講話・講義力で日本の健康度をあげる。


昨年321日から始まったシリーズセミナー、

『「食コーチング®」講師養成講座』が

2021425日をもって全12回が終了した。

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この講座の狙いは、

1.「食コーチング」の思想やコンセプトを理解し、

  どんな人にも的確に説明できること、

  かつ、そのスキルやマナーを公私にわたって実践できること。


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2.上記のスキルをベースにして、

  食や健康について、どんな対象者に対しても、

  講話・講演という形式によって伝えられる能力を高めること。

  (講話とは、数十分から1時間程度の、比較的小さなテーマの話)

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3.講話・講演のためのテキストのつくり方の基本と

  応用のスキルアップ。

  タイトルのつけ方、各項目の見出しの立て方、デザイン性、

  タイトルと各項目との一体感。

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  さらに、受講者の準備性を高めるために、

  導入部分に設ける「イントロクエスチョン」の

  設問力強化。

  (イントロクエスチョン=クイズ形式による本題への助走)

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4.講話・講演力の強化。

  表情、視線、発声、姿勢、あいさつ、身だしなみの実践。

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5.非対面(メール、手紙など)による食や健康支援の方法と注意点。

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6.講話・講演の依頼を受けたときの対応の仕方。

  そこから始まるテキストづくり。

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これらが1年間でしっかり身についたら

講話・講演会の大革命というべきだが、

もちろん、そうは問屋が卸さない。

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それでも、世間の、とくに食や健康関係者の講話・講演力は

かなり低いのが相場だから、

相対的に上位グルーブに食い込むことはできるかもしれない。

「今後、さらに自主トレに励めば……」

という前提条件はつくが。

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日本の食や健康に関する情報提供のレベルは、

けっして高いとはいえない。

「栄養バランス」というコトバは、

毎日、どこかで使っているだろうが、

その意味さえ定義されていない。

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したがって、

食品ごとに「これは目にいい」「血圧を下げる効果」

などと、薬のような効果を示す情報発信者が多い。

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さらには、

上記の情報発信者、提供者に、

「食コーチング」的なコミュニケーションスキルが

身についていない。

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栄養不足のリスクを指摘したかと思えば、

現状を確かめることなく

一方的に「こうしたほうがいい」と、

「おっかぶせ情報」を押しつけたり。

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そして、講話・講演スキルがなんとも低い。

アメリカから「スピーチ」というコトバが伝わったとき、

かの福沢諭吉さんは、

仏教用語であった「演説」というコトバを当てたが、

そもそも1対多数の形式による

「ひとりしゃべり」(司馬遼太郎氏のコトバ)の習慣は

日本にはなかった。

あえていえば、僧侶の法話くらいであった、という。

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そもそも日常のコミュニケーション力の低い人が、

突然、講話・講演がうまくなる、というわけにはいかない。

なんとかならないものかと、

私は、若いころから、講演やシンポジウムなどに、

しばしば出かけた。

講演やシンポジウムには読書とは違った、

ナマのリアリティがあり、そこに感動もあった。

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しかし、講演というパフォーマンスには不満があった。

声が小さい、メリハリがない、雑談的、服装がだらしない、

話のまとまりがよくない、話題が陳腐、

パワーポイントに寄りかかり過ぎなどなど。


そういう不満を緩和したくて

いろいろの人の講演会やシンポジウムに出かけた、ところもある。

どちらかといえば、関西系の人の講演が好きだった。

小田 実、小松左京、堺屋太一、司馬遼太郎。

話がカタすぎず、話題も豊かだった。

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『栄養と料理』の編集長時代、

食関係者の講義・講演ベタが気になって、

栄養士、食関係者向けの講演スキルの記事を企画したが、

企画会議で、上役の「まだ早い」との反対にあって

実現できなかった。


その上役は教授ではあったが、

私の基準では「講義ベタ」に属していた。

1985年ころのことである。

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それから35年たっているが、

状況は当時とほとんど変わっていない。

NHKラジオには、

「文化講演会」という長寿番組があるが、

よくこういう人選をしたものよ、というほどの

ひどい講師が少なくない。


だからこそ、

少なくとも「食コーチング」を学んだ人だけでも、

食情報の名発信者として活躍していただきたいと思う。

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講話・講演スキルを学ぶところや、その機会は、

そうそうあるものではない。

かつては、大学や大学院で、

教授が後輩に教えていたと思われるが、

いまは師弟関係がゆるくなったので、

そこまで踏み込むことはないことだろう。

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そもそも、大学や専門学校の教員ともなると、

組織的にスキルアップをする例は皆無に近く、

いちど教員になったら、

あとはその人任せになってしまっている。


いまは学生が評価をして、

それを学校側が教員に伝えたりしているようだが、

上下関係を無視した最悪の方法である。

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教育機関は、よりよい「情報商品」を販売するには

しっかり品質管理をして、

消費者のニーズに応えるべきである。

学生からの指摘はあってよいと思うが、

それ以前に、少なくとも講義スキルについては、

ベテラン教授が複数で評価するシステムをつくるべきである。

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今回の「食コーチング」講師養成講座の受講者は、

毎回、およそ30人の前でパフォーマンスを行ない、

表情から身だしなみ、話し方、テキストのあり方、

そしてもちろん、話の内容について

数回、チェックを受けた。

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この経験は、今後、セルフチェックのスタンダードとなって

各自の講話・講演力を支えることになるだろう。

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食と健康情報の鮮度、

「食コーチングマインド」の維持・強化、

それに講義パフォーマンスとなると、

そうとうにハードルは高くなるが、

高い目標があることは、幸せなことである。

生涯、向上を続けられるのだから。

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5年後、10年後の食と健康情報は、

格段におもしろくなっているはずである。

と、せつにせつに願っている。

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by rocky-road | 2021-04-27 21:21 | 食コーチング師養成講座  

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