合宿コミュニケーションの意味

合宿コミュニケーションの意味_b0141773_085987.jpg
                          2007年10月14日~15日 熱海合宿
パルマローザの年2回の合宿に、
今年もお招きいただいた。
今回は、栄養士をはじめ健康支援者に
リーダーシップ論をお話しする。
リーダーといえばグループリーダーを指すのが一般だが、
食事相談のように対面してクライアントをサポートするのも、
「リード」にほかならない。
食事相談や健康支援をリーダーシップ論で見るとどうなるか、
これをたっぷりと語ってみたい。

それはともかく、「合宿」とは、懐かしいコトバではある。
本格的スポーツクラブに属したことがないので、
スポーツ合宿というのを経験したことはない。
女子栄養大学教職員の野球部では、
年1回、合宿をしていたが、これは1泊2日の懇親会にとどまる。
それでも、お座敷で芸者さんと遊ぶという特訓を受けたから、
スポーツ合宿(?)には、それなりの意味はあった。
合宿コミュニケーションの意味_b0141773_0172095.jpg
                 2006年6月3日~4日開催 千葉 ハーブガーデン合宿
ダイビングツアーは、クラブ単位で行動し、ほとんど宿泊を伴う。
これを合宿と呼ぶことが許されるなら、
合宿生活45年で今日に至っている。
宿泊先では、漁協や民宿の主を招いて
地元の話を聞いたり、由緒ある場所を見学したりと、
合宿的勉強をしてきた。

『栄養と料理』編集長時代、摂食障害をしばしば取りあげたが、
この厄介な障害も、半年くらいの合宿を実施したら
だいぶ改善されるのではないか、と思った。
たた、生活習慣病と同じで、日常生活が病因とかかわるので、
半年後、家に戻ると、また再発する可能性がある。
アイディアも、ここにぶつかって中断した。
合宿コミュニケーションの意味_b0141773_115999.jpg
                 ↑2006年9月9日~10日開催 岩手合宿
しかし、いま考えると、その後も再発予防の短期合宿を継続的に行なえば、
そんなに絶望的にならなくてもいいのかもしれない。
心の病の多くも、半年、1年という長期合宿で、
改善できる可能性はある。
世界1周のクルージングとか、僻地や外国での生活とか、
アイディアはいろいろとある。

ただ、いちばんの難点は、こういう企画を運営するコーディネーターが
現実には見つけにくい、ということがある。
運営方法がないアイディアは、アイディアとはいえない。
それは単なる「思いつき」にとどまる。
合宿コミュニケーションの意味_b0141773_164290.jpg
                        2008年4月20日~22日開催 姫路合宿
パルマローザの合宿は、すでに7年間続けられている。
合宿の運営スキルがここにはある。
こういう合宿の運営スキルや、ここでの学びが、
日本を動かすきっかけになる可能性がある。

誇大妄想でも大言壮語(たいげんそうご)でもない。
そのことは、吉田松陰の松下村塾(しょうかそんじゅく)や
坂本龍馬の「海援隊」などなどを見直せば、
理解できるだろう。

同じ屋根の下で昼夜を語り明かす合宿コミュニケーションは、
デジタルコミュニケーションのバーチャル性から
身も心も解放するチャンスの1つであろう。

by rocky-road | 2009-06-10 00:14  

<< そぼ降る雨にもラッキーチャンス オート撮影の出番もある。 >>