診断 あら探し新聞。
『朝日新聞』が、32年間にわたって
確信的に、あるいは多分に意図的に
不正確情報を売り続けてきたことについて
ようやく「誤報」と認めた。
(食品の表示偽装と酷似)
その後、他のメディア(一部の新聞と雑誌)、
さらには社員のツイートや
読者からの攻撃に耐えきれず、
おまけのように、おっかけ「お詫び」をした。
そのお詫びの仕方のぎこちなさ、
心のこもらない、上から目線の語り口に、
たいていの日本人は違和感を持っただろう。
人を攻撃することに長け、
それをもって独自の商品づくりをしてきた会社が
自分の不始末を認めること、反省することが
いかに不得手であるかをあらわにした。
皮肉なことに、
謝罪演技のぎこちのないリアリティを
正確に伝えられるのは、
印刷媒体ではなく、
映像媒体なのである。
朝日新聞は、
かつては、ある雑誌から、
「ソビエト共産党の機関誌『プラウダ』か」
と再三再四、指摘されてきた。
かつては「左翼的」「社会主義的」といわれ、
最近では「反日的」といわれる新聞だが、
商品は、買い手があって売り手があるわけだから、
読者でない者が
あれこれいう必要もないだろう。
しかし、
私が、長年、抱き続けているのは、
こういう商品の売り手と買い手の
病理的な精神構造のほうである。
高校時代の同級生にも、
社会主義思想の教育を受けたらしく、
「ソ連は国民がみんな平等で、すばらしい国だ」
「中国にはハエがいない」
などと言い続ける男がいた。
ちょっと考えれば、
そんなことはありえないことはわかるが、
「ちょっと考えること」ができなくなる心理状態は
どういう仕掛けで生じるのか。
オカルト集団に惹かれる心理と同じだろうか。
ある雑誌に、
精神科医を動員して、
「日本人になぜ反日家が多いのか」
というような記事を組んでほしいと
2回ほど投書したことがあるが、
その意味を解せないのか、
精神科医を動員できなかったのか、
今日に至るまで、それらしい記事を見たことがない。
自分の住んでいる国が嫌いで嫌いでしょうがない。
ある反日系雑誌(元朝日の記者が発行人)の
編集後記を読んでいたら、
つくづく日本がいやになったから、
どこかの国へ逃げて行きたいよ、
A「オレはパラオかな」
B「オレはモナコだよ」
などと会話形式で綴っていた。
ここに「反日系」の尊大さ、脳天気さがよく出ていた。
自分のことしか考えない幼児性が如実に出ている。
パラオやモナコの国民の身になって考えることが
できないのである。
いわば「反日難民」を受け入れる国が
どこにあろうか。
みんな自分の国をよくしようと
がんばっているのである。
そこへ、自分の国がいやになったという人間が、
ドヤドヤ入って来られたら困るに決まっている。
そんな連中は、
第二の祖国に住んで、しばらくすると、
また「反自国気質」が出てきて、
「この国はいやな国だ」
「次はどこにしようか」と言い出すに決まっている。
こういう甘ったれが、
どうして育つのか、これぞ精神医学の分野ではないか。
「社会で起こっていることをいち早く知らせる」
「社会の公僕として、あるべき姿を希求する」
「時の政治のチェック機能を果たす」
そういう動機で始めた新聞事業も、
時を重ね、経験を積むにつれて、
チェックだけ、というより
文句だけ、あら探しだけが
仕事であるかのように考える組織に変容してしまう。
人のやっていることにケチをつけるだけで
仕事になるのだから、こんな楽なことはない。
自分の周囲を見渡せば、
人の悪口ばかりを言っている奴に
碌な奴はいない。
人の悪口は、努力などせずに言えるから、
いちばん安上がりのマイナス・モチベーションである。
「努力しないでエラくなる方法」とは、人の悪口である。
周囲は、自分も悪口を言われたくないから、
めったなことでは反論をしない。
新聞記者の多くは(とくに政治部や社会部かな?)
政治家や著名人を「安倍」「小泉」などと
呼び捨てにする。
まるで自分が国を動かしているかのように錯覚する。
日本人は職場の色に染まりやすい国民であって、
新聞社とて例外ではない、どころか、
普通なら、成人するにしたがって抑制される
甘ったれ根性、幼児性が
むしろ全開されるために、
おかしな「大人子ども」が芽を吹きだす。
この幼児性は読者の一部にもある。
どんなに社会的成功を収めた者にも、
ときには鬱屈が生まれる。
プラスのモチベーションが見つからない人は、
責任をとらなくていい(代案のいらない)批判を
ずっと続けてくれるメディアによって
日々のストレスを緩和しようとするのである。
ありもしない「従軍慰安婦」というコトバを造語し、
32年間も使い続けてこられたのは、
社会が「お子様集団」「悪口暴力団」の
駄々っ子造反、非論理的反論を
放置または回避してきたからである。
「甘ったれ」を定義すれば、
「自分のやったことに責任を持たない感受性」
ということになるだろう。
国の不名誉を社会正義と混同して
長年言いふらしてきた行為は、
人の家のガラスを割って、
「逃げろ!!」と言って走り去る悪ガキと
変わるところがない。(古典的過ぎる??)
甘ったれ大人は、年月かけて育ってきたから、
32年間くらいでは叩き直せない。
いや、永遠にムリかもしれない。
朝日の全社員に、
「食コーチング」セミナーの10回コースを受けさせ、
「肯定的指摘」の100本ノックをするには
50年や100年はかかる。
もう1つの対策は、
朝日のコラム「新聞ななめ読み」よりは
もっと分量の多い
「朝日新聞、真正面読み」
または「診断 朝日新聞」
という新聞か雑誌を発行し、
32年間は廃刊しないようにすることである。
編集顧問には
精神科医や動物行動学者など、
人間や動物の病気や異常行動を分析する専門家を配し、
「否定的指摘」の心理分析などを試みることである。
そういう社会的対策が整えまで、
朝日の病状は快癒しない。
慢性病あるいは不治の病と覚悟しておく必要がある。
by rocky-road | 2014-09-13 19:44