子連れ、夫連れ、恋人連れ、親連れ歓迎。

子連れの塾生が出現した。
大人を対象とした塾だから、
大人が経験する人生のいろいろの節目で
いちいち引っかかってはいられない。
子どもが室内を走り回る年頃になったとしても、
「さあ、来い!!」の心の準備はできている、
……つもり。

今回は、双方にとって、その日のためのお試し期間。
結果は、まったく問題ないどころか、
むしろほのぼの感が漂って、
みなさんがハッピーな気分になった感じ。

昔の映画には、よくそんなシーンがあった。
子どもをおぶったお母さんが、
学校で学ぶわが子の勉強ぶりを見に来たり、
お母さん自身が生徒であったり……。
映画的な誇張表現と見ていたが、
実際には、いまも、こういうシーンは
世界のあちこちで見られることだろう。

現代は、子育て環境がよくないことを、
女性自身からいろいろと聞くが、
これには反論のコトバがない。
「それをいうなら、昔、劣悪な環境の中で、
10人もの子を産んだ先輩母親はどうなんだ!!」
という指摘や反論はある。

が、この論には弱点がある。
それは、
「昔の日本人は、米、大豆、根菜、芋、
ゴマ、海藻などを食べていて心身ともに健康だった」
という、時代錯誤の発酵学者の見解と同様、
地政学的視点のない、無知マル出しの主張になってしまう。
その学者に聞きたい。
「そんなに日本人が健康だったのなら、
当時の平均寿命はいかほど?」

昔の母親と、今の母親とは、
ライフスタイルがぜんぜん違う。
家事に120%釘づけになり、
かつ、地域の共同作業や親戚との交流、
防火演習などにも引っ張り出されていた戦時下の母親と、
一定の勤務時間の中で働く現代の母親とは、
軸足の置き方があまりにも異なる。

若者が戦力と考えられ、
「産めよ増やせよ!」がスローガンになっていた時代には、
子を多く生むことが母親の価値の1つなっていた。
こうした時代背景を視野に入れない議論は、
砂糖と食塩の区別がつかないほどの無知・無能といわれても
仕方がないだろう。

しかし、男女共同参画社会では、
男女の別なく、社会に適応することが求められる。
この場合の適応とは、健康、理念、ライフデザイン、
日々の意欲更新、ストレス緩和システム、
思考力、問題解決能力、公私にわたるコミュニケーション力、
非常時に直面したときの対処能力などなどなどなど……。

なのに、私から見ると、
大人になってから勉強しない者が多く、
とくに男性は、自発的に学ぶ意欲、
上昇する意欲を失っているように見える。
それが〝大人向け〟の塾を開設した第一の理由である。

行政に勤める管理栄養士として、
尾尻麻弓さんが、塾生になってから10年近くなる。
その間、ダイビングにも興味を示し、
一緒に沖縄をはじめ、あちこちの海にも行った。
そしていまは、三奈木麻弓となり、一児を得た。
生後3か月の児を伴って、当塾に復帰した。

その意欲は、自分の将来に対する構想と自信に
裏づけられてのものだろう。
子育ても終わり、お孫さんもいる先輩栄養士や、
目下婚活真っ只中の仲間に迎えられて、
復帰第1回目の授業を受けた。
毎月出題する宿題もちゃんとやってきた。

後日、記念すべき日となるであろうこの日のことを
このブログにも、以上のとおり記しておこう。
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◆お知らせ--塾のコースターに新しいデザインが登場。

毎月クラスでは、20時の中休みに、
お茶とお菓子をお出ししていますが、
使用しているコースターの大半は、手作りです。


このたび、杉田純子さん(私の30年来の海仲間)に
お願いして、写真のようなニューバージョンを
作っていただきました。生地はハワイで仕入れたもの。
キルティング加工をし、両面使えます。
従来の角形から丸型になりました。
4月の勉強日からご披露します。お楽しみに。


by rocky-road | 2013-04-01 22:40