「現代はストレスの時代」だなんて!!!

「現代はストレスの時代」だなんて!!!_b0141773_23211927.jpg

以前、著名な精神科医のストレス入門のような本を読んでいたら、
序文に「最近は素人がストレス論をやるので困る」とあり、
本文の中でも、「現代は人間関係が複雑になり、
またコンピュータの普及したことによって、
だれもがストレスをかかえるようになった」と述べていた。
即座に「ホントかね?」と疑った。

カエサル(シーザー 紀元前100年)は、
腹心の部下、ブルータス(ブルトゥス)の一派に
暗殺されたとき「ブルータス、お前もか!」と叫んだという。
織田信長は配下の明智光秀に討たれた。
ストレスは大昔からあった。死を伴うものも多かった。
「地震、雷、火事、おやじ」そして、台風、津波、
飢饉、戦(いくさ)などがあった。

「現代はストレスの時代」だなんて!!!_b0141773_23215186.jpgなかったのは、「ストレス」というコトバだった。
ハンス・セリエが「ストレス学説」
(論文名「各種有害作因によって惹起された症候群」)を
発表したのは1936年7月4日というから、
言語的には、それ以前には「ストレス」はなかった。
私は、東京大空襲を小学校3年生で体験したが、
確かにそのころは「きのうの空襲のストレスはひどかった」
などという大人は1人もいなかった。
まだ日本には、「ストレス」はなかった。

しかし、今日いうところのストレス的なものは、
人類が始まる以前から、強烈なものがあった。

ストレス学説は、人体の生理反応の考察だから、
その反応を知っていようが、知っていなかろうが、
もともと動物には起こりうる現象なのである。

現代だけがストレスの時代のようにいうのは、
専門家を鼻にかけた人間の、視野狭窄からくる誤解である。
それじゃぁいうが、そもそも精神科医はストレスの専門家なのかね。
あの文庫版の入門書を読んで以来、
ストレス論もまた、専門家に任せておけばいい、
というものではないことを、再認識した。

「現代はストレスの時代」だなんて!!!_b0141773_23223251.jpg以来、ストレスについて小論を書いたり論じたりしてきた。
人間の行動傾向を知る手かがりの1つは、その人のモチベーションやストレス因に着眼することでもある。
食事相談を担当する人が、
人のモチベーションやストレスを洞察することは、
「問いかけストーリー」をつくっていくうえで、
欠かせない手法の1つであろう。

モチベーションとストレスは、
1セットの研究ではないが、
あえて、この2つを同時に論じてみたらどうなるか、
かねがね論じてみたいと、思っていた。
素人なりのアイディアもある。
今度、パルマローザから機会をいただいたので、
ヘルスサポーター向けのバージョンでご披露してみたい。

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 ■日にち  2008年11月30日(日)     
 ■時間  10時30分~17時30分
 ■場所  横浜崎陽軒会議室2号室
 ■研修費 1万円(昼食代含む)

 ■人数:35名

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by rocky-road | 2008-11-13 23:23  

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