話し合って、はいジャンプ!!

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「≪コミ研 ひろしま≫ in
 福山 20197

と題するセミナーが終わった。

広島の栄養士の有志が始めた

コミュニケーション研究会も

この721日で5年目・第5クールの、

その4回目の講義が終わった。

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今回は、福山城のすぐ下にある

福山福寿会館。

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こういう由緒のある会場で講義ができる

わが身の幸福を感じる。

当日、和室広間では、

「日韓トップ囲碁対局・鞆(とも)」なるものが
行なわれていた。

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私の講義は

複数の人との話し合いに強くなるには……」
である。

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日本人の会議下手は、

たぶん世界でもワーストランキングに入るだろう

(アジアの国々は同じようなものだろうが)。

民族性だの歴史的なものだのと言って

逃げに入らないで、

ここはトレーニング不足と認識し、

いまから50年以上はかけるつもりで

改革してゆく必要がある。

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会議に入る前の段階として、

3人以上での話し合いがきちんとできるか、

という問題提起をした。

私的な、自然発生的な話し合いが
ちゃんとできるか。

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井戸端会議であれ、
ランチタイムのおしゃべりであれ、

今度行く旅行の相談であれ、

方向性のない、
ただの時間つぶしの話し合いではなく、

そのときどきで、

「見えないテーマ」
「見えないプログラム」を見つけて、

ゆる~く、
その話題を転がしてゆくことができるか。

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司会や座長はいない、

しかし、3人が3人、

そこでの「見えないプロクラム」に従って、

それをふくらませてゆく。

タイトルやプログラムがなくても、

バラケルことなく、

話を進めていけるか。

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近所のだれかが、

バナナの皮を踏んで転んだとか、

息子がスマホ依存症状態だとか、

参院選の投票率が50%を割ったとか、

そういう話の11つを着地させて

(芸人ふうに言えばオチを、

ある程度はつけて)

次へと進んでいけるのか。

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日本人だって、

昔から「話、変わるけどさ……」と言って

テーマ変更を告知する会話術を持ってはいる。

が、全体としてはまとまりが悪い。

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日常的に会話トレーニングをしていないから、

会議ともなると、ますます苦手意識が強くなる。

発言者がいつも決まってしまうのは、

発言者が悪いわけではなく、

発言をしない人が多過ぎるからだし、

そもそも議長や司会が未熟だから、

参加者の発言の整理や撹拌ができない。

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杜氏が飯に酵母を混ぜるように、

話し合いも、話題をじょうずに撹拌しないと

それが全体に行きわたらなかったり

ダマになって固まってしまったりする。

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今回、複数(3人以上)による話し合いの

たいせつさを説いたのは、

言語技術の向上のためという問題以上に、

話し合いは、
高度の思考のプロセスであるとともに、

創造のスキルであることを

認識していただきたいからである。

(3人寄れば文殊の知恵)

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今回、時間がなくて

お話しできなかったが、

以下の話を書いておこう。

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もう5年前になるが、

NHKテレビで、

ディズニー映画『ベイマックス』の

制作裏話を放送した。

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このとき、

映画製作のスタッフが

合議(セッション)をするシーンが

いくつか出てきたが、

3050人が集まっているのに
司会らしき人がおらず、

それでいながら、主人公の心理描写の仕方とか、

すでに出来上がっているシーンのチェックとか、

かなりデリケートな話を

みなが楽しそうに論じ合っていた。

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これが、
会議慣れをしている人たちの話し合いなのかと、

強い印象を受けた。

こういう話し合いができるから、

人類で最初に
月に人を送ることができたのだろうし、

100年以上も世界のリーダーでいられるのだろうと思った。

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以上が、

今回のセミナーに関する補足的な話である。

もう1つの話題は、

発表された宿題の回答を聞いていて、

みなさんの中には公的視点というものが

あまり定まっていないと感じられた、

ということである。

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前回の3月に出題した宿題は、

「おしゃれの私的・公的意義について

できる限り簡潔を心がけて書いてください」

というもの。

これを全員に発表していただいた。

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「おしゃれの公的意義」について、

こんな回答が多かった。

「仲間意識を持つことができる」

「おしゃれはマナーの一端である」

「ユニフォームを着ることで仕事モードに切り替える」

「社会参加意欲を維持する」などは、

まったく見当違いではないが、

個人が社会活動をするに当たっての意義の範囲であって、

社会側からの視点にはなっていない。

軸足が自分であり過ぎる。

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「おしゃれの公的意義」という立場で書くならば、

こんなふうな表現になるだろう。

 

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1.警察官や医師、看護師、客室乗務員、配達業の場合では
  職種を明らかにするとともに、組織や同僚間の規律や秩序を保ったり、

  利用者からの信頼や親近感を得たりするのに有効。

2.職場では整った服装によって
  組織の品位を保ったり、
  作業服などによって作業効率を高めたり、

  セクションや仕事内容を
  把握しやすくしたりする。

3.冠婚葬祭の服装では、

  儀式の厳粛さや華やかさの効果を高める。

4.街やコミュニティの景観や環境を
  美化することによって

  人々の社会に対するケジメ感や愛着を強め、

  それらによって心身の健康度をあげる。

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なお、今回は前日の20日に福山に入り、

城周辺を下見したりした。

福山城は終戦直前に空襲で被災したため、

再建されたという。

その分、城としては真新しく、

燦然と輝いて見えた。

大いに楽しい小旅行であった。

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by rocky-road | 2019-07-23 01:41 | 大橋禄郎 文章教室  

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