師になりたくない先輩たち

b0141773_8141457.jpg
前回書いた「師弟」の話を、もう少し続けてみたい。
先生と生徒との関係は、1対複数だが、
1教室全員が「弟」かというと、そういうものでもないし、
先生にしたって、師と仰がれたくはないと、心底思っているらしい人もいる。
だから、先生と生徒、先輩と後輩は、
機械的に師弟関係にあるとはいえないわけである。

「もし、キリストが2人いて、2人で1つの仕事をするとしたら、
どちらかがリーダーとなり、もう1人がサブに回らなければならない」
そんなたとえ話をして、
スノーケリングにおけるバディシステムを説明した時期がある。
バディシステムとは、2人1組のチーム、
ダイビングの前、最中、終了後、互いに相手を支えるシステムである。

スノーケリング中、1人が浮上してくるときは、
「1人は水面で待っていて、アイコンタクトで笑顔を表わせ」と、
そこまで伝えて、互いの心身の安全性を高めた。
しかし、いざ1つの決定をするときには、メインリーダーに従え!!
2人のキリストは、ここにつながる。
b0141773_815764.jpg

家庭における夫婦も同様。
「理論的に正しいから」と、2人のキリストが主張を始めると、
事態は泥沼化する。
バディシステムには、それを抑止する機能がある

さて、栄養士の世界にどのくらいの師弟関係があるかは知らない。
一時期、栄養士のことを「ダメだダメだ」と叱咤激励する
〝おっさん師〟が存在して、いつの間にか栄養士のほうも、
「私をぶって!!!」状態になっていた。

そんないじめられっ子を救うのは同性の師や先輩であるはずだが、
どうも栄養士の師や先輩たちは、
弟子に限らず、年下の人に対するコトバづかいが悪い。
横柄(おうへい)、身内とよそ者との態度が大きく違う、公私混同……など、
好ましくない先輩が持っている好ましからざる要素をすっかり
持ち合わせている人も少なくない。
引っ越しの手伝いをさせる、自分の子の面倒を見させる……。
b0141773_8153343.jpg

栄養士の社会進出を阻んでいるのは、
同性の師や先輩である可能性が考えられる。
「ヘルスサポーターの師や先輩のためのお行儀セミナー」を
何回か続けると、若い栄養士の視界はパッと開けるだろう。
優先順位からいったら、
「特定保健指導セミナー」なんかよりも
ずっと上位にある問題ではあるまいか。

by rocky-road | 2008-09-07 08:15  

<< ファッションショー ふたたび あなたの師弟関係は? >>