「人生100年時代」のカタチ。
2024年11月17日(日)に開催された、
「食ジム」第135回についてのご報告。
(横浜/神奈川県立かながわ労働プラザ)
テーマは、
人生100年時代。
いまから身につけておきたいライフスタイルとは。
座長/池田 麻理さん
アドバイザー/影山なお子さん 大橋
進行プロットは以下のとおり。
1.65歳未満の人で、
「この人、100年型のライフスタイルだな」と
思わせてくれる(くれた)人をあげるとすれば……。
(著名人も故人も含む)
2.事例から考える、人生を〝持て余し〟気味の人の
傾向と、その対策。
3.「わが心と体のメンテナンス」……こっそり大公開。
4.「人生100年時代」のライフスタイル――そのポイントを
いくつあげられるか……。
「人生100年時代」は、流行語のようになってきているが、
これは、今後、数十年は使われるだろうから、
けっして「流行語」では終わらないはず。
日本人の半数が100歳になる、なんていう時代は
まず来ないだろうから(断定ではなく推測)、
「人生100年」は、それこそ100年間くらいは
希求され続けることだろう。
ちなみに、
私が生まれた1936年の日本人の平均寿命は
男46.92歳、女49.96歳だったというから、
「人生50年」と言われながらも、
実際には、まだ「人生50年」にさえ
なってはいなかったのである。
それを考えると、
「人生100年なんて、ありえねぇ~」と、
軽々しく断定してはいけない。
500年後の人に笑われたくなければ……。
さて「食ジム」、
まずは現状から学べ、ということで、
65歳未満で、
すでに「100年型」だな、と思われる人、
それとは反対に、
とてもそこまで「もたないな」(人生持て余し型)
と思われる事例発表があった。
こういう場で、実名であげられる人は、
「いま、クシャミでもしているだろうか」と
ひそかに思って聞いていた。
先輩、学校や各種教室の先生、
サークルの仲間や先輩……。
そして、うれしいことに、身近なところ、
この「食ジム」に参加している人の名も
少なからずあげられた。
*行動力・企画力がある人。
*長期間、遠方から各種セミナーに通い続ける人
(生きる姿勢がよく、読経をする姿が思い浮かぶ)。
*3人の子育て中ながら、タフで、めげることなく、
パルマローザをはじめ、いろいろのイベントや旅に
子どもを連れてでも参加し続けている人。
*「夫」をあげる人もいた。サラリーマンだった夫が、
「好きなことをこれからはやりたい」と、
48歳のときに、介護の仕事に転職。
転職して以来、
「アメフト」(学生時代、選手だった)を再開したり、
「バルーンアート」を学び、今では、
セミプロとして、いろいろの組織から依頼をされたりするまでに。
有名人では、
野村萬斎さん、伊集院静さん、
香川綾さんなどがあがった。
意表を突いたのは「自分自身」をあげた人。
これは興味深い。
「人生100年、もつか(保つ)、もたないか」との推測は、
けっして自慢ではなく、
科学的分析と考えるべきだろう。
万人が、自身にこの問いかけをしてみるといい。
さて、今度は反対に、
「100年はもたないな」と
思われる人の事例をあげるコーナー。
*スーパーマーケットの、レジから少し離れたところで、
妻を手伝うわけでもなく、ボーと突っ立って待っている夫、
*子育てや家事に参加しない夫。
*勉強会や研修会や友人知人からの誘いを、
いつも「家族や子どものせい」にして出席しない人。
当方、82歳で亡くなった、3歳上の兄には悪いが、
事例として紹介させてもらった。
*高度成長期の製薬会社社員。
仕事の話しかしない退屈男。
旅行経験もほとんどなく、
名古屋に住んでいるのに、
定年退職の記念旅行は伊勢志摩。
(それ、日帰りコースじゃない?)
さて、「食ジム」3番目のテーマ。
「『わが心と体のメンテナンス』……こっそり大公開。」
このコーナーでは、さすがにみなさん、
いくらでも事例があげられる。
まさに、こうして「食ジム」で、14年間、135回、
話し合い続けていること!!
そのほかを、ランダムにあげてみると、
*定期的に出かける居場所があること。
*定期的にマッサージを受けたり、サポートを受けたり。
*病気をしたことをきっかけに、
メールで数人宛に『週報』を書き始めたこと。
(レポーターの才能あり、とほめられたり)
*1人の時間も楽しめること。
*家族とは別の居場所があること。
*コーチを受け続けていること。
*次々とサークルのスケジュールを立案する日々。
*病院への定期的通院。
*スポーツ習慣(水泳 マラソン ヨガ……)
*海への旅を60年間持続中。
最後に、大橋が担当することになった
「人生100年時代のライフスタイルのポイント」を
これもランダムにあげておこう。
(健康の6大要素――栄養、運動、休養、
ストレスコントロール、よい人間関係の維持、
モチベーション/生きがいをイメージしながら)
*「人生100年」を目的にしないこと。
「楽しんで生きてきたら、この年になっていた」でいい。
50歳で亡くなった人は、損をしたとは言い切れない。
問題は「人生の質」
*1日、1週間、1か月、1年を
いろいろに使う(多様性)。
食を楽しむ。人と時間や楽しみを共有する。
笑う。考える。(ときに)怒る。しっかり眠る。
しっかり歩く。しっかりからだを動かす。
知らない街を歩く。
旅行をする。学ぶ。本や新聞などを活字で読む。
手紙・ハガキを書く。
衣服をTPOに合わせて、ひんぱんに替える。
ショッピングをする。
*肯定的・建設的な人生観を保つ。
*既知・未知の人にもやさしく接する。
*人や社会に貢献することを喜ぶ。
*約束・スケジュール、方針を堅持する。
などなど、
あげ出したらキリがない。
昔、某栄養大学の同窓会が、
卒業生の健康寿命を調べたことがあった。
どういう調査法なのか詳しくは知らないが、
当時の平均寿命よりも上だったという。
そうであるならば、
パルマローザの現役の人たちについても、
今後を追跡調査してみるとおもしろい。
やらなくてもわかっているようなものだが、
ある時点で、95歳の人の割合を
何かと比較してみるとよい。
いつか、結果をお知らせいただきたい。
by rocky-road | 2024-11-22 00:34 | 「食ジム」