユーチューブで漫才を見て

  爆笑する習慣がある」

b0141773_21445561.jpg

カテゴライズとは、

森羅万象を言語化することであり、

箇条書きとは、それをランキングすることである。

ただ横に(または上下に)並べればいい、

というものではなく、

上位から下位へ、

大きいものから小さいものへ、

大事なことから、そうでもないものへ、

などなど、順序をつけることにも意味がある。

b0141773_21453620.jpg

こうした認知法または思考法を自分のものにすると、

世界がさらによく見えるようになる。

『星の王子様』のサンテクジュペリは

「ほんとうに大事なものは目では見えないのだよ、

心でみるものだよ」

というコトバを残したそうだが、

「心」とは、

けっきょくはコトバによって認知可能となる。

b0141773_21461416.jpg

怒りや恨み、

幸せや感動は、

すぐにコトバにできないことが多いが、

抑制したり、人に伝えたりするには、

なんとか言語化する必要がある。

いや、「怒り」や「恨み」を

コトバによって認識できる人は、

それらの感情を察知することができ、

暴発を抑止したり転換したりすることができる。

b0141773_21464922.jpg

「恨み」だって、

その理由を箇条書きで列挙できるし、

それを緩和する方法も列挙できる。

b0141773_21480013.jpg

b0141773_22064693.jpg

箇条書きは、

ときにクールに、

ときに適切に行動するための、

思考技術であり、

けっきょくのところ、

じょうずに生きるための基本技術である。

b0141773_21483671.jpg

b0141773_21491269.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-04-20 21:51  

