あなたはどんな「健康のカタチ」を見ていますか。

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725日、「食ジム」第100回が終了した。

(横浜市技能文化会館)


100回を記念するタイトルは、

「栄養士は、健康の『カタチ』をどう考え、

どう伝えてゆくか。」

 座長/大橋禄郎 アドバイザー/影山なお子さん

記念すべき回ということで、

浴衣姿で「健康のカタチ」を表現する人が多かった。

 

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進行プログラムは以下のとおり。

1.父または母の健康を支えている(または 健康を損ねている)

要素をあげるとすれば……。(亡き方の場合は過去形で) 

2.いままで出会った「不健康なカタチ」のあの人、その人。

3.この際だから言ってしまおう! 

だれがなんと言おうと、「私の健康のカタチ」は

こんな点、こんなところ。

4.健康を「カタチ」で示すための99のアクションプラン。

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今回の内容に入る前に、

100回目を終えた「食ジム」の歴史を振り返っておこう。

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《食コーチングプログラムス》主宰の「食ジム」は、

201110月にスタートした。


「食ジム」とは「食コーチング ディスカッションジム」の略称で、

「ジム」とは「gymnasium」(ジムナジウム)のこと。

もともとは体育館や体育場を指したが、

いまは、転じてボクシングなどの「練習場」を指すようになった。

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「食ジム」では、もちろん殴り合いは行なわない。

コトバを投げ合って、

あるテーマについて、トコトン話し合う。


当初、「ディスカッション」というコトバを使ったが、

実は「討論」は行なわず、

つまり意見を戦わせることはせず、

あるテーマ、今回なら「健康のカタチ」を

健康支援者がどのように周囲に示せばよいかを

話し合って、考えを深めてゆく。

ブレーンストーミングに近いかもしれない。

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地質調査は、地中にパイプを埋め込んで、

目的の地層の状態を調べるが、

問いかけは、ボーリング調査におけるパイプに当たる。

それによって脳内の記憶を探り出し、引き出す。

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「食ジム」では、

各自が、適切な事例や関連話題を瞬時にアウトプットして、

話題の資料とする。

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実際には、「ブレスト」のように、

結論に向かう話し合いというよりも、

終点までのプロセスを楽しみ、かつ学ぶのが目的。

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テーマに沿った事例の提示、

全員に聞こえるような発声(原則、マイクなし)、

発言に関する関連質問の仕方などが学びポイント。


そして、毎回変わる座長は、

テーマを全員が共有できるように、

話題を参加者間に転がしてゆく。

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健康支援者、栄養士は、

「あと押し型リーダー」としての専門職なので、

話力は職業の基本スキルとなる。

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医師や看護師はもちろん健康支援者だから、

話力は大事なコミュニケーションスキルなのだが、

医師は例外で、この勉強は皆無に近く、

おまけに「治してやっている意識」が出てきて、

患者(お客)に対して上から目線でしゃべるのが常態化した。

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医師を対象とした「食ジム」を開催してあげたいが、

そういうことに関心を示す医師は

あらゆる専門医師の0.003%もいれば、

まだいいほうである。

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さて、わが「食ジム」、

以前、松下幸之助氏が立ちあげた

「世界を考える京都座学」という勉強会のことを

雑誌かなにかで読んで、大いにヒントになった。

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なにしろ、当時(2000年前後)

大活躍中のそうそうたる学者や専門家が、

年に11回12月は除く)も集まって勉強会を開いていた。

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メンバーには、渡部昇一、竹村健一、堺屋太一、山本七平といった、

書物やテレビでおなじみの人たちが名を連ねていた。

その「京都座学」、当時で、すでに300回を数えていた。

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日本の各界の第一人者が10数人、

毎月集まって計算上は30年以上、

勉強会を開いているという事実。

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かねがね大人は勉強をしないと思っていた私としては、

強い刺激を受けた。

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一流を目指し、一流を維持するには、

勉強を続けることは欠かせない。

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この話を影山なお子さんに話したら、

間髪を入れずに「うちでもやりたい


こうして始まった「食ジム」、

11年を経過して、ようやく100回に達した。

まだまだ「京都座学」の3分の1である。

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さて、わが「食ジム」の第100回では、

栄養士は、健康の『カタチ』をどう考え、

どう伝えてゆくか。」がテーマ。

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1960年ころからだろうか、

医療の世界では、

「早期発見、早期治療」がすすめられるようになった。

見かけは健康そうでも、がんや心臓疾患が進行していて、

若死にする人が目立つようになった。

きのうまで元気だった人が、

朝には亡くなってしまう

「ぽっくり病」などという病名まで生まれた。

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以来、定期検診や人間ドックへの検査入院がすすめられ、

大きな成果をあげ続けている。


このように、

「見えない病気」を見つける努力はいまも続けられているが、

「見える不健康」にはどう対処したらよいのか。

これにはほとんど目が向けられていない。

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そこで食コーチングでは、

「健康のカタチ」を提唱し、

健康支援者、栄養士自身の「健康のカタチ」の補強し、

そして、クライアント、さらには社会に対して

「健康のカタチ」という概念を伝え、

社会の健康度を高めようとしている。

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今回は、イントロダクションのコーナーで、

両親や親族の健康のカタチ(ここでは健康度)を

全員に振り返っていただいた。

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健康のカタチとしては、

「畑仕事が好き」「人に教えることが好き(お花、お茶、麻雀)」

「人の世話が好き(民生委員など)」

「活動的」「おしゃれ」「旅行好き」

「予定をカレンダーに書き込んでいた」「一家団らんを大切に」

「早寝早起き」などがあげられた。

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一方、不健康のカタチとしては、

「持病(腎臓病)があった」「人間関係が悪い」「多量飲酒習慣」

「きちょうめん」(プラスにもマイナスにも)

「忘れっぽい」(プラスにもマイナスにも)など。

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このように、まずは事例観察と分析。

今回は、時間の関係で、

2番の「いままで出会った

「不健康なカタチ」のあの人、その人」のところで、

中断し、続きは次回送りとなった。

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それでも、「不健康なカタチ」として、

「パン屋さんに見られる、客に対する素っ気ない態度」

「うつむき歩き、前方から人が来ても、

 自分からはよけようとしない」

「スマホのながら歩き」

「細い道ですれ違うとき、道を譲っても無表情」などがあげられた。

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「健康のカタチ」は、つまるところライフスタイルの問題。

知らず知らずのうちに、栄養士、健康支援者は、

人の生き方、人生哲学の領域に足を踏み入れているのである。

しかも、健康を説法ではなく、カタチで、つまり無言のうちに示せ、

ということになってきている。

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これを「荷が重い」と感じるか、

「レパートリーが広がってやりがいがある」と感じるか、

これも「健康のカタチ」以外の何ものでもない。

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「健康のカタチ」論は「第101回 食ジム」の前半で

話し合うことになった。

822日、「学校給食から見えてくる若い世代の食と健康。」

座長/深津恵子さん)

さて、健康とは、どんなカタチになるのか。

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by rocky-road | 2021-07-27 19:48 | 「食ジム」  

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