オバサンよ、明日に向かって撃て!!

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去る626日(日)に行なわれた

「食ジム」第99回について振り返っておこう。

(会場/神奈川近代文学館)

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テーマは

「暦の年齢とは関係なく、

いつも輝いている人のライフスタイルとは……。」

  座長/池田 麻理さん

アドバイザー/影山なお子さん  大橋

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【進行プログラム】

1.お歳をうかがってビックリ、「とてもそうは見えない」

あの人、この人。

  「実年齢よりずっと若い」「実年齢よりずっと年上に」 

2.いかにも「オバサン」に見えてしまう人のカタチとは。

(身だしなみ、コトバづかい、態度、考え方、人間関係……)

3.「オバサン」や「オジサン」を、

第三者が、若返らせることはできるのか。

あるならば、その傾向と対策。

4.自分の元気と若さを保つ99の法則。

そのためのアクションプラン。以上

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ここでいう「オバサン」とは、

親族や子供からの呼称のことではなく、

そして実年齢のことでもない。

すなわち、実年齢以上に年長であるかのように振る舞ったり、

人の年齢を気にしたりする状態またはタイプである。

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「タイプ」と割り切れば、それでおしまいだが、

こういう言動、さらには、こういうライフスタイルは

意欲や活力のレベルが低くて狭く、

自己の人生にも展望が乏しい傾向があるばかりでなく、

人の健康度まで下げることも少なくない。

その結果、まずは本人の加齢を促進することになり、

要するに、自他の寿命を縮めやすい。

この点において非健康的行動と言え、、

健康支援者にとっては支援対象になりうる。

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自ら「オバサン」を目指している人、自覚している人は少ないが、

「オバサン化」している人の指摘ならばできる。

みなさんから提示されたものなどをまとめると、

こんなふうになる。

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*姿勢(猫背、フラつき)、体型 (著しい肥満・やせ)

*白髪、手入れをしていない髪

*濃すぎる化粧

*強すぎる香水

*年齢の上下にこだわる(年少者や店員などには上から目線)

*キメつけの多い表現(「世の中ってそういうものよ」)、

*空気を読まない発言(ホンネ過ぎる、えげつない指摘、

求められていない発言、孫や親せきの話が多い、非建設的な発言)

*人の名や事物、品目が不確か(「あの人、あれがさあ、なになのよ」)

*ていねい表現の喪失

……あげればキリがない。

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どんな現象にも、かならず原因がある。

東アジア系の人の傾向として、

(儒教的ともいわれるが、くわしくは不案内)

親や祖先、家族を敬う伝統があり、

年齢の上下は、人とのコミュニケーションをとるとき、重要なポイントとなる。

そして個人的には、生涯を通じて年齢の行事(還暦、卒寿など)があり、

毎年、12種の動物の名を付したりして縁起の強弱を占う。

これらの慣習を尊重することが大人の分別とされてきた。

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いまでは、これらが多分に形骸化されたとはいえ、

人格によってではなく、年長であることだけを

バックボーンにして振る舞う人は少なくない。

結婚し、子供を産むなど、

客観的な「オバサン資格」が得られると、

早いとこ「オバサン化」したほうが、

上位にランクされるので有利となった。

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もっともそれは、

社会的ポジションが狭い人に限られることかもしれない。

人に誇れるのものは年齢しかないとなると、

「あなたより、1か月と3日、お姉さんよ」なんていうことになる。

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男にも「オジサン化」はあるが、

長い社会的トレーニングのおかげで、

ある程度、抑える分別を身につけた。

その反面、学歴や所属会社、

肩書などで差をつけようとするクセはついた。

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現代日本では、平均寿命が飛躍的に延びて、

健康寿命も生涯現役の期間も確実に延び続けている。

このような環境の中では、

「年相応」の生き方や、年齢に関する行事にこだわりすぎると、

加齢の速度を速める可能性がある。

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それを避けるには、暦の年齢など忘れて、

つまり「年不相応」に、

きょう、あしたに、すべきことに傾注したほうがよい。

「明日に向かって撃て!!」(昔の映画のタイトル)は、

年齢には関係ないキャッチフレーズとなる。

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そのためには、

年齢に関する行事、還暦だの古希だの、

そういうことに自分を合わせようとしないこと。

七五三や成人式くらいまではいいとして、

還暦や古希、米寿などとなると、

無意識的にも親や祖先の様子が浮かんだりして、

昔の高齢者のイメージが、自分をうしろ側に引っ張りがち。

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昔の小学唱歌、『船頭さん』の歌詞は、こんな歌いだしだった。

「♪ 村の渡しの船頭さんは 今年六十のおじいさん♪

年はとっても お船こぐ時は 元気一ぱい 櫓がしなう ♪」

60歳は立派な「おじいさん」だったのである。

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現代を生きるわれわれは、

生物として、人類として、適応への挑戦をしている状態にある。

過去の尺度に自分を合わせたりしているヒマはなく、

これまで地球上には存在しなかった、

ホモサピエンスとしての年齢を創り出そうとしているのである。

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古代中国で3000年も前に生まれたという干支を

21世紀に生きる人類が基準にするのなんとも不思議で滑稽。

当時の平均寿命は、長寿者でも、ようやく30歳代か。

その尺度を、人生100年時代を目指す人類が使って

還暦だ、古希だ、丑年だ、午年だといっている事実。

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それは、100円の人生を「30円に負ける」と

売りたたいているのと同じである。「70パーセント off

これを悲劇と見るか喜劇と見るか、

な~も感じない人は、「オバサン化」進行中と考えてよい。

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さて、プログラムの4にあげた

「自分の元気と若さを保つ99の法則。

そのためのアクションプラン。」

については、時間的な制約もあって

終点まで達しなかったので、

99のアクションプランを目指してあげてみよう。

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*全行動の姿勢を意識する

胸を張る、猫背不可。手足の位置、カタチを意識する。

姿勢を正して食事をする(ながら食事は厳禁)。

キビキビ動く。日々、歩幅は広めに11歩。

生涯、歩き方改革。

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*頭・顔まわり↓

毎日・毎時刻とも、髪を整える。定期的に美容院へ。

終日、メイクチェック。化粧道具の更新(年1回は)

