写真表現力も人生の脚力強化に!!!

①「ワークショップ形式による ファッション表現力」(6月26日)
②「デジカメ 写真表現力」(同27日)の両日に参加した。
いずれも非言語表現力を強化する企画である。

栄養士にしろ、その他の健康支援者にしろ、
業務の中心は言語コミュニケーションであるかのように
思い込んでしまうが、もちろん、ほかのあらゆる仕事と同様、
言語・非言語表現を、時と場合に応じて駆使しているはずである。

衣服は、他者にメッセージを伝える以前に、
自分自身にメッセージを与える。
それが自分のもっとも身近な環境であり、
自分のアイデンティティをつくってゆく……、
影山さんのお話はそういう内容だった。


非言語表現力は、スポーツ選手に必要なランニング力、
もしくは足腰の強化に当たるだろう。
栄養士養成校では、専門知識を教えることに追われるので、
とても基礎体力づくりにまでは手が回らない、ということだろう。
遅ればせながら、もう一度、からだをつくり直そう、というのが
食コーチングの考え方ではないか。
人によっては、年齢を理由に「今さら」と思うかもしれないが、
いま、しっかり走り込んでおくと、選手生命を延ばすことになるだろう。

それにしても、栄養士が写真技術まで身につけておく必要があるのか。
こういう議論のとき、
職業の側から表現力や創作活動の必要性を説くのは適切ではない。
絵画や詩歌、写真が必要な職業とは……などと考えると話が小さくなる。
俳句や絵画、写真を楽しむ人は、学者にも政治家にも、実業家にも、
無職の人にも少なくはない。つまり職業にはあまり関係ない。

栄養士は、料理を撮る機会が多い、ブログにきれいな写真を使える……
そういう動機も無意味ではないが、
もっと大事なのは、非言語表現力を強化すること、
および、自然や人を見極める視力、洞察力をつけることなどであり、
それを脚力として人生を走り続けることである。

さて、今回のフォトセミナーは被写体が豊富だった。
ケーキ、マカロン、くだもの、野菜、パンなどのブツ撮り、
そしてお昼には、名物のバラ寿司をサプライズで出していただき、
これも格好の被写体になった。その演出はお見事。
これだけのものを準備してくださった主催者に感謝感謝。

午後は、校庭(中国学園大学)に出て人物撮影。
集合写真も、デジカメの特性を生かして撮る方法をお示しした。
主催者側スタッフはセミナーの進行に慣れていて、
パワーポイントの操作、照明の点滅、外光の調整など、
きわめてスムースに進めてくださった。

フォトセミナーの運営法について、私も学ぶことが多かった。
森惠子・岡山県栄養士会会長、
フリー栄養士で、食コーチングスキルアップセミナーのシリーズ企画を立案し、
運営の中心となっておられる道廣彌惠子さん、
当日の室内の運営を支えてくださった真鍋芳江さん(中国学園大学講師)、
金尾暢子さん(株式会社ヤクルト中四国支店)、
そして、1日目の食コーチング講義を担当されたあと、
2日目はフォトセミナーのほうで私をサポートしてくださった、
同志・影山 なお子さんに
心から感謝の気持ちを申しあげます。

当日の夕、牛窓のホテル《リマーニ》に宿を取り、
大好きな海写真を堪能させていただいた。


by rocky-road | 2009-07-01 23:48