人生100年時代は、ますます栄養士の時代。

《食コーチング プログラムス》主催の
第140回 「食ジム」が終わった。
タイトルは、
人生100年時代の栄養士の方向性を、
どう認識し、どう実践すればよいか。
(2025年5月25日(日)11時~18時
会場/かながわ労働プラザ)

進行プロットは以下のとおり。
1.栄養士としての仕事や存在について、
共感を得たり、感謝されたりした経験。
(その反対に、栄養士になったことで、
後悔や挫折体験があれば……)
2.この際だから、ホンネのひとこと――現状はともかく、
栄養士として、これからやりたいこと、やってみたいこと、
これや、あれや……。
3.「食品の栄養素はほとんど分析されたし、
日本は世界一の長寿国になったのだから、
栄養学の役割はほぼ終わったのではない?」という指摘に対して、
どんな反論ができるか。
4.人生100年時代に、栄養士が社会貢献をし続けるには、
どのようなアクションプランがあるか。

なんの職業でも、社会のお役に立つには
時代の変化や人々のニーズに応じて
適宜、シフト(移行、転換)していかなければならない。

世の中には「老舗」(しにせ)と呼ばれる
伝統的な商売や職業は少なくないが、
現存しているところは、
外見はともかく、それなりにシフトしているものである。

栄養士の場合はどうか。
「人生100年時代」といわれる時代に
適切に対応しているだろうか。
そのことを検証するための話し合いであった。

ちなみに、
栄養士の資格制度は1947年12月制定というから、
100年を迎えるにはあと20余年待たねばならない。
(佐伯 距/タダスの佐伯栄養学校の
第1期卒業生は1926年というから99年前)

人生100時代とは、
ざっくり言って、およそ1000人に1人が
100歳以上になり得る時代、
という意味である(その88%以上が女性といわれるが)。

しかし、〝100歳〟に深い意味があるわけではなく、
後期高齢者が、日ごと、月ごとにふえていく……
という時代であり、
それに伴って健康状態も死因も変わってきている。
そういう時代に至っているのに、
「フレイル予防にはサバ缶を」などとやっていたら、
その老舗は遠からず廃業に追い込まれる。

健康の3大要素(栄養 運動 休養)の時代は終わった。
人生100年時代ともなれば、
少なくとも6大要素
(①栄養 ②運動 ③休養
④ストレスコントロール ⑤よい人間関係の維持
⑥モチベーション)
が求められる。

幸い、食生活は、ストレス緩和効果も
よい人間関係の維持にも、
そしてモチベーションの維持、発展効果に
満ち満ちている。

したがって、
人生100年時代は、
栄養士に、ますます重い役割を与えている。
それに応えるためには、
栄養知識や食生活知識、健康観に加えて
コミュニケーション力を強化することである。

栄養士養成校に、
「食コミュニケーション」を教える教員や
カリキュラムが用意されているのかどうか、
あまり期待はできないが、
幸い、「食コーチング」を学ぶ場があるので、
「人生100年時代」から
置いてきぼりになることはないだろう。

そして、この「食ジム」は、
まさに食と健康に関するコミュニケーション強化の実践の場。
仲間の現場体験や理念などを
これほど多くの仲間から聞く機会は、
養成校にもないはずである。

そこで、人生100年時代に、
栄養士が社会貢献をし続けるための
アクションプランのいくつかをあげてみよう。

*栄養士は、栄養学を説く人ではなく、
食生活の意義や楽しさを実践し、
それを個々人に示す人である。

*自らの行動がアクティブで、
表情は明るく、身だしなみも10人並み以上であり、
健康をカタチで示せる人である。

*正しく、美しい日本語を話したり書いたりでき、
日本語の健康度を上げる人である。

*「健康とは何か」「幸せとは何か」
「食とは何か」などについて、
複数の人にでもわかりやすく語ったり書いたりする人である。

*問いかけなどによって、
相手のモチベーションを引き出したり
生きがいを見つけるサポーターである。

これはほんの一部。
「人生100年時代」
ますます、あなたの頻回の出番を待っている。

by rocky-road | 2025-06-01 22:43 | 人生100年時代