極上の京都。

b0141773_23410582.jpg

ご招待を受けて、

京都の旅を満喫してきた。

サクラも四条河原あたりの人出も、

陽気も、和装のきれいどころも

食事のあれこれも満開だった。

b0141773_23415148.jpg

京都への旅の歴史は60数年前に始まるが、

和装の美女についてゆく旅は初めてである。

「インスタ映え」という点では

最初で最後の京都の旅となるだろう。

b0141773_23424345.jpg

それにしても、

外国人旅行者が多い。

混雑度という点では

このシーズンらしいおなじみ体験だが、

いつになく歩き疲れたのは、

かれらの歩き方が

日本人のリズムに合っていないためだろう。

b0141773_23422078.jpg

日本人の場合、

特段の交通整理がなくても、

人の流れは自然にできてくる。

が、かれらは、右左の別なく歩くし、

もちろん逆走や横断も、

そして輪になっての相談も自由。

その無秩序に合わせるのに

やや神経が疲れた。

b0141773_23431985.jpg

彼らが無秩序というよりも、

初体験の旅行先で、

状況が読みきれていない、ということなのだろう。

韓国にしろ中国にしろ、

その他のアジア諸国にしろ、

人が集まる季節の行事やデモは

経験済みのはずだから、

いずれ、「日本通」の人がアドバイスするだろう。

こうした熱気から離れて

東京に帰ってくると、

またまた孤独をすすめる本が出た様子。

「極上の孤独」だと、のたまう。

いつの間にか、

孤独にも「松・竹・梅」ができたらしい。

b0141773_23433065.jpg

新聞広告にピックアップされているフレーズには、

  *なぜ誰もが「孤独」を嫌うのか

  *素敵な人はみな孤独

  *他人に合わせるくらいなら孤独を選ぶ

  *万人を魅了した大物歌手はみな孤独

などがある。

b0141773_00055066.jpg

よくいうよ。

前にもここで取りあげたことのある

孤独好きの作家の場合と同様、

これらの提言には大きなウソがある。

「孤独」をどう定義するかが問題だが、

著書を通じて数万、数十万人の読者に

「極上の」(?)の情報を届けようとしている人間が

「極上の孤独」だなんて、白々しい。

b0141773_23444625.jpg

そういう本を書く前に、

すでに社会的活動を人一倍してきて、

そこそこ稼ぎ、

全国的に知名度もあげた人間が

孤独であるはずがない。

本が出たあとには、それなりの反響もある。

質問や反論もある。

著作というのは、

孤独を保つにはもっとも避けたい行為である。

b0141773_23450993.jpg

この問題を生理的、心理的テーマとして考えてみると、

ある程度の社会活動をしてきた人間が

第一線からほんの少し距離ができたとき、

一時的な孤独感が襲ってくるのかもしれない。

しかし、本当の孤独など知る由もないから、

ささやかな孤独を「極上」などと

のん気に形容をしてしまう。

b0141773_00011808.jpg

いい歳をして、

自他の区別ができない。

人生を生き切ったという自負のある(?)人間と、

本は書けず、背中を掻くのがやっと、

という人との「孤独差」がわかっていないから、

ボーダーラインにいる人を

孤独側にそそのかす可能性がある。

b0141773_00014337.jpg

高齢期の心理的視野狭窄とでもいうのか。

ブレーキとアクセルを踏み間違えたり、

横断歩道以外のところを

悠然と歩いたりするのと同じである。

b0141773_00021170.jpg
b0141773_00015688.jpg

たまたま2日後の新聞の人生案内に、

50歳代の女性が、

「私の50年 一体何だった」として

不運な自分の人生を問うている。

b0141773_23461043.jpg

両親に精神障害があり、

母親は自分が生まれてすぐに自殺、

父親はなにがしかの発作があり、

祖父も自殺。

10代には、いじめを受けて不登校に。

就職先では既婚男性からセクハラを受けて退職。

いまはうつ病で、生活保護を受けながら

治療を続けているという。

b0141773_23471552.jpg

こういうのは「極下の孤独」とでもいうのか。

この人の場合、

まだ新聞に投書をするだけのモチベーションが

あるから、それでもまだ「極下」ではないかもしれない。

b0141773_23474224.jpg

2年前から近所を徘徊している

40代と見える男性ホームレスの、

人生を捨てきった孤独ぶりを見ると、

「極下」の底は、まだまだ深いと思える。

いやいや、この男性の場合は

福祉の拘束から逃れて、

車が往来する路上で横になっているだから、

これぞ「極上の孤独」、

そして次には「極上の死に方」なのかもしれない。

b0141773_23480729.jpg

このところの断捨離ブームは

中学生にまで及んでいるが(新聞の投書による)、

この現象を俯瞰すると、

国が縮むというのは、こういうことかと思う。

隣国や隣々国は、恨み、つらみという

マイナスモチベーションで盛り上がっている一方で

わが日本は、

「捨てちゃえ、捨てちゃえ、

どうせ拾った恋だもの♪」と

島々の切り捨てさえ受け入れそうな気配。

b0141773_23491362.jpg

そのくせ、

70年以上もたって、

だいぶ劣化している憲法は捨てるな、

更新するな、とモチベーションを高めている。

しかしこれも、

「戦争をしない国」として、

相手の攻撃モチベーションを高めさせ、

隷属さえも受け入れる、

というアピールになるから、

結果としては日本国の断捨離につながる。

b0141773_23494731.jpg

そんな状況になっても、

かの「極上の孤独」を満喫する有名人は、

「来るものは拒まず、去るものは追わず」とか、

「咳をしても1人」とかといって、

「孤独を知る人」として美しがっていることだろう。

b0141773_23502796.jpg

こういう人には、

自分をここまで支えてくれた人たちへの感謝がない。

一種の食い逃げである。

「極上の甘ったれ」というべきか。

b0141773_23504670.jpg

バングラデシュのムハマド・コヌスという

経済学者でノーベル平和賞受賞の人が

来日したそうで、

テレビのインタビューに答え、

「高齢者というコトバはなくすべきだ」

「高齢期は時間が少ないなどというな」

などと語っていた。

b0141773_23513527.jpg

子どもたちが巣立って、

身軽になったいまこそ、

社会貢献をする時間も労力もいっぱいある、

ともいっていた。

b0141773_23520593.jpg

中学生程度の生物学の知識があれば、

人間やゾウやイワシやイナゴや、

あれこれの動植物の多くは、

群れないと生存できない。

b0141773_23521526.jpg

人が作った街や村に住み、

人が作った家に住み、

人が作った食料を食いながら、

「孤独ほど、贅沢で愉快なものはない。」

なんて、子どもみたいに甘ったれたことを

いうたらあかんわ。

b0141773_23530269.jpg

b0141773_23533745.jpg
京都の、あの雑踏の中に連れて行って、

生きるとは、どういうことか、

人の中でもんでやりたい。

b0141773_23540784.jpg
b0141773_23535099.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-04-03 00:06  

求む「百寿者コーチ」

b0141773_22102152.jpg

フリーマーケットで

バッグの店を開いている女性が

とてもチャーミングなのでカメラを向けた。

Vサインが出たので何枚かを撮った。


映像を見せると、

「もっとアップはないの?」

「もちろん」と答えてアップも見せる。

すると彼女は「80歳なの」と。

1937年生まれですね」

そう念を押すと「はい」と。

ここで終わればいいのに、

私は、自分を指して「1936年」

b0141773_22104357.jpg

その場から離れて10秒後に、

自分の陳腐な対応に

がっくりきた。

「なんでそこで、自分の歳を言うのかね?」

「だから、なんだっていうの?」

と、自分を突っ込んだ。

人生100年時代に向けて、

心の準備がまるでできていないことに落胆した。

先進国の多くは、

いよいよ人生100年時代に向けて舵を切った。

当然のことながら

栄養、運動、休養対策には

真っ先に手がつけられるだろう。

しかし、ポイントはそこから先にある、

「モチベーション問題」だろう。

b0141773_22103298.jpg

人は、自分だけで生きていくほどパワフルではなく、

人から知識や行動様式を採り入れて、

それをエネルギー源にしてパワーアップする。

ここでいう「パワー」は、

栄養学がいうエネルギーではない。

「心のエネルギー」と仮に呼んでいるが、

つまりはモチベーションである。

食事摂取基準に基づいた「食の地図」が存在する以上、

それを実行している健常者にとっては、

栄養学は、もはや終わった。

次に着手しなければならないのは、

「モチベーションの地図」づくりである。

b0141773_22105714.jpg

とはいえ、モチベーションは、

人それぞれの人生の指針のようなものだから、

万人向けでやっていけるはずはない。

だからこそ、

たとえば宗教には、

いろいろの宗派ができて、

多種多様な「人生の地図」を描いているのである。

そう言ってしまっては終わりである。

食事だって、人それぞれである。

であるにもかかわらず、

世界中、どこのだれもが

自在に活用できる「食の地図」を編み出したではないか。

モチベーションの地図だって、

その気になれば、かならずできる、

そう信じて作成に着手すべきである。

b0141773_22122186.jpg

「モチベーションの4群点数法」

*1日3回、定刻に食事をとること。

*1日1回5分以上、人とコトバを交わすこと。

*1日に1回30分以上、屋外を歩くか走るかすること。

*1日に10分以上、新聞や雑誌を読むこと。

などとやっていくと、

モチベーション源に限っては

とても4つくらいには、

カテゴライズすることはできないとわかる。

b0141773_22115436.jpg

しかし、食品のグループ分けも、

かつては1030という時代もあった。

人間のカテゴライズ力は進歩するから、

4つはムリとしても、

107つか、

そのくらいまでは絞ることはできるだろう。

b0141773_22121295.jpg

個人レベルでは、

まず内的環境(思考法や人体生理)を変えること。

年齢ではなく、

活力、モチベーションの高さにおいての

モデルを見つけること。

理想的には、

100歳で元気いっぱいの人を見つけることだが、

そういう人はザラにはいないから、

とりあえずは、自分より2030年長の人の

元気度をとり入れる。

b0141773_22133180.jpg

モデルを見つけることも才能の1つ。

ダメな奴は、人から学ぼうとしない。

人を尊敬することを知らない。

こういうタイプは

1人分こっきりのモチベーションしかもてず、

1人分こっきりの人生を生きて

心のエネルギーを失う。

(病気や事故は別として)

b0141773_22483060.jpg

環境の一部としての役割は、

高齢者を見て、

「お元気ですね、お歳は?」

「長生きの秘訣はなんですか」などと

おだてるようなことは言わない。

うぬぼれた高齢者をつくらないためには、

「90歳」と、誇らしげに言う人にも、

「今年のご予定は?」

「私たちのグループに参加されませんか」と、

20歳の人に言うのと同じように言う。

(ちょっとかわいそうかな?)

b0141773_22134333.jpg

かつては、子どもが乗り物に乗ってくると、

席を譲ってやった時代がある。

が、足腰を鍛えるためには、

子どもは立たせておくほうがいい、

という考え方から、

子どもには、あえて席を譲らなくなった。

b0141773_22141727.jpg

であるならば、

少なくとも1人で

乗り物を利用できるような高齢者には、

あえて席は譲らない。

愛のムチである。

強い視線で「さあ譲れ!

