キミの「プロ度」はバッグの中に。

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4月
28日の第66回「食ジム」では、

健康支援者が知っておきたい

 異性のライフスタイル。」

 というテーマで話し合った。

 (座長 髙橋寿江さん 横浜技能文化会館)

 (プログラムはhttps://brushup.exblog.jp/参照)

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なぜこのテーマなのか。

それは、対象者(おもにクライアント)の

ライフスタイルを想定したうえで、

健康情報を話題にしてゆくことが、

栄養士をはじめ健康支援をする人の

プロとしての基本だから。

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手相や人相や、

姓名判断などの占い系の一流ともなると

対象者が前に座った瞬間、

相手がどんな問題でここに来たかを当てるという。

「人間関係ですね」

「将来のことで悩んでいますね」

「体調がすぐれませんね」

何万人に1人くらいは、

霊感が働く占い師がいるだろうが、

多くは、いわばジャブ、

話の糸口を見つけるきっかけづくりである。

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多くの人は、人間関係や将来のことで

多かれ少なかれ問題をかかえているから

誘導されて「そうです」「それも1つです」

などと答える。

そこで相手の信頼感をぐっと引き寄せる。

もし、まったく違うことできた人の場合は、

「それは切り抜けたのですね」

5年以内に、その問題が出てきますが、

まずは、いまの悩みから解決していきましょう」と

さらりとフォローし、切り替える。

このあたりが、キャリアのある人のワザなのだろう。

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ところが栄養士の場合は、

自分の情報を伝えようという意欲満々なので、

病状を聞くやいなや、

「食事指導」を始めたがる。

相手が男性か女性か、

70歳か30歳か、

勤め人か自営業か、

戸建て住宅住まいか、マンション暮らしか、

日々の楽しみや生きがいはなにか、

などなどを確かめることなく

食事相談ができると思っている栄養士が

どれくらいの割合でいるのだろうか。

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食事はライフスタイルと密接に結びついている。

上記の事項はごく一部で、

勤め人か自営業か(もちろん業種も確認)

家族の人数などによっても、

食生活もライフスタイルも違ってくる。

今回の食ジムでは、

「男性」のライフスタイルに絞って

それを洞察する糸口をどう見つけるか、がテーマだった。

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「ライフスタイル」(life-style)については、

このページでもしばしば話題にしているが、

「生活習慣」と訳すのは誤りである。

訳すなら「人生観」や「生き方の姿勢」のほうが近い。

さらには「人生観を反映した生活習慣や生き方」

とでも意訳するほうがいい。


食ジム参加者から、

「私を困らせた男性の発言」として、

「糖尿病は病気ではない」

という意見を持つクライアントがいた、

という事例報告があった。

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それも、その人物にとっての「認識」および「価値観」である。

人は自分の信念を持って生きている。

男性の場合、その思い込みが強い傾向があり、

ときには誤りであっても、

あるいは自分の信条と異なる主張であっても、

その場の勢いで、自説を組み立てる。

「好きなものが食べられない人生なんて生きていても意味がない」

「好きな酒が飲めるなら、それで寿命が短くなってもかまわない」

などは、男性の、よくある発言。


自虐の心理、あきらめの境地は、

男性というより、「オトコ」の本能、

または日本人男性の文化であろう。

「戦(いくさ)はもはやこれまで。だれか介錯せい!」と

自刃した武将が何百人いたことだろう。


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現代は、そこまで潔い(いさぎよい)男は少ないが、

ときに食事相談の際、

自虐や拗ね(すね)を使う。

無意識的に駄々をこねて相手の関心を引きつける。

かつては「与太を飛ばす」などといった。


このとき、相手の女性はといえば、

「ダメですよ、そんなこと言っちゃぁ」

「奥様やお子さんのことも考えなくちゃぁ」

と、これまた百年一日のごとくに、定番の返しをする。

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栄養士や健康支援者は水商売ではないのだから、

男のそういう手には乗らず、

「何歳くらいで人生を終わらせるご予定ですか」

「生命保険のご準備は? がん保険とか、

病名を特定していらっしゃる?」

「いまは、ベッドの上で10年なんていうこともあるので、

寝たきりの楽しみも見つけておくとか」

カレーライスが嫌いな人に、

話し合いによって好きにさせることなど、まずできない。

相手の感受性や思想を短期間で変えさせる、

そういうムダな労力や時間は、

なるべく使わないようにしたい。

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相手との相性や話し合いの回数にもよるが、

要は、相手の話に風に吹かれる柳のごとく、

相手が望む話題に乗っかっていく。

そうしておいて、

あるタイミングで「介入」や支援のチャンスを見つける、

まさにスポーツ並みの切り替えや瞬発力が必要。

それがプロというもの。

「お相撲が好き」「将棋に夢中」なんていうクライアントは、

「カモがネギをしょって」来たようなもの。

「お相撲の楽しさって、

2つあげるとしたら、どうお答えになりますか」

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健康支援者が、

娯楽のあれこれについて基礎知識持つなんて、ムリ。

そんな「にわか対処」ではなく、

話題をつなげつつ、健康フィールドに落とし込むスキル、

これを何百回というトレーニングで身につけていくほうが早い。

「急がば回れ」である。

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それに並行して、

A5版サイズくらいのファイルを用意して、

そこに以下のものなどを収納しておくとよい。

  *世界の寿命ランキング表

  *日本人の死因・年次推移

  *日本人の年代別肥満割合

  *都道府県別、死亡率ランキング

  *国民健康栄養調査のポイント

  *世界の食品消費量一覧

  *最近の新聞・雑誌の記事

少しはビジュアルもあったほうがいい。

  *わが県の野菜生産量(ベスト3の写真)

  *お酒のエネルギー一覧(写真)

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これらは話題の宝庫だから、

プライベートの外出のときも、

パスボートみたいに肌身離さず携行する。

ジョギングのときも、買い物のときも、

地震で家から飛び出すときも。

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これらを入れる斜め掛けのバッグは必需品。

バッグを見れば、

一流か二流かがわかる、

そういう時代がくるかもしれない。

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少なくともとも私は、

女性を見るとき、

ルックスではなく、

バッグのサイズを見ることにしている(ホントかね?)

健康支援のプロフェッショナルとは、

そういうものではございません?

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by rocky-road | 2018-05-01 21:52  

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