健康支援者には、それなりの文章論

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ロッコム文章・編集塾
(大橋予暇研究所併設。大橋禄郎主宰)の
遠距離クラスが、きょう、スタートした。
遠方から、毎月通っていただくのはたいへんなので、
3か月に1回、いわば集中講義形式で、
終日、文章トレーニングをやろう、というものである。
影山 なお子さんのご提案と下準備に支えられて
19名の方々に初回のお話をさせていただいた。
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会場に、横浜の大佛次郎記念会館をとっていただいた。
大佛次郎(おさらぎ じろう)といえば、
昭和を代表する大作家(1897~1973年 横浜生まれ)、
『鞍馬天狗』のような大衆小説から始まり、
『パリ燃ゆ』といった社会性のある純文学に至る、
多様性のある作家である。
私は、なじむことはなかったが、
晩年の知的な文章は何度か読んだことがある。
そういう作家の記念館で、
私ごときが文章を語るのは畏れ多い。
「次郎さんに、にらまれないように」と
少し気合を入れて講じた。
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昔は、文章論を作家がよく書いた。
谷崎潤一郎や三島由紀夫の文章論には
お世話になった。
が、いまは、というより、私の文章理論からいえば、
文章論は、作家の専科では、まったくない。
そもそも「文章」と、ひとくくりにするには、
文章のジャンルは多すぎる。
作家は、実用文や事務文書を得意としないし、
言語学者や国語学者は、行動科学や精神医学、
健康論やヘルスプロモーション論を得手とはしない。
専門が分化してきた結果である。
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              ↑研修終了後は、元町のチャーミングセールへ。
このクラスでは、まずは、文章はかならずしも対人コミュニケーションを前提としない、
自分とのコミュニケーションという段階も見落としてはいけない、
という、私の持論から始めた。

3か月に1回というペースが妥当かどうか、
実験的な楽しみがある。
「私は文章をこのように活用したい」という
宿題の文章を全員に読みあげていただいたが、
時間をかけて構想を練り、
さらに、しっかりと推敲(すいこう)した文章には、
明らかな勢いと安定とが共存していた。
さわやかな読み応え(聞き応え)であった。
講義の頻度は、けっしてマイナスにはならないことを実感し、
今後への期待がふくらんだ。

by rocky-road | 2008-09-29 02:19  

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