みたいな訴えをしている高齢者には、

鼻毛でも抜きつつ無視する。

b0141773_22142657.jpg

これが冷たい社会をつくるのか、

愛のある社会なのかは、

コンセンサスが必要になるだろう。

いずれにしろ、

人生100年時代を本当に迎えるのなら、

110歳を目指さないと

目標達成はできないことは、

スポーツの試合を見ればわかる。

b0141773_22143719.jpg

元気な100歳を目指すには、

自分の中で

そうとうのイメージトレーニングが必要になる。

遠からず、「百寿者コーチ」という職業が

生まれることだろう。


いうまでもないが、

b0141773_22155728.jpg

「百寿者コーチ」の資格は

100歳以上である必要はない。

タイガーウッズやイチローのコーチが、

かれらより

ゴルフや野球がうまいわけではなかったように。

b0141773_22160957.jpg
b0141773_22154539.jpg

そのコーチは、真っ先に言うだろう。

「100歳生きるのは結果ですよ。

きょう、楽しく、有意義に生きること、

それの36,500日分が、

あなたの人生ですよ」

b0141773_22153537.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-03-16 22:27  

食は薬ではない。食生活を見よ。

b0141773_23262418.jpg

愛読しているオピニオン誌(一般には総合誌という)で

三流の栄養学論の連載が始まったのにはがっかりした。

b0141773_23264087.jpg

天下国家を論ずる硬派の雑誌でも、

こと健康、こと食事の話となると、

がたんとレベルが下がって、

30年、40年前の、

かなり怪しい情報を「いかにも」という風で

記事にしたりする。

男性向け雑誌に共通する傾向である。

b0141773_23274617.jpg

それはつまり、

編集者を含め、日本の男性の(いや、世界かな?)

「ヘルスリテラシー」(ここでは健康常識としておこう)の

低さを反映したものだろう。

連載のタイトルが

「大切なのは病気にならないこと」

というのが笑える。

そんなこと、当たり前過ぎるし、

そんな料簡で生きている奴は、

病気になる前に、

モチベーション不足で健康寿命を縮める。

病気にならないための人生、

健康を保つための人生を送っている健常者が

地球上にいるのだろうか。

b0141773_23280498.jpg

豊川裕之先生(元東大衛生学部教授、2015年他界)が、

「健康は人生の目的ではなく手段だ」と

指摘されたのは1980年代である。

なにをいまさら、「病気にならないこと」だ。

いつも切れ味の鋭い編集者が、

こんなにひねりのないタイトルをつけるとは!!

