あしかがフラワーパークで藤を撮る。
4月29日、パルマローザ主催の恒例の写真教室。
今回は感染症のリスクを避けて、
アウトドア中心となる《あしかがフラワーパーク》とした。
いつものようには、コンテストを予定していなかったので、
ここでは、写真でその日を振り返り、
フォトテクニックを確認しておこう。
花を撮るは雨上がりがいい、といわれるが、
ときどき小雨のある、
つまり、プロがやるように、
霧吹きで花に水滴をつける必要のない
絶好のコンディションであった。

さて、撮影会を控えて、
カメラの準備をいつごろから始めるべきか。
携行するカメラが複数のときとか、
特別に大事な写真を撮るときとか
(重大なイベント、フォトコン狙いなど)なら
遅くとも前日の夕食前にはテストを済ませておくが、
日帰りのピクニック程度なら、
まだ1人のうちの、行きの電車の中。
バックから出してスタンバイ状態に。
そんなとき、さっそく
車窓から見える田舎の風景を撮っておいた。

みなさんと出会ってからは車内で。
ほかの乗客が写らないようにしてパチリ。


《あしかがフラワーパーク駅》
先を急ぐ人は振り返らないが、
階段には藤の花をイメージした彩色がしてある。
集合写真には好適地。

池にかかる橋に、みなさんに並んでもらって。
藤棚の下から1枚。みなさんとの距離は約10メートル。
集合写真というと、整列の間近で撮るのが普通だが、
カメラマンの演出力と、
モデルさんたちの理解があると、
風景を取り込んだショットが可能。
カメラはズームで望遠設定。
手ブレに細心の注意を。

もっと離れたところからも1枚。
表情まではとらえにくいが、周辺風景を入れ込める。






風景を生かした記念写真。
モデルさんは右手をあげるべきか、左手をあげるべきか。
これもカメラマンの責任範囲。
左手をあげると「この風景、いいでしょ?」
右手をあげると「私を見て!」




仲間と一緒に歩いていると、
風景写真は撮りにくいが、
そこは冷めた目で風景も鑑賞する余裕を。








レースのカーテンのような流れのある藤の花を描写するには
やや下から、またはモデルに、やや下に入ってもらうと雰囲気が出る。
「花と並んで」や「花の前に立って」というのは定番中の定番。
モデルさんにはうれしいが、
カメラマンとしては、内心、「ワンパターンだな」



満開の藤に囲まれながらも、
《ハンカチの木》に目がとまった。
こんなときは、全体を撮って、それからややアップを。
さらに解説掲示を撮っておくと、
あとで検索するときに楽。
(それにしても、掲示の用字用語が気になる。
「ハンカチの様に」は「……ように」
「見える為付けられました」は
「見えるので、この名がつけられました」に)
以下、当日のスナップをアトランダムに並べてみよう。
















電車を待っていたら、
やけにむずかしい字を書く「鑁阿寺」(ばんなじ)の
ポスターが目にとまった。
後学のために撮っておいた。
驚いたのは、パソコンで「ばんなじ」と打ったら、
あっさりこの字が出てきたこと。

みなさんと別れるとき、
ホームから、または車内から撮るのが
このところの慣例になった。
「気をつけて、お帰りを」

by rocky-road | 2021-05-08 21:58 | 写真教室