名刺は新しい自分の居場所を生み出す。

記載事項やデザインについて
尋ねられることが続いている。
一般的に、名刺は勤め先で作ってくれるので、
自分で作るとなると
迷う人が多い。

昔、ダイバーとしての名刺を作る人が多く、
多くの人の相談にのったことがある。
そのノウハウを記事にしたこともある。
(記事を探したが見つけられず)

プライベート名刺は、
仕事の名刺以上に
アイデンティティを感じさせるものである。
組織に寄りかからずに、
自分がシャキっと立った姿をアピールすることの重みが
アイデンティティを刺激するのであろう。

現段階では、プライベート名刺を作る人は多くはない。
したがって、
そのコンセプトや制作法を学ぶ場は多くはない。
少し前までは、
町の軽印刷業や名刺屋さんで
作ってもらうのが普通だった。

いまは、パソコンで自作する人が少なくない。
が、「プライベート名刺論」を持たない人が
パソコンの力を借りても、
自他ともに満足するものは出来上がらない。
アイデンティティどころか、
ショボい自分をアピールすることになったりする。

世界的に見れば、
ハンコ同様、名刺は日本的な文化に違いない。
スマホ時代ともなれば、
アドレスの交換で人とのつながりは成立するが、
日本人としては、
手触りを感じるアナログ文化が
自分の立ち位置を、自分自身に認識させるうえで
少なからずの意味がある。

昔もらった名刺を見直していたら、
「無港」というのがあった。
英語名は「team NON-BAY」
「ノン ベイ?」
なるほど「チーム 呑ん兵衛」のしゃれである。
こういう遊びができるのも
プライベート名刺の自由さである。

さて、日本にしかない(?)はずの
プライベート名刺の
「作り方・扱い方 ミニマニュアル」を
以下にまとめてみよう。

【プライベート名刺の作り方】

1.まず、いままでもらった名刺を見直して、
自分のイメージをつくる。
軽印刷業やハンコ屋さんで見本を見るのも有効。
先に作った人がいれば、アドバイスを受ける。
2.個人であっても屋号または肩書き、
所属などを考える。
「マリンエッセイスト」「食べある木の森 会員」
所属するグループ名を入れるときは(入れ方にもよるが)、
そのグループのリーダーの了解を得る。
3.アイキャッチャーを入れる。
(受け取った人がすぐに気がつく
イラストや模様、色、デザインなど)
だたし、バラやヒマワリの花などは、
やや、ありきたり。蓮の花は仏教的。
自分の正面ポートレート入れると
営業用の名刺っぽくなる。
小型や角丸、ピンクなど、
あまり女性らしさを強調しない。

4.裏面には、自分の活動(仕事、余暇活動、趣味、
キャッチフレーズ、業績など)を入れる。
5.出来上がった名刺は
相手かまわず渡さない。
つき合いが始まりそうなとき、
相手の名刺をいただきたいときなど、
ていねいに扱う。
さて、あなたなら、どうする?

by rocky-road | 2020-11-08 23:02 | 名刺