「現代はストレスの時代」だなんて!!!
以前、著名な精神科医のストレス入門のような本を読んでいたら、
序文に「最近は素人がストレス論をやるので困る」とあり、
本文の中でも、「現代は人間関係が複雑になり、
またコンピュータの普及したことによって、
だれもがストレスをかかえるようになった」と述べていた。
即座に「ホントかね?」と疑った。
カエサル(シーザー 紀元前100年)は、
腹心の部下、ブルータス(ブルトゥス)の一派に
暗殺されたとき「ブルータス、お前もか!」と叫んだという。
織田信長は配下の明智光秀に討たれた。
ストレスは大昔からあった。死を伴うものも多かった。
「地震、雷、火事、おやじ」そして、台風、津波、
飢饉、戦(いくさ)などがあった。
なかったのは、「ストレス」というコトバだった。
ハンス・セリエが「ストレス学説」
(論文名「各種有害作因によって惹起された症候群」)を
発表したのは1936年7月4日というから、
言語的には、それ以前には「ストレス」はなかった。
私は、東京大空襲を小学校3年生で体験したが、
確かにそのころは「きのうの空襲のストレスはひどかった」
などという大人は1人もいなかった。
まだ日本には、「ストレス」はなかった。
しかし、今日いうところのストレス的なものは、
人類が始まる以前から、強烈なものがあった。
ストレス学説は、人体の生理反応の考察だから、
その反応を知っていようが、知っていなかろうが、
もともと動物には起こりうる現象なのである。
現代だけがストレスの時代のようにいうのは、
専門家を鼻にかけた人間の、視野狭窄からくる誤解である。
それじゃぁいうが、そもそも精神科医はストレスの専門家なのかね。
あの文庫版の入門書を読んで以来、
ストレス論もまた、専門家に任せておけばいい、
というものではないことを、再認識した。
以来、ストレスについて小論を書いたり論じたりしてきた。
人間の行動傾向を知る手かがりの1つは、その人のモチベーションやストレス因に着眼することでもある。
食事相談を担当する人が、
人のモチベーションやストレスを洞察することは、
「問いかけストーリー」をつくっていくうえで、
欠かせない手法の1つであろう。
モチベーションとストレスは、
1セットの研究ではないが、
あえて、この2つを同時に論じてみたらどうなるか、
かねがね論じてみたいと、思っていた。
素人なりのアイディアもある。
今度、パルマローザから機会をいただいたので、
ヘルスサポーター向けのバージョンでご披露してみたい。
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■日にち 2008年11月30日(日)
■時間 10時30分~17時30分
■場所 横浜崎陽軒会議室2号室
■研修費 1万円(昼食代含む)
■人数:35名
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by rocky-road | 2008-11-13 23:23