ここに日本男性の

ヘルスリテラシーの幼稚さが象徴的に現われている。


さて、その連載の内容、

アルツハイマー症を防ぐ食事法があるそうで、

それを、例によって1回量を示すことなく、

「全粒穀物を1日3回以上」

「緑黄色野菜を週に6回以上」

「ベリー類を週に2回以上」

などとやっている。

b0141773_23292610.jpg


アメリカのある大学の

アルツハイマー医療センターが行なったという

研究報告の紹介である。

1970年代に話題になった「地中海食」を

発展させたような食事内容。

栄養学の基礎ができていない、

センスの悪い研究者や医師は、

センスの悪い研究を見つけてくるものだ、

と苦笑せずにはいられない。

b0141773_23284747.jpg

この手の研究者や医師は、

生活習慣病や生命維持の要因を、

ひたすら食事および食品含有の

微量成分に求めたがる。

医薬品に頼る商売からくるクセだろう。

b0141773_23285785.jpg

「病気を見て、病人を診ない」といわれるように、

人をしっかり見ていない医者は、

人のライフスタイルに興味がないし、

それを分析する能力も育っていない。

酒を2日に1合飲む人、

コーヒーを11~3杯飲む人に

生活習慣病のリスクが少ない、

というテータを発表した当人が、

その要因を

酒やコーヒーの成分に求めようとする。

ライフスタイルについての洞察力があれば、

酒を2日に1合飲む人のライフスタイル、

コーヒーを1日1~3杯飲む人のライフスタイルも

調査したはずである。

b0141773_23291692.jpg

ちょっと考えるだけでも、

その程度の習慣がある人のライフスタイルは、

適度にくつろぎがあり、

適度にコミュニケーションがあり、

おそらく、比較的よい人間関係の中にいる、

といった可能性が浮かんでくる。

b0141773_23293910.jpg

文化人類学や民族学、

動物行動学の研究者は、

フィールドワークを得意とする。

いや、フィールドワークのない研究など、

エビデンス(証拠、根拠)のない研究同様、

一人前とはみなさないだろう。

b0141773_23305372.jpg
b0141773_23302940.jpg

疫学調査とは、

魚群に投網をかけるようなもので、

イワシの群れの中にアジやエビ、

ときにプラスチック容器が入ってしまっても、

細かいことはいっていられない。

ある意味、荒っぽい研究手法である。

b0141773_23321916.jpg

しかし、

人間の病気や健康の原因を調べようと思ったら、

数は少なくても、

個体に密着して、

摂取食品だけでなく、

せめて食生活くらいは見てほしい。

食事時刻、食事はだれが作るのか、

同席するのはだれか(朝は 昼は 夕は)、

外食の頻度などなど。


この点でも、

日本には国民健康栄養調査という

世界に誇る大調査があるのだから、

ちらっとでも、

そういうものにも目を向けてほしい。

b0141773_23313282.jpg

ライフスタイルにまで広げるなら、

就寝時刻、起床時刻、通勤距離、

コミュニケーションの頻度、

友人との関係、音楽の好み、

休日の過ごし方などなどを

記録する必要がある。

ライフスタイルを調べるのは、

容易ではない。

少なくとも2週間くらい、

同じ屋根の下で居住し、

一挙手一投足を観察しなければならない。

b0141773_23314391.jpg

そんなことはできっこない、と

あきらめたくはない。

いろいろの測定器があるし、

まさにロボットやAIの出番ではないか。

まだ、その段階ではないならば、

断片的にしろ、

すでにあるライフスタイルの研究を参考にしてほしい。

レスター・ブレスローの

『7つの健康習慣』くらいには、

目を通しておく必要があるだろう。

b0141773_23345439.jpg

このほかにも、国民生活時間調査や

レジャー白書など、

参考にできる調査は少なくない。

が、ヘルスリテラシーの低い人間は、

基礎栄養学も学んでいないままに、

いや、学んでいないからこそ、

食品の成分へ成分へと入って行って、

「全粒穀物が効く」「ベリーが効く」

とやってしまう。

そのほうが楽だから。

デスクワークだけですむから。

b0141773_23334841.jpg

1日に、何を、どれだけ食べればよいか、

という1日単位の摂取基準の存在さえ

知らないままに、

いや、ここもまた、知らないからこそ、

「くすり効果」に期待する。

楽といえば、楽である。

日本のマスメディアのレベルは、

まだ、このあたりでさまよっている。

研究者や健康支援者が一定の見識を持っていても、

マスメディア関係者のレベルが低いので、

「安値安定」の状態が、

今後も10年、20年と続くだろう。

b0141773_23340229.jpg

が、この責任は

編集者にあるのではなく、

自分の信ずる情報を

信念をもって提供しない研究者や健康支援者にある。

ひょっとして、

医師は、被害者グループに入るのかもしれない。

かれらを甘やかしているのはだれか。

責任者の筆頭に栄養士をあげられても、

しかたがないかもしれない。

栄養士よ、表現力を磨け、

本を書け、雑誌に連載をせよ。

b0141773_23331955.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-03-03 23:58  

谷口佳津子さんは、かく語った。

b0141773_16384381.jpg

これまでいただいたメールの中から、

いくつかを選んで掲げておこう。

b0141773_16430600.jpg

写真は、一部、≪コミ研 ひろしま≫の

長谷 泉さんご提供のものも含む。

b0141773_16440363.jpg

【2015年1月5日】

明けましておめでとうございます。

 

本年も楽しみながら、挑戦できる

1年にしたいと考えております。

b0141773_16445378.jpg

ご報告が、1つございます。

「能登教室 第4回」について

石川県栄養士会のホームページにて

報告をさせていただきました。

学んだことを、形にすることで

練習をしていかなくてはと思い

初めて参加しました。

今後も、継続して報告していきたいと

思います。

b0141773_16444117.jpg

【2015年1月16日】

◆講義内容

サイコー♪

能登でこんな、いいんですか?

うれし~ぃ♪

b0141773_16433402.jpg

ジックリ、1日1本賛成です!!!

またまたモチベーションヒートアップです!!!

感謝、感謝の大嵐!!!!

両方の宿題に精を出します!

b0141773_16594558.jpg

先生、インフルエンザに、ご注意です!

ノロウィルスに、ご注意です! 

b0141773_16421501.jpg

極めつけは、ノトウィルス!

かなり感染力が強く

これに感染すると、

能登に出かけずにはいられなくなる、厄介なウィルスです。

特効薬は、定期的に能登に来ること!

それも、かなりの期間!!!!

御覚悟のほどを!!!

b0141773_16420430.jpg

【2015年2月10日】

みやこより

  ロッキー怒涛 

     寄す能登辺

       (タニ―) 

b0141773_16471584.jpg

【2016年1月16日】

雪はあっという間に消えてしまい、

少し物足りない冬です。

b0141773_16441893.jpg

「食ジム」

ありがとうございます。

先生は連続講義で、お疲れではなかったのでしょうか?

b0141773_16481945.jpg

1日目、2日目と参加できずとても残念でした。

食ジムでは、タイミングよく的確に話す、
むずかしさを感じています。

あとからあとから、
消え入りたい恥ずかしさがこみ上げたり、深く考えたり

いろいろと思考が深まります。

【16年5月2日】

失礼しました!!!!

変換がおかしなことになっていて

うかつにやっちまったー!!!

今後、注意いたします。

◆ボケボケ!!

 のどかな自然ボケですかね???

b0141773_16424428.jpg

◆参加者

 日本語でご講義との事。感謝感謝♪

 こちとら、能登弁しか話せーね~♪

b0141773_16595643.jpg

◆カラオケ

 ラジャー!!!

 リサーチします♪

 コスチュームも揃えねば・・・・・♪

b0141773_16505214.jpg

◆大桟橋のかつての栄光

 あ~ぁ、やはり、あれはまぐれ!

 めったにない神様のプレゼントだったのだ……。

b0141773_16422597.jpg

たけのこご飯の食べすぎで

お肌ガサガサ、お腹ボテボテ……の谷口佳津子でした。

【2017年1月12日】

年明けから、諸事情で冬眠していました。
(恒例の検査冬眠です)

遅ればせながら、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

b0141773_16465331.jpg

◆新春セミナー

 熱い思いの先生のご講義、

多くの参加のみなさまの熱気が、ブログからも感じられます。

みなさま華やかなお召し物で、お正月らしいですね。

着物人口の増加♪ 嬉しいです♪

b0141773_16561599.jpg

【2017年1月13日】

おはようございます。

今夜あたりから雪のようですが・・・・。

道路の中央から噴き出している融雪装置の水しぶきが

雪の無い道路に、むなしく流れています。

◆女子栄養大学のセミナー

 影山先生のスケジュールに公開されていました。

 申し込んでみます。

b0141773_16563701.jpg

◆広島教室

 長谷さんから承諾は、いただいています。

 よろしくお願いします。

◆今年の予定

 取り組みたいこと満載!!

