魚と話す、メタボと話すスキル

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座間味島へ行って来た。
1975年頃から始まった沖縄・座間味島への旅も、
34年間で20数回になるだろう。

初めてこの海をのぞいたときの感動は忘れられない。
「魚図鑑の綴じ糸が切れたように」、
各種各様の魚が乱舞していた。
ダイビング雑誌の連載ページに、そう書いたことがある。
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クラブ仲間の1人は、腰まで浸かって海の中をのぞいた瞬間、
まだ準備中の仲間に「ねぇ、大変、大変よォ~」と叫んだ。
事故ではなくて、それほどたくさんの魚が「大変」だったのである。

以後、沖縄へ行く人にはこう言うようになった。
「沖縄に行って海の中をのぞかないのは、
京都に行ってお寺を1つも見ないのに等しい」
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「雑草という草はありません。まず名前を覚えましょう。それが自然保護です」
というコトバに感化されたわけではないが、
野生生物と近くで接していると、自然に名を覚えたくなる。
何冊も図鑑を揃え、旅の前後に学習をした。
趣味はこうして深まってゆく。
魚の名前をどれくらい知っているか、
それがダイバーの勲章の1つともなり、モチベーションもアップする。

昔、画学生が旅行をするときには、カメラを持たせなかったという。
この話に尾ひれがついて、旅行にカメラを持って行くと、
観察がおろそかになる、と信じられるようになった。
が、どっこいどっこい、
水中に関しては、写真を撮る人は図鑑にも当たる回数が多くなるので、
それだけ魚……に限らず、海洋生物、そして海学への関心が高くなる。
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当然のこと、野生動物との接し方もうまくなる。
あるカメラマンは「心の中で、『オレはお前を愛している』と念じながら
魚に近づくとよい」と言ったそうだが、それは違う。

私に言わせれば、これではあまりにも人間的。
そうやって人間を引きずっているうちはダメで、
コトバを忘れ、ボディランゲージ力を発揮する、
いやいや「ランゲージ」なんて言っていてはダメで、
身も心も動物になりきること。
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この「なりきりスキル」は、子どもと接するときや、
出会ったイヌ、ネコ、カラス、ヘビ、トカゲ、アルパカ、
ヒマワリやマーガレット、ノカンゾウ(ヒガンバナ)などに
接近するときにも役に立つ。

「動物とのコミュニケーションがうまい人は、
人間とのコミュニケーションもうまい」
とは言えないところが人間商売の楽しいところである。
しかし、コミュニケーションといっても、それはバーバル(言語)コミュニケーション
だけではないことを知っておくことは有利であり、
ノンバーバルコミュニケーションにも、
ある種の文法があることを体得しておくことは、断然有利である。
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開き直り型のメタボおっさんや、
「あんた、いくつ?」といきなり人の歳を聞いてくるメタボおばさんとの食事相談などには、
むしろ野生動物とのコミュニケーションスキルのほうが役にたつかもしれない。

「それって、教えてほしい!!」だって?
うん、その前に、いつか座間味島に潜ってみない?

by rocky-road | 2009-09-08 21:24

 

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