わが、ハッピーバースデー

リーダーシップゼミナールの前日というタイミングであったため、
このゼミに参加する方たちが各地から横浜入りしており、
このタイミングでバースデーパーティーを設定していただくとは、
第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦も顔負けの絶妙な作戦である。
連合軍総司令官、アイゼンハワー・なお子元帥に対したてまつり
感謝と、その作戦力に直立不動の最敬礼をせねばならない。

5日には横浜元町のレストランで、16人の方々に祝っていただき、
翌6日には、リーダーシップゼミに出席した25人の方々に
メッセージカードをいただいたりした。
このほかにも、多くの方々にメッセージや写真を送っていただいた。
まずは、この場でお礼を申しあげたい。

なかには、22年前にNHKテレビの「遊々専科」に出演したときの録画を
CDにダビングして送ってくださった方もおられる。
お陰で、52歳の自分に対面し、「がんばらねば」と改めて誓うことにもなった。

たかが70代で、元気の秘訣を語る資格はないし、
そもそも「長生きの秘訣」「健康の秘訣」という設定は俗っぽく、
あまり使いたくないフレーズである。
「秘訣」というと、あたかも1、2の方法があるように思うが、
長生きや健康は総合的要因によってもたらされるものだから、
こういう問いかけや回答をしてはいけない。

このブログを目にした方は、「長生きの秘訣」「健康の秘訣」などという
低俗なコトバを生涯使わないほうがよいと思う。
自分についていえば、毎年、こうして祝っていただける環境にいることは、
心の健康増進におおいに役立っていることは疑う余地がない。

ところで、5日の宴席で、おもしろい社会現象に気がついた。
みなさんに祝辞をいただいている最中に、
レストランのウエーターが「お料理の説明をさせてほしい」と割って入ってくるのである。
会の流れを遮ってまで、料理の説明をする緊急性があるのか。
料理講習会ではないのだ、なんで料理が主役になろうとするのか。

この現象をこう解釈した。
会食会が増えて、厨房の人やサービス側が、不遜にもしゃしゃり出てきたのである。
昔から、女性客が増えると老舗や高級店は堕落するといわれてきた。
修行中の新米板前までが、華やいだ女性のウケを狙って、
落ち着かなくなるからである。
目が手元ではなく、客の顔に向くようになる、口数が多くなる、
偉そうな口をきくようになる……。

客は客で、「食材はどこどこの旬のもの」という程度の説明に
「わぁ、すごい!!!」なんて歓声をあげる。(なにがスゴイのか!!)
これの連続で、いい気になってしまうのである。
たいした情報もないくせに偉そうな物言いをするシェフ、板前、料理講師を見かけたら、
そこはミーちゃんハーちゃんの多い店と思って10中8、9、間違いない。

こういう俗化を目の当たりできたことも、
バースデーパーティを開いていただいたお陰の収穫である。
いうまでもないが、これは、パーティを設定した人の責任ではない。
俗化のペースがあまりにも早いということの結果でしかない。

しかし、ここから学習することはある。
パーティ、楽しい懇談を中心とする会食のときは、
出しゃばりすぎない店を選ぶか、「出しゃばったら殺すぞ!」と念を押しておくことである。

祝ってくださった方々、ありがとうございます。
感謝をこめて、申しあげます。
by rocky-road | 2010-06-09 22:20