 とりあえず68個あげました。

【2017年4月10日】

能登娘は、こぞって純朴なのです。

b0141773_16503848.jpg

がっかりさせないで下さい。

舞台裏がばれないように、

上手に、だまして下さい。

 

b0141773_16502474.jpg
b0141773_11223237.jpg
b0141773_11225628.jpg
b0141773_11233253.jpg
b0141773_11231995.jpg

        

[PR]

# by rocky-road | 2018-02-19 17:03  

谷口佳津子さんの想い出映像。

b0141773_23164378.jpg

b0141773_22575036.jpg
石川県能登在住の管理栄養士
谷口佳津子さんが急逝されたという。
還暦前のご逝去である。
12日に通夜、
13日に地元でご葬儀があったと聞いた。
詳細は耳にしていないが、
楽しいおつき合いができたと、
感謝をしている。

b0141773_22560542.jpg

石川県の美しいところを
ずいぶん案内していただいた。

b0141773_22532951.jpg

影山なお子さんとのご縁で、
2011年、パルマローザの合宿から
交流が始まった。

b0141773_22531855.jpg

ロッコム文章・編集塾/能登教室を
年3回のペースで
定期的に行なうことになった。
昨年は、スケジュールの行き違いがあって、
3月のみの開催になってしまった。

b0141773_22534441.jpg

これまでに撮った写真のいくつかを掲げて
谷口さんを偲びたい。
b0141773_22555247.jpg

b0141773_22565389.jpg
b0141773_22524071.jpg
b0141773_22544498.jpg
b0141773_22550202.jpg
b0141773_22542270.jpg
b0141773_23030957.jpg
b0141773_23024966.jpg
b0141773_22522966.jpg

b0141773_22525901.jpg

b0141773_22551456.jpg

b0141773_22540941.jpg
b0141773_23225604.jpg

 先日のブログ写真に加えたい写真が

 次々に出てくるので、追加することにした。

 井出哲哉氏から送られてきたものも加える。

b0141773_13053358.jpg
b0141773_13094804.jpg
b0141773_13051143.jpg
b0141773_13052228.jpg
b0141773_13062700.jpg
b0141773_13073618.jpg
b0141773_13115169.jpg
b0141773_13081628.jpg
b0141773_13074651.jpg
b0141773_13082600.jpg
b0141773_13125993.jpg
b0141773_13055259.jpg
b0141773_13045177.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-02-13 23:04  

栄養士、健康支援者の「ダイバーシティ(diversity)」(多様性)

b0141773_22311802.jpg

2018年のセミナー開きは、

1月8日のパルマローザ新春セミナーでの、

「社会的ポジションを左右する文章表現力、

どこを、どう見直せばよいのか。」

であった。(横浜市技能文化会館)

b0141773_22313493.jpg
b0141773_22310342.jpg

そして、≪コミ研 ひろしま≫での

シリーズセミナーでは

「栄養士としての『ライフデザイン』を

どう描くか。」をテーマとした。

(三原市市民福祉会館)

b0141773_22314938.jpg

どちらも、従来の栄養士の守備範囲からは

かなり離れたテーマであることを

意識しつつ、演題を決めた。

さらにいえば、

現在、出版を急いで執筆中の書物も、

栄養士のライフデザインを考えるものである。

b0141773_22330820.jpg

かつて、読売ジャイアンツの長嶋茂雄選手は、

守備範囲を誇るプレイヤーでもあった。

三塁手でありながら、

二塁手の守備範囲にまでは入っていって捕球したりした。

b0141773_22332846.jpg

ご本人の述懐によれば、

フライになった打球はおもしろくなく、

捕れそうもないむずかしいボールを

飛びついて捕球し、一塁に投球する、

その一連のパフォーマンスに

美学を感じていた。

b0141773_22342952.jpg

草野球ながら、

自分も、打順、背番号ともに「3番」だったので、

その爽快感はよくわかる。

b0141773_22365044.jpg

さて、栄養士の場合は、

スタンドプレーとして

守備範囲を広げようとしているわけではなく、

健康支援の必要から、

広げざるを得ない、という時代へと

移ってきている、というのが現状である。

b0141773_22345201.jpg

たとえば、百寿者の研究では、

栄養、運動、休養以外に

家族関係、人間関係(さらに異性関係)、

趣味や余暇などに関するエビデンスを得ようとしている。

b0141773_22363801.jpg

また、飲酒の習慣、コーヒーを飲む習慣の効用まで、

万単位の被験者によるデータから検証している。

もっとも、酒とコーヒーについては、

研究者自身、やや含有成分に要因を求めすぎる傾向がある。

生活習慣に着目するアイディアも技法も未熟なため、

微量成分のほうに引っ張られがちである。

b0141773_22372464.jpg

栄養、運動、休養の「健康の3大要素」は、

人生50年の時代の提言であって、

人生100年時代には、

これに

ストレスコントロール、よい人間関係、生きがい

を加えて「6大要素」と考えるべきことは、

10年以上前から提案しているが、

これからの研究テーマは、

後半の3大要素に中心が移っていくはずである。

b0141773_22374172.jpg

健康支援者としても、

職業としての現代的意味を失わないためには、

守備範囲を広くする必要がある。

自分の守備範囲を堅持しつつ、

少し遠くに見えるボールも追ってみる。

栄養士、健康支援者よ、

「長嶋茂雄に学べ」は、

人生100年時代に適応するための提言である。

あたかも

食コーチング ブラッシュアップセミナー」でも、

「『私らしさ』をデザインする。」をテーマにしていた。

(2018年2月4日 横浜市体育館併設平沼レストハウス)

