100年、待ってられる? 

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「ある社会の人々が共通の文体によって、
一定量の文章を書くようになるには100年はかかる」
という意味のことを言ったのは
いまはなき、司馬遼太郎氏である。

この話は、以前にも紹介したが、
意訳すれば、文章のように人為的なものは、
それが国全体に普及するのに、それ相当の時間がかかる、
ということである。
日本の場合は、明治政府が一所懸命に作った統一日本文が
あらゆる人に普及するのに100年はかかる、ということである。
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この論法を借りて、話しておきたいことがある。
それは女性のリーダーシップについてである。
日本の男にも、
さほどのリーダーシップが根づいているとはいえないから、
人のことを言っている場合ではないのだが、
女性にも、しかるべきリーダーシップが定着するのに、
やはり100年はかかる、と考えるべきかもしれない。

なぜ女性のリーダーシップが未熟かというと、
リーダーを、人間の「地」のままで演じてしまう人が多いからである。
リーダーは、いわばポジションだから、その役に徹したい。
野球のピッチャーが一塁手や三塁手に偉そうな口をきいたり、
ましてや私用を頼んだりしては困るのである。
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リーダーのリーダーたるゆえんは、
後輩の育成である。
知識や技術だけではなく、態度や品格、
コミュニケーション力などを育成せねばならぬ。
企画力もほしい、司会進行力、すなわちコーディネート力もほしい。

そんなないものねだりをしていては、
だれもリーダーになんて、なりっこないし、なれっこない。
でしょ? でしょ?
だから、だから謙虚でなきゃあかんのです。
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ある美容師のタマゴがこんな報告をしてくれた。
自分の通っている学校でセミナーがあったが、
外部講師の講演が終わるやいなや、
司会進行を務めていた自分の担任の教員が、
「ね、だから、いつも言っているでしょ……」と、
講演のまとめをするどころか、
自説を滔々(とうとう)と20分も語り続けたとか。

これを「虎の威を借りるキツネ」という。
ふだん、いい講義をしていない者に限って、
こんなとき、はしゃぎまくったりする。
しゃしゃり出るのではなく、
自分は裏方に回って、その講演を簡潔にまとめること、
それがリーダーというものである。
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よい後輩を育てたとき、
晴れて彼女は(彼も)、1つの勲章を
心の中につけることができるのである。
100年なんて、待つのよそうよ。

by rocky-road | 2009-11-03 07:09  

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