ネーミング塾、ワークショップ

前回のブログで、第49回 富士フイルムのフォトコンテストに
上位入賞した作品の、いくつかのタイトルがひどい、という話をしたら、
「ネーミングの秘訣があったら教えてほしい」というメールがあった。

とてもよい質問である。
実に実によい質問である。
が、答えはそう簡単ではない。
答えるのは簡単としても、結果を出すのはそう簡単ではない。
どうしても言語能力、小さくいえばボキャブラリーの量と質が問われるから。

まずは作例を1つ。
この写真にどうネーミングするか。
「水車と桜」または「桜と水車」
見たまんま、である。このタイプが多い。
写真に写っているものだけを説明とするとこうなる。
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そこで、こう考える。
水車か、水車は回るんだよな、
じゃぁ、「回る季節」なんて、どうだろう。
でも、これでもまだ、そのまんまじゃない?
よし、わかった「めぐる季節」なんて、いいんじゃない?
サクラも水車も、見ればわかるのだから、言わない。
ちょっと考えればわかることを、コトバで強化する、
それが映像へのネーミングの1手法。

では、次の写真。これは?
「犬と桜」なんて、もう言わないよね。
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言うわけないじゃん、ワタシ、バカじゃないから。
行くよ、えい 「きれいに撮ってね!」
そうきたか、それ、よくある、一種の擬人化。
動植物にセリフをいわせる。女性に多いみたい。
それも一手法。

そんなにいうなら、先生、お手本をよろしくどうぞ。
はい。
では「ワンマンショー」なんていうのはどう?
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あれ、それどこかで聞いたことある。
そう、そういうのを盗作または類型といって創作する者がもっとも避けたいズル。
(注 よみうり写真大賞 第1席受賞 大橋作品)

さて、まじめに行きますよ。
「ワン モア チャンス」(ワンから離れなさい!! はい)
「レッドカーペット」(見たまんま)
「小さな花冷え」「春を追って」「スター誕生」

そんなふうに、試行錯誤してキメル。
メモ用紙に何度でも書いてみる。
辛い、辛いけれど続ける。
「写真って、そんなに面倒なの?」

いいえ、写真が面倒なのではなく、
まじめに生きるっていうことが辛いのです。

4月の29日は写真教室。
コンテストも予定している。もちろん、ネーミングも選考基準にする。

以下の写真、あなたはどんなネーミングをしますか。
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by rocky-road | 2010-04-05 00:13  

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