b0141773_00533148.jpg

b0141773_22394672.jpg

ここにはゲストとして参加したが、

ここでは「健康のカタチ」としての身だしなみ、

食べ方、歩き方をレッスンしていた。

b0141773_22392111.jpg

まさか、栄養士の歩き方についてまで

アドバイスを求められるとは思っていなかったが、

ファッションモデルとしてのそれではなく、

健康支援者としての歩き方ということであれば、

気がつくことはある。

b0141773_22405810.jpg
b0141773_00532184.jpg

以前、栄養士のためのカウンセリング講座を開いたとき

(『栄養と料理』時代)、

講師にお願いした心理カウンセラーの話が、

かならずしも栄養士の求めているものではない

ということを感じた。

それぞれに合うようにカスタマイズする必要がある。

b0141773_22464056.jpg
b0141773_00534371.jpg

これは歩き方にもいえるはずで、

不特定多数の人向けの歩き方レッスンと、

健康支援者にふさわしい歩き方レッスンとは、

違いがあるのが当然である。

「栄養士らしい歩き方」とは、なにか。

ここにもテーマがありそうだ。

b0141773_22471261.jpg

いうまでもないが、

守備範囲の広さは、

現ポジションの守りの手を抜くことではない。

栄養士の基本の1つ、

食事における「栄養バランス」とはなにかを

これはこれで、

もっと練っておかないといけない。

b0141773_22475913.jpg

2月12日には、昨年から5回シリーズで続けてきた

「四群点数法」の活用法を考える

セミナーの最終回を迎える。

b0141773_22385028.jpg
b0141773_22383966.jpg
b0141773_22383051.jpg
b0141773_22422311.jpg
b0141773_22390332.jpg

その前日の「食ジム」第64回のテーマは、

5年後、10年後をどう考えているか。」である。

b0141773_22391204.jpg
b0141773_22432122.jpg

こうした多様性(ダイバーシティ)こそが、

5年後、10年後の栄養士に求められる

適応力であり、生命力であろう。

b0141773_22572147.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-02-05 22:48  

情報を遠くに飛ばす。

b0141773_22353092.jpg

先日、NHKテレビの「趣味どき」という番組で、

カラオケレッスンをやっていた。

磯野貴理子さんが、音楽プロデューサーと、

2人の歌手からレッスンを受ける内容。

b0141773_22342774.jpg

このとき、プロデューサーが

「声がのびない」という指摘をし、

その理由として、

貴理子さんの目線より、

やや下にある歌詞ボードを見るために、

声がすぼまってしまう、と。

b0141773_22413140.jpg

この場面をたまたま見ていて、

これは人との話し合いにおいてもいえることだと、

大いに納得した。

ミーティングやスピーチで発言するとき、

声が小さくて聞きとりにくい人がいる。

b0141773_22394506.jpg

自分が難聴になったがために、

改めてそういう人の存在を意識するようになった。

しかし、彼らに「難聴者にもわかるように」と

注文するつもりはない。

そうではなくて、

内容のしっかりした話なら、

わかりやすい発音で、

コトバを1ミリでも遠くに飛ばすほうがいい。

b0141773_22403345.jpg

カラオケと同様、

目線が下に行っていると、

声がのびない。

コトバは、姿勢や表情、視線によって、

より遠くにまで達する、

そういうことを言いたい。

野球のピッチャーに対して、

「よく腕が振れている」

という解説者の指摘があるが、

こういうピッチャーのボールは

速いだけでなくのびがある。

変化球も大きくて効果的。

b0141773_22405452.jpg

コトバも、姿勢や表情、視線を使って投げると、

よくのびる。

相手に届きやすくなるだけでなく、

内容もよくなる。

b0141773_22423346.jpg

声が小さい人の話は、

とかく内容がうすい場合がある。

これを科学的に分析することができるのか。

b0141773_22445268.jpg

仮説としては、

声が小さいと、

相手への音響的刺激が小さく、

相手の反応も小さくなりやすい。

b0141773_22451466.jpg

同意にしろ反論にしろ、

音響刺激の大小に比例して、

内容の深まり方が違ってくる。

はっきり聞こえる声に対しては、

相手も気合を入れて反応する。

意見交換や議論が熱を帯び、

深まる度合いは高い。

本人も、その反応に満足するので、

表情に活気が出るし、声にハリやツヤも出る。

もちろん、話題の展開の仕方も慣れてくる。

b0141773_22404401.jpg

この仮説に一理があるなら、

声の小さい人は、

カラオケボックスか山の奥で

発声練習、発話練習をして、

発話力を鍛えるのもいい。

b0141773_22492875.jpg

人間関係がよくなるのは当然として、

思考力も深まる。

モノを書く人と、書かない人とでは

論理性に違いが出るのと同様、

声の大きい人(つまりはフツ―の人)は

自分の発言内容への認知度も上がるので、

やはり認知能力アップにプラスになる。

b0141773_22591850.jpg

さて、

ここから本題。

恒例のパルマローザ・ブラッシュアップセミナーでは、

「社会的ポジションを左右する文章表現力、

どこを、どう見直せばよいのか。」

サブタイトル「メール、ハガキから原稿まで」

をお話しした。

201818日 横浜市技能文化会館)

b0141773_22494791.jpg

文章力は、

声よりもさらに遠くへ情報を飛ばすスキルである。

空間的な「遠く」だけではなく、

時間的な「遠く」をも含む。

つまり、1年後、10年後にまで飛ばすことができる。

b0141773_22503069.jpg

さらにまた、

頭脳空間における「遠く」にまでも

情報を飛ばすことができる。

脳は、自分の目の上にあるではないか。

どこが「遠いのか」。

b0141773_22521602.jpg

いやいや

脳の世界は時空を超える。

そこには祖先以来の記憶があり、

5年後、10年後の未来がある。

トランプ政権のアメリカが見えるし

朝鮮半島の政治情勢が見える。

b0141773_22534250.jpg

いま、書いていなくても、

日記を書く習慣を持っている人には、

書かない人が見落としているものも見える。

取材モードのスイッチが入っているからである。

b0141773_22594951.jpg

健康支援者、栄養士は、

ますます情報を遠くに飛ばす機会が増えてくる。

11のカウンセリングにとどまらず、

複数の人に対しての講話や講演、

イベントの司会などのほか、

Eメールやメールマガジン、

そして印刷媒体による情報発信などによって

健康情報、食生活情報を

遠くに飛ばす必要に迫られている。

b0141773_23010278.jpg

つまり健康・食生活情報を

遠くに飛ばす基本スキルを強化しないと、

はるかに後発のドクターに、

この分野を奪われる可能性がある。

彼らは、

栄養士よりも情報を遠くに飛ばすトレーニングが

できている、ということである。

b0141773_23014561.jpg

b0141773_23021102.jpg
b0141773_23013368.jpg
b0141773_23130057.jpg

もっとも、

中身の食や栄養情報はうすいので、

投げるボールがすぐになくなるはず。

したがって、社会への影響力は一過的で済むだろう。

b0141773_23030718.jpg

ところで、

以上のセミナーの前日、

食コーチングプログラムス主催の

「食ジム」(第63回)では、

会議の議長、進行になったら」というテーマで

終日、話し合った。

201817日 横浜開港記念会館

座長、奥村花子)

b0141773_22345309.jpg

これもまた、

情報を練りあげ、

それを複数の人たちに

投げかけるスキルのトレーニングである。

健康支援者、栄養士の「遠投力」強化は、

継続的に続ける必要があるだろう。

b0141773_23024252.jpg

b0141773_22354051.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2018-01-15 23:14  

