問いかけが生み出す発見や夢と希望。
新春の1月8日に行なわれるパルマローザ主催の新春セミナー、
演題「講話・講演・講義を楽しくスタートするために
『イントロクエスチョン名人』になる。」
(10:30分~17時30分 横浜市技能文化会館)
に向けて準備中。
これにちなんで、
2022年度も、ますます頭の回転をよくしていただくために、
まずは、こんなクエスチョンを考えてみた。
■次の1~4の文章の内容について、
「イエス」と思うものに「〇」を、「ノー」と思うものに「×」を
書き入れてください。
1.( )「ありがとうございます」というお礼のコトバが
いま、「ありがとうございました」に置き換えられつつある。
放送局などが頻繁に使っていることが大きな原因と思われる。
この分では、年賀状に「明けましておめでとうございました」
と書く人がふえるのは時間の問題である。
2.( )年賀状や喪中のごあいさつの文面に
句点( 。)を打たない表記法が定着した。
いただいた年賀状や喪中のあいさつのうち、
印刷された文章に句点を打ったものが30%以上ある人の場合、
自分を「教養人とのつき合いが多い人」と
評価してよい。
3.( )子供のときから多くの試験を経てきているが、
試験はまさにクエスチョン。
ここから学ぶべきは、
人の設問に答えるばかりでなく、
自分に設問し、自分で答えを考えることを習慣にすることである。
*雑煮の餅は2つにとどめておくべきか、
いや、ここはハイエナのプライド、3つと行こう。
*今年の目標はなにか。
*けっきょくワタクシ、どこへ向かってどう生きるのか。
4.( )年賀状に「コロナ禍」を話題にする人は、
最近、交流していない人か、
話題の少ない人の傾向がある。
以上で「イントロクエスチョン」は終わり。
世界広しといえども、
講演のマクラに「イントロクエスチョン」を設ける演者は
ゼロか、多くても10人というところか。
そして、「イントロクエスチョン」をメインテーマとした講演は
まちがいなく世界初であろう。
さて、過日行なわれた、
食コーチングプログラムス主催の
「食ジム」第105回について。
テーマは
「専門性の広がりを、
日本の栄養士に、どう伝えてゆくか。」
(2021年12月25日 横浜市技能文化会館)
経過は影山なお子さんのブログ・
「スタンバイスマイル」に
くわしいので、
ここでは、「栄養士の専門性」について
私見を述べたい。
一義的には、
管理栄養士、栄養士の資格を得るための
知識や技術であるが、
栄養士の仕事の現場はさまざま。
まずはそこに適応することが先決。
資格とはまったく無縁の職場も少なくない。
「こんなの、栄養士の仕事じゃない」
といっていては、その職場にとってはお荷物になるだけ。
俗に「お給料分はちゃんと働いている」というが、
自分の給料分しか働かない者ばかりであったら、
その職場も、自分自身もつぶれる。
年金の積み立て、各種保険の支払い、
後輩や他セクションとの共同など、
給料の何倍も働いているからこそ、
職場も地域も国家も成り立っているのである。
どんな職場にいても、
いや休職中であっても、
「食を通じて人の健康と幸せを支える」という
「専門性」と職業的使命は果たせるはず。
いつ、どこでも、
人や社会に貢献できる「専門性」という点では、
文学部や経済学部、法学部などよりも
守備範囲は広い。
弁護士に、この案件の判断のヒントを示すことはできないが、
夕食のメニューの相談には乗れるし、
趣味について聞いてあげることはできる。
パチンコマニアに、
必勝法をアドバイスすることはできないが、
近くにおすすめの外食店があること、
そこのメニューの利点を示すことはできるし、
「パチンコの楽しさ」を5つあげてもらうことはできる。
問いかけは、
まさに健康度と幸福度をあげる、
栄養士の専門的スキルである。
(全国の栄養士の大半は、それがわかっていないが)
不肖・大橋禄郎は、文学部卒の健康支援者である。
こういうルートもありうるのである。
さて、前段の「イントロクエスチョン」の答え。
1.(×)「お晩でした」があるから、
「おめでとうございました」の可能性がゼロではないが、
向こう30年くらいなら、それはないだろう。
謝意はいま現在もあるのだから
かつては「ありがとうございます」が主流であった。
NHKも、その立場をとっていたが、
いまは昔の物語。
2.(〇)句点の有無と教養の程度とは直結はしないが、
句読点をきちんと打つ人は、
文章表現にこだわりと責任をもつ人と考えてもいい。
大橋としては「〇」としたい。
3.(〇)設問は、宇宙の大きさ、未来の風景をも
イメージすること、映像化することを可能にする。
「鳥のように空を飛べないだろうか」
「世界中の人と、たったいま、お話ができないだろうか」
そう考えた人が飛行機を生み出し、
翻訳機を生み出したのである。
4,(△)心の中では思うことがあるが、
ここは「△」、ボカシておこう。
全問正解の人、「おめでとうこざいました」
いえ、「おめでとうございます」
2022年も楽しい年にしましょう。
by rocky-road | 2021-12-31 19:01 | パルマローザセミナー