ロッコム文章・編集塾、能登教室開講。
この3月16日(日)に、
ロッコム文章・編集塾の「能登教室」が開塾した。
(13時~17時30分 能登空港会議室)
横浜での遠距離クラス(3か月に1回)や、
健康支援者のための非営利ネットワーク「パルマローザ」のイベント、
食コーチングのセミナーなどに
能登から参加されている方々が中心となって、
「能登教室」のお膳立てをしてくださった。
能登では、
すでに何回かセミナーを開催していただいているので、
初対面の方のほうが少ないくらい。
名簿によると28人の方の受講があった。
病院やクリニック、老人ホーム、食品メーカー、
地域栄養士会で活躍する栄養士、
さらに、調理師、保健師など。
演劇施設の事務の方の参加もあった。
最初の自己紹介で、受講動機などを伺ったのだが、
「○○さんにお声をかけられて」という人も少なくなかった。
地域の人的ネットワークの強さを感じた。
初回の講義は、インデックス的に、
基本的な話を講じた。
タイトル
「栄養士が、文章力をつけることにどんな意味があるのか。」
サブ 「生涯現役を目指す栄養士のために」
1.(栄養士が)文章力をつけることの意味。
*「人は文章で考える」とはどういうことか。
2.見直したい文章・コミュニケーション環境。
*ハガキ、手紙の受発信のたいせつさ
*パソコンによるメールや文書の基本
*公文書の書式
*日記、その他の記録の意味
3.文章力をつけるのにプラスになる習慣。
*パソコンと手書きの違い
*用字用語--魚、野菜の表記法
*「早速」「美味しい」「度々」などの書き方はなぜよくないか。
終了後、30分間、質問を受けた。
理解ができたうえでの質問がほとんどで、
おおむね言わんとすることは伝わったように思う。
ある人が、
「いままでは、職場の範囲にとどまっていて、
社会に通用しない文章を書いていた」と感想を述べたが、
よい気づきであったと思う。
「社会人とは、異業種の人と、
対等に、フレンドリーにコミュニケーションができる人」
と定義することもできる、などと思ったりもした。
そういう意味では、社会人でない国会議員も
弁護士も、医師も多い、わが日本国ではある。
アンケートの感想に目を通すと、
長年慣れ親しんだ用字用語は抜けないもので、
「使わないほうがよい」と言った表記が
堂々と行なわれていた。
開講にご尽力いただいた方々は
「おもてなしの心」が行き届いていた。
空港には8人の方々が出迎えてくれた。
手作りのプラカードを掲げて……。
4時間の講義中には、
講師に、適度にトイレタイムをとることを促すために、
小さな手作りのプラカーカードを掲げて、
最前列で示してくれた。
そのホスピタリティ精神、アイディア、
リーダーシップに脱帽である。
次回、第2回の教室は、
本年6月15日(日)と決まった。
さて、以下は旅の記録。
翌日は、ドライブで、朝市、千枚田、塩田、
そして能登半島の最先端、珠洲市の海を見せていただいた。
いつか、この海にもスノーケリングで入ってみたいと思った。
朝市での体験。
ひょっとして、
輪島塗のペーパナイフがあるのではないかと期待して、
何軒かで聞いてみたが、「さあ?」
ある店で「輪島では聞いたことがない」とのこと。
漆製品とペーパーナイフという文化はないのかもしれない。
もう1つ、和紙がほしかった。
場違いとも思ってはいたが、
輪島にも能登の和紙を扱う店があった。
が、A3判よりもさらに大きい。
「ハサミで切るしかないかな」とつぶやいたら、
店主が、そこだけ鋭利な縁(ふち)になるので、
半分に折って、その部分を濡らし、
ちぎるのです、という。
帰ってさっそく半分に切った(ちぎった)。
これがなんとも楽しい。
きれいな縁になった。
いままでハサミで切ってきた無粋を恥じた。
高い紙だが、十二分に楽しんで、
その量は倍になった。
ふだん、使ったことのないコトバだが、
「長生きはするものだ」と
1人つぶやいた。
蛇足。
角封筒を使う人の中には、
のりしろに、たっぷりとのりを塗って
貼りつけるものだから、
へーパーナイフで切り込む隙間がない。
仕方なく、ハサミを使うが、
こうすると内部の便箋にハサミが入るリスクが生じる。
世の中には、ペーパーナイフ派というものが
存在することを念頭において
手紙の封をしていただきたい。
by rocky-road | 2014-03-20 00:26