健康って「病」なの?

b0141773_20080330.jpg

健康支援者、栄養士にとって、

なかなか刺激的な本が出たようである。

といって、この本のすすめではないから、

そこをしっかり頭に入れて、

以下を読んでいただきたい。

b0141773_20093018.jpg

この本を読んではいないので、

内容について紹介も論評もできない。

が、広告によると、

「健康」という「病」があるという。

こういう言い回しは

昔からあるから、さほど驚くことでもない。

「健康のためなら死んでもいい」

というジョークはおなじみだ。

b0141773_20111562.jpg

新聞広告によれば、

「健康を過度に気遣うことは、

深刻な病気である」という。

「病気」の定義はむずかしいが、

この文脈からすると、

いわば「依存症」の指摘だろう。

b0141773_20112542.jpg

スマホやギャンブル、

ショッピングもおしゃれも、

読書も学問も創作も、

旅行も友情も信仰も、

断捨離も孤独愛好も、

頻度や熱意によっては「ビョーキ」と見られる。

よくある視点である。

b0141773_20114168.jpg

しかし、

ここでいう「ビョーキ」は、

モチベーションというコトバに

置き換えることもできる。

b0141773_20100441.jpg

ベストセラー作家でもなく、

著名人でもないフツ―の人は、

著名人から見れば

ちっぽけなことに

こだわって生きているように見える。

b0141773_20095061.jpg

が、そういう「ちっぽけ」なことが、

本人にとってはモチベーションになる。

11万歩、歩くこと、

朝起きたら神棚に向けて手を合わすこと、

朝起きたら、蒸留水をコップ1杯飲むこと、

13回、定刻に食事をすること、

月に1度、自転車で神社巡りをすること、

などなどが生きがいとなって、

その人の人生を支え、

前からは引っ張っている。

b0141773_20140677.jpg

黙っていても原稿依頼が来たり、

電波媒体から出演依頼が来たりする人とは、

モチベーションはおおいに違う。

b0141773_20163785.jpg

この作家は、

「孤独」や「ただ生きていくだけ」

「なにかにとらわれない生き方」

などをテーマにするのが好きな人だが、

実際には、退屈したり、

孤独を楽しんだりしているヒマは

ないはずであり、

あまたの依頼に応じることができているがゆえに、

きわめて健康である。


健康法などを実践するヒマは、

もちろん、ない!!!

b0141773_20170539.jpg

こういう本は、

あくまでも文系のエッセイであって、

Howe-to本」(実用書)ではないし、

エビデンスをベースにした論文でもない。

以前、この作家は、

『人生の目的』という本を出したことがあるが、

その中では、

いろいろなエピソードの紹介ののち、

巻末間際になって

「人生の目的とは、人生の目的を探ることである」

というようなことが書いていた。

b0141773_20211514.jpg

「ダァー」とコケてはいけない。

結論がない、と訴えてもいけない。

この本も、マニュアルではないし、

梅干しの漬け方の解説書でもない。

それが文学というものである。

筆者の語り口を楽しむのがおもな目的、

文学的エッセイの1パターンである。

したがって、

『健康という病』という本も、

軽~く、流して読めばいい。

本人も、流して書いているのだから。

この本を読んで、自分の健康法を疑ったり、

健康法をやめてしまったりする人が

いくらかは出るかもしれないが、

いずれ別のモチベーションを見つけるだろう。

b0141773_20205388.jpg

これまでの健康法をやめたことで、

寿命を縮めたり、

病気を発症したりすることがないように

祈るしかない。

とばっちりを受けるであろう

栄養士や健康支援者としては、

こういう本が、

またしても出たことは知っておく意味はある。

その新聞広告には、

目次の一部が紹介されていて、

そこには「医学界も栄養学界もぜひ論争を」

などとある。

b0141773_20244629.jpg

少なくとも栄養学界の一部は、

健康が人生の目的ではないことを前提にして

対象者の支援を行なっているはずだし、

そもそも「健康とは何か」について、

それなりの定義を持っている。

その定義によれば、

ヘレンケラーも、

「五体不満足」と自ら宣言した人も、

ぴったり健康であり、

幸福である。

b0141773_20510605.jpg

目次には

「完全な健康などない」という項目もあるが、

このあたりも、

一部の健康支援者はクリアしている。

b0141773_20262199.jpg

が、食事相談などの場面では、

「ある作家が食事は13回と決めることはない」とか、

「私は運動量が減っているので

11回でもお腹がすかない」とかと

言っているけれど、本当ですか、

などと問われる可能性がある。

そんな場面を想定して、

この本を読んでおいたほうがいいのか。

いやいや、

その答えをこの本に求めるのはお門違いである。

b0141773_20282833.jpg

やはりここは、

食コーチング的に問いかけてみよう。

「その本を、どうしてお求めになったのですか」

「あなた自身は、お食事は1日何回ですか」

「なぜ、そのようになさるのですか」

個人との対面セッションでは、

健康も幸福も、

一般論では論じられない。

それらは、個々人のライフスタイルの中にある。

それをクライアントといっしょに

その糸口を見つけ出すことが、

健康を支える第1歩である。

b0141773_21045094.jpg

まさかその本には、

「健康は求めてはいけない」とか、

「人のサポートを受けてはいけない」とかとは、

書いてはいないだろう。

(書きたいだろうが)

