モチベーションのプラスとマイナス。
恒例となったパルマローザ主催の
夏のブラッシュアップセミナーで、
ことしもお話をさせていただく機会を得た。
(2018年6月10日、終日。横浜市技能文化会館)
演題は「健康論として『モチベーション』を考える。」
内容は、
1.「モチベーション」とは何か。
2.「行動」とはなにか。
3.健康度を高めるモチベーションとはどんなものか。
4.自身のモチベーションを高めるポイント。
5.他者のモチベーションを高めるアクション。
栄養士は、栄養学をベースにして
人々の健康向上に寄与する職業だが、
対象者は、
食生活だけで生きているわけではないから、
そのバックグラウンドとなっている
ライフスタイルについても
ある程度は見る目、
考える頭を持っていないと、
職業的影響力は小さくなる。
つまり、人生100年時代にあっては、
栄養士としても守備範囲を広げる必要がある。
ストレスコントロールとか、
人間関係づくりとか、
生きがいの発見や強化とかについても、
ある程度、話題にできるようなトレーニングが必要。
モチベーションアップも、
新たに栄養士の支援メニューの1つに
加えておきたいテーマである。
健康を向上させるモチベーションとは
どんなものか、それを論じた。
モチベーションそのものは、
必ずしも健康志向ではないし、
幸福志向でもない。
頻発する幼児殺しや無差別殺人も
なんらかのモチベーション(動因)によって
引き起こされている。
健康相談などで、
「健康になりたいとは思わない」
「長生きなんかしたくはない」
「食事をするのが面倒でしょうがない」
などとマイナスのモチベーションを
振りかざすクライアントも珍しくはない。
「マイナスのモチベーション」は、
私の、とりあえずの用語だが、
マイナスを一挙にプラスに転じるなどということは
とうていできない。
このあたりのリアリティを知ったうえで、
厄介な相手と向き合い、
語り合わなければならない。
そこに要する思考力、話力、瞬発力を磨くことは、
結局は、自分の人間力強化にもなる。
ここからは、講義の要約からは離れるが、
マイナスのモチベーションについては、
それを売って生きている人間が相当数いることを
健康支援者としては知っておいたほうがよい。
それは、たとえば野党の議員であったり、
大手マスメディアの記者やディレクターであったり。
新聞や報道番組でいえば、
ユニークな着眼と緻密な取材力がないから、
国のリーダーのスキャンダルを創作して
それを商品にして売り続ける。
「反日的」といわれるほどに
モチベーションはマイナスへ、
マイナスへと向かい続ける。
人の悪口が多くなったら、
自分に相当にストレスがたまっていると
思って間違いないが、
少数派の野党議員や、
一部メディアの、一部の担当者は、
人の悪口を商品にして暮らしを立てている。
健康論としては、
こういう連中の晩年を追跡調査してみたい。
年齢寿命や健康寿命の平均値と比べて、
彼らは上回るのか、下回るのか。
「国のトップと戦った」という自負が強く、
おそらく人との協調性は低いはずで、
周囲となじむ可能性は少ない。
現在の仕事が自分の主義とは違うといって
転職するには、
現在の年収が高すぎるし、
年金が多すぎる。
そして勇気がなさすぎる。
家族だって、
夫の会社(または政党)の知名度の恩恵を
享受して幸福に浸っているのだから、
いま、そこを辞める
なんていうことは、とてもできない。
独立する気力も能力もないくせに、
酒を飲めば理屈っぽく(気力がないからこそだが)、
もともと自己中心的だから、
友人は少なく、
コミュニティなどの居場所が少ない。
健康支援者には、高齢者施設で働く人も多い。
そこは、
マイナスのモチベーションの結末が確かめられる
絶好のフィールドではなかろうか。
複数人の事例がわかれば、
私の仮説が、
そう狂っていないことを実感することだろう。
ただ、ここが問題なのだが、
そういうスキャンダルメディアの情報を
有料で買う読者がおり、
金を払うスポンサーがいる、
という現実である。
それはつまり、
日本国民は、いつからか、
いや、もともと
マイナスのモチベーションの強いタイプだ、
ということだろう。
昔からいわれるように、
自律的というよりは他律的、
「凸文化系」というよりも「凹文化系」、
つまりは外的刺激によって、
仕方なく動く、という、
受け身の国民性は、
1万年、2万年という程度の期間では
とても変わる気配がない、ということ。
なんていう、このプログ自体が
相当にマイナスのモチベーションにならないのか。
「早まるなって!!!」
リアリティは悲観や絶望とは違う。
現実をしっかりと見据えて、
そこから対策を、それもリアルに練る。
人のモチベーションを
プラス方向へと支援するのは、
だからやりがいがある、そうではなかったか。
1人のプラスのモチベーションを
高めることは、
日本人のプラスのモチベーションを
高めることなのだ。
突然ですが、
最後に、わがモチベーションがアップしたご報告。
セミナー途中のランチタイムでは、
各自が、きょうの服装についてプレゼンテーションをした。
あらかじめ予告をしておいたそうで、
課題は「私のモチベーションがアップする服装」
それもこれも、
私の誕生日を祝うサプライズであった。
by rocky-road | 2018-06-13 23:52