編集力磨いていますか。

★現在の文章・編集塾を開塾してから
 この5月で満5年になった。
 栄養士、保健師、法科の大学院生、
 編集者、スタイリストなど、
 カテゴリー化すれば、
 ヘルスサポーターが多い。
 私と同じ区内の人から、
 岡山、神奈川、岩手、千葉など、
 宿泊を伴う遠距離の人まで、
 およそ40人あまり。
 遠距離の人には申しわけないので、
 「集中講義にしては?」と提案したら、
 「月々通うから意味があるんです」と
 即答されて、その決意の固さに涙した。
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★実は、まだ大学出版部に勤めていたときにも、
 「大人のための文章教室」を開いたことがある。
 もう30年以上前のことだろうか。
 「大人のため」にこだわったのは、
 子どもがあんなに学習塾通いしているのに、
 大人にはあまりにも勉強に無関心な者が多い、
 それが気になったからである。
 人生20年やそこいらの勉強で、
 社会への適応性ができたと
 思いこんでいる大人が多いのは、
 勉強が足りず、考える力がない大人が
 それくらい多いことの証明である。
 「生涯学習」というコトバがはやり出すのは、
 その後のことである。
 最初の塾は、
 編集長の仕事に追われるようになり、
 休塾せざるをえなくなった。
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★現在の塾を「文章・編集塾」としたのは、
 編集も一生の生活技術と考えるからである。
 編集とは、情報のアピール術だから、
 どんな仕事についても役に立つ、
 というより、編集力なくしては、
 まともな仕事はできない。
 以前、行政が作るパンフレットの校閲を
 途中から頼まれたが、
 内容は末期的で、手遅れ状態だった。
 「こちらは汚水処理場ではない」と、
 状況を説明した。

★「ヘルスプロモーション」とは、
 健康意識の促進活動をいうが、
 メタボリックシンドローム健診でもわかるように、
 病識のない人へのアプローチは、
 通り一遍のものでは受け入れられない。
 健康や食生活、そして生きがいを
 語るコトバは、ときに美しく、
 ときに力強く、ときに論理的で
 なければならない。
 つまり熟練した企画力、編集力、
 そして情報の発信技術力を要する。

★そのことに気がついた人たちが、
 各地で「文章教室」を開催しようとしている。
 私は、文章力を紙やその他の表面に
 書かれるもの、と定義していない。
 詳細は省くが、
 要するに頭の中で論理的に
 モノを考える能力、
 言い換えれば自分とのコミュニケーション力である。
 自分と好ましいコミュニケーションができない人間に、
 どんな情報発信ができるというのか。
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★以下に、私が関係する文章セミナーを
 あげさせていただく。
 「文章」となっていても、私の場合、
 編集と一体であり、ときには映像表現とも一体である

 ◎8月3日(日) 午後12時30分~3時45分
   「栄養士のQOLを高める表現力入門」
     (文章力・写真力を中心に)      
   岡山県栄養士会生涯学習研修会
   場所 岡山県立大学

 ◎8月10日(日) 午前10時~午後5時
   なぜ、ヘルスサポーターが文章を学ぶ必要があるのか
   場所:神奈川近代文学館 中会議室
   アクセス:みなとみらい線元町中華街駅から徒歩15分
   研修費:1万円(昼食込み)
*ご参加ご希望の方は、影山なお子宛、ご連絡お願いいたします。
(ご住所、お名前、ご連絡先、ご所属をご明記ください)

 ◎1回目9月28日(日) 
  2回目2009年1月18日(日)

   午前10時30分~午後4時30分
   「ロッコム文章・編集塾 遠距離クラス」
   通塾しにくい遠方の方のための3か月に
   1回のクラス。
   場所 大佛次郎記念館(横浜山手)
入塾を希望される方は、こちらのアドレスにお願いいたします。 
*palmarosa@yours.biglobe.ne.jp(影山なお子まで)
 ◎11月8日(土) 午前10時~4時
   日本栄養士会  集団健康管理栄養士協議会
  場所 日本健康・栄養会館3F研修ホール

 写真上 ロッコム文章・編集塾のクラス
 写真中 ときには撮影会も
 写真下 行政主催の文章教室で 

by rocky-road | 2008-07-04 23:44  

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