教訓として、

次のことを学んでおこう。

b0141773_20512366.jpg

1.仕事に恵まれていたり、

 仕事で実績をあげていたりした人が、

 健康を気にするな、

 自分は不健康だ、

 友だちは減らせ、持ち物を減らせ、

 などと論ずる場合、

 それは一般論ではない、ということを

 認識しておくこと。

 あくまでも成功者のパフォーマンスである。

b0141773_20503915.jpg

2.自分が偉くなったとき、

 そういう姿勢で論じることがないように自戒しよう。

 かつて、大学教授が

 「管理栄養士の資格なんかとらなくてもいい」

 と講義中に言ったり、

 ウーマンリブのリーダーが

 「女は結婚だけが人生の選び方ではない」

 といったりしたために、

 それに従った人が、

 のちにずいぶん苦労した例をいくつか見ている。

b0141773_20505052.jpg

最後に、この本の広告の名誉のために

次のことは指摘しておこう。

広告面の一部に、

次の1行があった。

「ヘルスリテラシーのすすめ」

「リテラシー」を、

「適切な理解力」とでも訳すか。

そのリテラシーによって、

この広告から本の内容を洞察することは

さっそくにヘルスリテラシーアップの

トレーニングになる。

b0141773_20280086.jpg

[PR]

# by rocky-road | 2018-01-01 20:17  

コーディネート力は生物の「適応力」。

b0141773_16042581.jpg

12月は、毎月のクラスのほかに、

10日には「栄養バランス 四群点数法」シリーズ

3回目の講義、

16日は、食コーチング入門コース第22期修了日での講話、

17日は、第62回 食ジム「講話力--私の場合。」に出席、

23日は、第37回、遠距離クラスでの講義、

そしてクリスマスイブの24日は、

「ぶらパルマ」のガイドとしてのお台場~銀座歩きなど、

セミナーやイベントが続いた。

b0141773_16054332.jpg

これらのイベントの意義を

1つのキーワードで説明すれば、

「ヘルスプロモーション」のための

感性磨きと、スキルアップということになるだろう。

b0141773_16035321.jpg

「人々が自らの健康をコントロールし、

改善できるようにするプロセスである」という

WHOのオタワ宣言に従うならば、

その基本スキルとして

コミュニケーション力強化は欠かせない。

どんなにすぐれた知識や技術も、

それを運ぶコミュニケーション力がなければ、

プロモートしようがない。

b0141773_16072005.jpg

ときあたかも、

NHKラジオでは、

「冬休み 子ども科学電話相談」放送シーズン。

小学生低学年生からの質問に、

その道の専門家がタジタジとなっている。

まさしく、1つの情報をうまく伝えられない。

b0141773_16033454.jpg

「水槽の中で、金魚は死ぬと沈むのに、

メダカは浮いてしまう、それはなぜか」

を説明するのに「比重」や「機能」

というコトバが出てきて、

回答者自身がもがいている。

b0141773_16081748.jpg

「キリンには、ほかの動物には見られない

2本の角があるのはなぜか」

を説明するのに、

うまくコトバが出てこない。

少なくとも研究者はここでは「先生」なのだが、

「おじさんは、おじさんは」と

繰り返す。

b0141773_16090998.jpg

子どもと対話する国語を持っていない。

子育て時期が終わって久しいので

子どもとのコミュニケーション法を

忘れてしまったというのではなく、

もともと、そういうトレーニングを

してこなかったことがわかる。

b0141773_16093036.jpg

こういう実状に直面すると、

健康支援者、栄養士の場合はどうだろうか

と思わざるを得ない。

「栄養バランスってなんですか」と、

子どもではなく、

街行く大人に尋ねられると、

立ちすくむ専門家が多いのではないか。

b0141773_16105285.jpg

しかし、10日の「食ジム」での

座長の見事な司会・進行ぶりを見ると、

一部ではあるが、専門的な知識を、

専門外の人に伝えるコミュニケーション力が、

ついているのを実感して安堵する。

b0141773_16113790.jpg

健康支援者の講話や講演のあり方について

話し合ったのだが、

座長(米澤須美さん)の司会ぶりを見て、

日本中の健康支援者が

こんな司会・進行ができるようになったら、

国民の健康意識は、

数段階は駆けあがることになるだろう、

と思った。

b0141773_16153360.jpg

人工頭脳が人間の領分を侵す可能性が

しばしば話題になるようになったが、

集団思考の方式や、

そこから生まれるアイディアは、

永遠に人間の領分であり続けるだろう。

b0141773_16155926.jpg

遠距離クラスでは、

「コーディネート力 強化のための方向性。」

をとりあげた。

「文章教室」としては

「思えば遠くへ来たもの」だが、

文章も表現も

人とのコミュニケーションのためにあり、

モノを考える手段として存在するものだから、

「コーディネート」をテーマにするのは、

当然の成り行きである。

b0141773_16165158.jpg

たとえば、

クリスマスイブに、

家族とではなく、

恋人や仲間と過ごすことが多い「日本型」では、

お台場からスタートする「ぶら歩き」「ぶらパルマ」も、

コーディネートの1パターン。

b0141773_16193183.jpg

b0141773_16191810.jpg
b0141773_16210738.jpg
b0141773_16232799.jpg

冬のお台場、都会のアウトドアは

人が少ない。

b0141773_16223413.jpg
b0141773_16222235.jpg
b0141773_16221119.jpg

ユリカモメとの野生コミュニケーションは、

退屈なスポーツ試合よりもエキサイティング。

b0141773_16174174.jpg
b0141773_16175698.jpg
b0141773_16182240.jpg

みなさんの予定を聞かぬまま、

お台場から銀座へ、

そして有楽町イルミネーション通りへ。

b0141773_16195408.jpg

正午から21時の解散まで、

アドリブの「ぶらパルマ」まで、

12月の健康支援者関係のイベントは終わった。

b0141773_16244198.jpg

b0141773_16245294.jpg
b0141773_16252771.jpg
b0141773_16251524.jpg
b0141773_16250328.jpg


[PR]

# by rocky-road | 2017-12-26 16:25