2014年は、ウフフ……♪♪

1月5日の、パルマローザ新春セミナー、
「健康支援者のための ユーモア感覚の
磨き方、活かし方」のテキストを作りながら、
紅白歌合戦を見ていたら、
昔のことを思い出した。

年末から正月にかけて、
日本の、または海外のビーチで過ごすことが多かった。
日本にいる場合は、
12月31日には、それでも紅白を見たくなって、
民宿の家庭に交渉して、
テレビを見せてもらった。
当時、民宿の各部屋にはテレビは置かれていなかった。

小笠原島に行ったときは、
宿の予定もなかったため、
船からは下りられなかった。
「宿泊先が決まっていない人は、
船内で宿泊してください」と船内放送があった。
しかし、それでは思いどおりのダイビングができないので、
船には「宿は決まっている」とウソをいって下船した。

通りかかった車を止めて、
「宿はないか」と交渉した。
このときは、もちろん女性が交渉役。
そんなことまでして泊めてもらった家庭でも、
やはり紅白が見たくて、
家族のいる部屋に行って、
端のほうで見せてもらった。

大晦日に、
いきなり見知らぬ人を泊めることになった家族は、
紅白まで同席されて、さぞや居心地が悪かっただろう。
シーンとした、その紅白鑑賞体験を思い出すたびに、
あの家族にお詫びしたい気持ちでいっぱいになる。

さて、健康支援者がユーモア感覚を磨くことに
どういう意味があるのか。

ヨハン・ホイジンガ(オランダ人 文化史研究家)による
『ホモ・ルーデンス』(遊び人類)という本には、
ホモ・サピエンスが、いかに遊びが好きかを
いろいろの事例を使って解説している。
(遊ぶのは人間だけでなく、遊ぶ動物もいる)

選挙による票読み、株式の売買、
戦争での戦果報告などには
少なからずのゲーム感覚がある。
太平洋戦争中のアメリカ空軍は、
自分の飛行機の機体に、
落とした敵機の数のワッペンを貼って、
レースを楽しんだ。

食事相談や健康支援は、
マジメすぎる。
悲壮でさえある。
健康って、そんなに窮屈なものなのか。
こういう世界にこそ、ユーモアが必要ではないか。
健康支援者のコミュニケーション力強化のテーマは、
いよいよ、そこにまで及ぼうとしている。

「思えば遠くへ来たものだ」
そして、ようやく、
血も涙もある健康支援のできるプロが
生まれつつある。

2014年は、ウフフ……♪♪
知的な笑いを楽しもう。

by rocky-road | 2014-01-01 00:58

