ニッポンの心の健康度、診断基準。
40年以上通っている医院に
服用を続けている薬をもらいにいったら、
40年目にして初めて、
身長と体重を測られた。
その結果を伝える書類を見ると、「BMI 22.6」
「体重を500g 減量」とあった。
このところ筋肉が減少中で、
ときとぎ肌寒さを感じたりしているうえに、
ウエストが3センチ、体重が3キロ減っているので
むしろ第4群(穀類)を多めにとるようにしている
(第2群/たんぱく質はバッチリ、のはず)。
こういう事情だというのに、ご迷惑な書類指示を受けた。
相手の状況を把握することなく、
杓子定規の基準を当てはめようとする問題点を
実体験することができた。
ところで、
個々人の健康維持には、
早期発見・早期治療の原則が普及しているが、
国の健康、正確に言えば国民の健康チェックのためには、
どういう「早期発見法」があるだろうか。
身体的健康度のエビデンスであれば、
もちろん、特定保健指導の現場に集まる数値などを
チェックすれば、おおよその傾向はわかるし、
そもそも、すでにわが国は、
世界的な長寿国であることは周知のこと。
しかし、個々人の心の健康、モチベーションの強度を
早期診断する方法はあるのだろうか。
そのチェックポイントを大橋案としてあげてみよう。
基本的には個人的傾向として見るが、
やがてそれが社会的傾向となるとき、
多発化、重症化が始まったと見ていいだろう。
心の健康、早期発見チェック項目
【行動、コトバづかいの傾向】
•顔見知りの人と会ってもあいさつをしない。
昔は、家に向かって歩いていると、
「お帰りなさい」と声をかけてくれる人が
少なくなかった。
•それ以前に、自分の住む街を
1人歩きするときの表情が素っ気ない。
(無表情)
•自分の考え、専門分野の知見などを
述べるときにも「……かな」をつける。
「……こんなデータもあるので、確かかなと思います」
「いま、緊急事態かなと、言えるんじゃないかなと……」
•国のあり方について、話し合う人が少ない。
親や大人が子供に説くことも稀。
•ていねい表現と平易表現の区別があいまいに。
(テレビのニュースで)「熱中症に気をつけてほしい」
とアナウンサーが読みあげる。
(「ほしい」は個人的欲求。
ニュースや予報で視聴者に伝えるなら、
社会的表現で「熱中症に注意が必要でしょう」
とでも表現していただきたい)
「ほしい」は、NHKがインタビュー相手のていねい表現を
誤訳する、日常的な例。
インタビューを受けた人が
「ぜひ、当地においでいただきたい」と言っているのに
「来てほしい」または「来てもらいたい」と言っていました……と。
(発言者の人格を下げることに)
【身だしなみの傾向】
•身だしなみにウチ、ソトの区別がなくなる。
肌着や室内着、ご近所身なりで公共施設(バス、電車、飛行機
コンビニ、スーパー、病院など)。短パンサンダル履き……。
•通勤電車や通勤バス内でお化粧をする、熟睡する。
•ダブダブの衣服が流行する。
駅の階段などを、スカートやズボンの裾で
掃き清めている人を見かけるが、
メーカーも個人も気にしていない。
(あれでわが家に上がるのか)
•目にかかる髪や、ボサボサの髪型で
テレビなどに出演してもノーチェック。
【社会的傾向】
•国民の政治への関心が弱くなる
(投票率が下がる)。
•政党の結束力の低下(リーダー不在)。
•政権を担うだけの支持を受けてもおらず、
その気概もない野党が、
政府批判だけで存在し続ける。
•マスメディアの格調が落ちる。
政府、行政批判、スキャンダルを好む。
(有権者、視聴者、読者の品格の反映の要素もある)
そうではないメディアも存在するが。
•国の安定、発展、アイデンティティなどを軸足とした
評論家が少ない。
(幸い、犯罪は長期的には減少傾向。
コロナ明けでやや増加。
人口10万人あたりの犯罪率は0.23で、
国際比較では末尾のほう。
ただしネットによる知能犯は増加傾向。
長寿国として競うことの多い韓国や香港よりも、
日本の犯罪率は低い)
かくのごとく、国の心の健康を
考えたり、案じたりするライフスタイルは、
あまり深刻になり過ぎない範囲であれば、
モチベーションの1つとなって、
あなたの心の健康にはプラスとなるだろう。
そこで最後に、「ニッ」とほほえんでみよう。
ありがとう。
お幸せに。
by rocky-road | 2024-06-28 21:42 | 大橋禄郎