ナチュラルメイク。 電車の中などで化粧をしない。 

表情を豊かに。知らない街でも無表情で歩かない。

美しい笑顔を目指す。髪の色を美しく。

メガネ、マスクもおしゃれグッズと心得る。 

ときどき寝顔のチェック(どうやって?)

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*衣服↓

肌着に愛を。しかし古びたら見切りを。常に更新。

服選びにアドバイザーを(ブティック店員は不可)。

季節感を大事に。常にジャストサイズを(お直し実行)。

複数のブティックを定期的にチェック。

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衣服、靴、バッグ、アクセサリーなどを適宜更新する。

衣服や靴、バッグなど、長く使っていることを自慢しない。

衣服や靴を手放すときは、リサイクルの可能性を考えて処理する。

寝具にもおしゃれと清潔感を。

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*日課↓

洗顔、歯磨き、定刻のトイレ。通勤。学習。

その日のスケジュールの確認。約束時刻の厳守。

新聞・雑誌・読書・テレビ・ラジオ。家事。育児。歩行・運動。

夕食後もダラダラ過ごさない。日記を書く。

しばしばハガキ・手紙を書く。

入浴・シャワーの頻度をパターン化する。

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*仕事↓

どんな人にも快いあいさつをする。

相手の地位や立場に関係なく、ていねいに接する。

仕事は楽しく。職場環境改善に持続的努力。よい人間関係の維持、向上。

 きれいなお金を稼ぐ。勤め先に幸せを求めず、そこに幸せをもたらす。

 家と職場との往復だけの生活を避ける。

 「給料分は稼ぐ」のではなく「給料の数十倍、数百倍を稼ぐ」を目指す。

 会議力・ミーティング力を磨く。

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*「予暇」↓

 グループ活動に参加し続ける。創造的な趣味・学習・研究をもつ。

 年に数回は旅行をする。各種料理店での食べ歩き。 

 セミナー、講演会、映画鑑賞、コンサート、観劇、美術館、動物園、

 公園、水族館、シーサイド・リバーサイド・山・丘歩きなどを続ける。


*友人、知人、縁者↓

それらの1人または数人とは、2日とあけず連絡を取り合う。

友人・知人と定期的に飲食を共にする。 

予暇活動仲間と月に1回以上は会う。

旅行仲間がいる。年賀状や暑中見舞いを出し合う人を50人以上とする。

身だしなみ、メイクなどについてアドバイスを受ける人を見つける。

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*食生活↓

1日に3回、ほぼ定刻に食事をとる。

季節の食材を楽しむ。

朝食、昼食、夕食の「らしさ」を意識する。

箸、茶碗など、自分の食器にこだわる。

自分なりの食事摂取基準を決めて実行する。

 自分の足で食材を選び、購入することを習慣とする。

 各種飲食店を利用する習慣をつくる。 

 間違っても暴飲暴食はしない。

 調理技術のスキルアップを日々心がける。

 年に6品以上は新しい料理を取り入れる。

 

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*健康管理↓

 身体・歯・目などの健康チェックを受ける、かかりつけ医がいる。

 運動習慣・歩行習慣を続ける。気分転換、ストレス緩和の方法がある。

 不眠・うつ・イライラ、頭痛、ドキドキなどの症状を慢性化させない。

 毎日、笑う・ほほえむシステムをつくる(談笑、放送、落語、漫才、YouTube)。

 部屋の掃除、洗濯、ふとん干し。


*コミュニケーション↓

常にていねい表現を心がける。タメ口表現をしない。

年齢の話に熱中しない。年上か年下かを過度に話題にしない。

年齢の上下で話し方を大きく変えない。

「若い」「若くない」をあまり口にしない。

手で口元を隠しながらしゃべることをしない。

人の悪口をいわない。人の話を最後までしっかり聞く。

自分のことを「オバサン」「オジサン」といわない。

場所をわきまえず大声で話したり笑ったりしない。

「どうせ」というフレーズを頻発しない。

折々のあいさつを物品送りだけですまさない。

年賀状では干支をテーマにしない。

「オバサン化」している人に、それとなくアプローチする。

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*ライフスタイル↓

 人生に目標を持ち、それに向けて生きる。

 「自分らしく」「自分に正直に」という生き方をしない。

人々や社会に対して、人生をかけて「お返し」をするという方針を。

人に孤独や断捨離をすすめない、自分もそうしない。


終活をしない(最後の最後までがんばる)。 

おばあさんぶらない(そういう論述、著作をしない)。

生涯現役を目指す(社会参加を続ける)。

 

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さて99個に達したか。

ほかにあれば、それぞれに考えていただきたい。

忘れてならないのは、

人生は「オバサン化」「オジサン化」を避けるためのものではない。

それらは健康の検査値のようなもので、

ライフスタイルのチェックポイントの1つにすぎない。

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人生とは、

〝明日に向かって撃ちまくる〟ことであり、

〝明日に架ける橋〟の工事に参加し、

そこを先頭きって渡るために、

ある()のではないか
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by rocky-road | 2021-06-30 20:12 | 「食ジム」  

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