食事相談に「ヘタうま」はない。

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妻の知人が絵手紙をやっていて、
ときどき作品を持ってきては批評してほしいという。
筆軸の先端を持って、ヨロヨロとした筆致で書く流派である。
きちんとした字で書くと師匠に叱られるという。
「ヘタでいい、ヘタがいい」をキャッチフレーズにする例の手法。

特異な筆の持ち方ゆえに自由がきかない、当然ヘタになる。
絵や書にコンプレックスがある人にとって、「ヘタでいい」は、
どれほどモチベーションアップにつながることか。
今日の絵手紙ブームは、
このキャッチフレーズから始まったといっていい。

それは承知しているが、
「ヘタがいい」といわれると、首をひねらざるを得ない。
「ヘタでいい」と自分を慰めるのは可愛いが、
「ヘタがいい」と開き直られると、
「ナヌ?!」と、身を乗り出したくなる。
ヘタがいい人に、もっとヘタに書く方法は
教えようがない。
あえていえば練習などしないことだ。
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そもそもヘタとはなにか。
「物事に巧みでないこと、なまじっかなこと」などと
『広辞苑』はいうが、いまひとつおもしろくない。
では、「不慣れや未熟のために
人々が考えるレベルより劣ること」
というのはどうだろう。
これだと、アート系がいう「ヘタうま」の説明はつく。
「ヘタ」も、熟練すると「うまい」に変わる。

食事相談には「ヘタがいい」や「ヘタうま」はあるのか。
ヘタな食事相談担当者には
クライアントがつかないから、存在しえない。
「ヘタうま」のほうはどうか。

指示や指導でクライアントに迫る「指導型」から見ると、
クライアントの自発性をたいせつにする
カウンセリング型食事相談は、
なまっちよろくてヘタに思えるかもしれない。

しかし、「急がば回れ」の格言どおり、
長い人生、いずれ持続的な結果が出るから、
けっきょく「うまい」ことになるだろう。
食事相談における「うまい」と「ヘタ」とは、
基準が、いま変わりつつある。 
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★絵手紙は筆者の作品

by rocky-road | 2008-07-13 06:38  

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