タイトルでも競うフォトコンテスト。

429日の、恒例のパルマローザ写真教室の間近になった。

春になって、「いよいよ写真のシーズンがやってきた」

などと言ってはいけない。

写真にシーズンなんてないからである。

写真は1年中、昼も夜もシーズンである。

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桜を撮り続けている人、

雪山を撮り続けている人、

紅葉を撮り続けている人はいるだろうが、

それでも、

カメラマン、カメラウーマンとしては、

「シーズン」なんていって休む時期があってはいけない。

つねにカメラを持ち歩いて、

「これだ」と思うものにレンズを向けよう。

(スマホの場合はガンマン的早撃ち力)

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絵画や詩歌に比べると、

写真の創作性は高いとは言えないが、

現象をとらえる感覚、

外界を四角く切り取る感覚のオリジナリティ、

その場に居合わせた運とフットワーク、

「そこ」をとらえる瞬発力などは、

自分はもちろん、見る人の認知能力を高め、

社会を活性化する効用が期待できる。

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日本では、奈良時代のころから、

地図や鳥瞰図がある。

部屋の中とか街の風景とか、観光地とか。

まだ空を飛ぶことができない時代にも、

人は屏風越しに、さらに、天井から、上空から、

人や自分のいる場所を「見る」ことができた。

まさに「心の目」で見ていたのである。

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「幽体離脱」などという概念があるが、

それは霊的・信仰的というよりも、

人間の、もともと持っている「心の視力」または「脳の視力」

とでも言うべきものであろう。

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絵画や写真を愛好する人は、

どこかの橋を渡っているとき、

この場所を向こうの高台から見下ろしたら、

どういう風景が描かれるだろう、とイメージする。

それは空想ではなく、

一定の情報を入力して、絵を創造(想像ではない)するのである。

ドローンカメラマンは、その構想力で勝負する。

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コンピューターによる立体映像や、

3Dプリンターの仕組みは知らないが、

おそらく脳のメカニズムの応用であろう。

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絵画や写真は、

平面的に見える事物を

過去の経験から得たいろいろな情報を

脳内で組み合わせて、

統合したり立体化したりする能力を楽しむ技術、

ということができるだろう。

それが結果的に

「心の目」すなわち「脳の視力」を強化することになる。

あくまでも「結果的」にであって、

それが目的ではない。

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そういうことが

本人にとってどんな意味を持つのか、

考察するのはおもしろいが、

ここでは保留して、写真の話を進める。


パルマローザ写真教室。

定番になっているが、

今回も横浜・山下公園を中心に、

海、船、花、鳥(?)、人のいる風景を撮る。

「またあの同じ場所?」

なんて思うのは素人の感想。

慣れた場所だからこそ、「狙い」をつけられる。

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私は、沖縄の座間味島(ざまみじま)に

50年以上、通っているが、

その理由は、そこが「自然スタジオ」として使えるから。

どこから、何を撮るか、

しっかり学習を重ねているので

作戦を立てやすい。

が、マンネリになってしまったら意味はない。

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横浜も同じ。

氷川丸も大桟橋も、いつもそこにある。

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だから「今年の攻め方」を考えられる。

今年も当日の作品のコンテストを行なう予定。

作品にはタイトルが必要。

世界にフォトコンテストはゴマンとあろうが、

タイトルも審査対象になるのはここだけ(?)。

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「心の目」で切り取った世界を、

コトバを駆使してネーミングする。

まさに人間の認知能力のフル回転。

「認知症予防効果バツグン」なんていうのは、

野暮中の野暮×野暮。

思っても言ってもいけない(あっ、言っちゃった!!)。

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さあ、心をカラにして、やる気は満タンにして、

いざ、山下公園へ。

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*栄養士・健康支援者ネットワーク
《パルマローザ》からのお知らせ。
2022年4月29日(金)に開催予定の
栄養士・健康支援者のための写真教室は、
午前11時に、
横浜・山下公園に停泊している、
「氷川丸」の前にご集合ください。
栄養士ではない方も写真を撮ることに興味がある方であれば、
どなたでも歓迎します!
デジタルカメラ持参でご参加ください
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by rocky-road | 2022-04-25 21:52 | 写真教室  

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