旅を撮る 有田ツアー版


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(上の写真は、深川製磁の食器 )

影山 なお子さんが主宰する「アクションクッキング」からのお誘いで、
佐賀県西松浦郡有田にある、深川製磁の本店とアウトレットを訪ねる旅に参加した。
詳細は影山さんのホームページに譲ることにして、
去る4月29日行なわれた「パルマローザブラッシュアップセミナー 
横浜フォトセミナー」にからめて、旅の記録フォトテクニックを少し書いておこう。
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(新遠近法の写真 上)
デジカメのコンパクトカメラの特徴は、フィルムカメラに比べると「被写界深度」が深いこと。
カメラは、ピントを合わせたところ以外の前後のピントは甘くなるが、デジカメで
は、その甘さが軽減される。
「被写界深度」とは、ピントの合う許容範囲のことだが、コンパクトデジカメでは、
被写界深度が「深い」のである。

これを計算に入れておくと、上のような写真が撮れる。
アウトレットのディスプレーの土びん(正しくは有田焼きか)とカメラとの間は30センチ。
これに対して背後の人たちとの間は3メートル。
これを1枚の写真に写すことなんてことは、フィルムカメラでは考えられなかった。
この場合、当然、うしろの人にピントを合わせるが、もしフィルムカメラであったなら、
手前の土びんはボケボケで、何が写っているかがわからなくなっただろう。

《データ》ホワイトバランス太陽光、感度(ISO 200)、プラス0.3補正。

これを撮るには、人物にピントを合わせたら、シャッターを半押しのまま、
液晶画面を見ながら、片手で持ったカメラを土びんの高さまであげてゆく。
頭上に掲げたカメラの液晶部分をかろうじて確かめてシャッターを切る。
手ブレを防ぐために、一瞬、息を止めてシャッターを切る。
脚立でもないと撮れない、高い位置からの撮影ができた。
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(上の写真3点は新遠近法:サーフボード ガラスの丘 黒ごまアイス)
上の3点も、デジカメの被写界深度の深さを計算に入れて撮ったもの。
以前にも書いたが、横一線に並ぶ記念写真は、20世紀までの風習である。
デジカメでは、人の並び方は、V字型、逆V型(A字型とでもいおうか)を常識と考
えてもいいくらい。
いや、写真を撮るからといって、その場所に全員集合する必要さえない。
てんでんバラバラ、そんなところで「撮るよォ~」とやったほうが、自然だし、動きがある。
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(上は置きピンの写真) 
「置きピン」で撮った鯉のぼり。まず、鯉のぼりにピントを合わせてから半押しし、
その状態で、鯉が液晶画面の中で好みの泳ぎ方をするまで待つ。
「来たァ~」という瞬間にシャッターを切る。つまりピントを合わせたときの鯉と、
シャッターを切るときの鯉とは、違う瞬間なのである(個体は同じですよ)。
露出はマイナス補正をして、青空と雲との境をはっきりさせた。
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(シャッターチャンス。インド海軍の人たちと)
佐世保の商店街を歩いていたら、向こうから海軍さんが歩いてきた。
軍港の歴史のある長崎らしい風景である。
「May I take your picture please?」
インド海軍とおぼしき兵隊さんに声をかけた。もちろん「OK」
かつて、この一声で、オードリー・ヘップバーンご本人に写真を撮らせてもらったこ
とがある。
その土地でしか撮れない写真、それが旅の写真の大原則である。
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(上の写真2点 旅の表情)
同じく佐世保で、トンカツ屋さんらしき看板。
この旅の仲間、甲斐和恵さんのお尻にはブタの刺繍。
この出会いを記念して撮った。もっと時間をかけて、バックの看板との重なりを避ければよかった。
同じく旅仲間の山田佐奈絵さん。
普段、忙しい彼女も、旅先ではこんなに柔らかい表情をする。
これもまた、旅先でこそのショットであろう。
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(アウトレット店内で)
最後に、深川製磁アウトレット内で。陶器市直前であったため、
店内の様子をゆっくり撮れた。
一般に店内は撮影禁止だが、ここはスペースが広く、表示も監視の目もなかった。
商品を撮るのではなく、記念写真のバリエーションとして撮ってみた。
モデルは影山さん。

by rocky-road | 2009-05-05 17:39  

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