ここにも「創る旅」が……。

b0141773_00451380.jpg

みなさんからのプレゼントによって

楽しませていただいた、

ハウステンボス、深川製磁アウトレット

(チャイナ・オン・ザ・パーク)の旅の

ご報告が遅れてしまったが、

以下に記させていただこう。

b0141773_23200919.jpg

ハウステンボスは5回目になるが、

「もうたくさん」という気分にならないのは、

ディズニーシーと同じである。

b0141773_23204356.jpg

自然保護に関係する人の言として、

「日本人が自然観察会に支出する金額は

13,000円が限度。

しかし、ボートとかソリとか車とかの乗り物が加わると

10,000円くらいまでは出す」

というのを聞いたことがある。

10年以上も前の話だから、

相場は少しはあがっているかもしれない。

b0141773_23210120.jpg

自然の中を自分のペースで歩くから楽しいはずだが、

車やボートに押し込められて、

ほんの数十分を過ごすほうに高い金を払う。

自然観察のポイントを解説してくれる

ガイドの話さえじっとして聞けない。

すぐに先走った質問をしたり、私語をしたり。

残念だが、認知能力にも問題がありそうだ。

b0141773_23212728.jpg

遊園地をはじめ、

ディズランドやユニバーサルスタジオなどは、

そうしたニーズに応えるプランニングをしている。

つまり「遊んでくれるテーマパーク」である。

b0141773_23220234.jpg

それに比べるとハウステンボスは、

オランダの街が中心で、

ジェットコースターや落下系の乗り物など、

スリルを楽しむものはあまりない。

(遠くに観覧車は見えたが)

b0141773_23241199.jpg

初代の経営者が収益難で手放したのはわかる。

日本人には、

こういう施設を愛用するだけの好奇心や主体性はない。

そんなことは素人でもわかるが、

そこにあえて挑戦した発案者には頭が下がる。

b0141773_23222514.jpg

遊園地やテーマパークは別として、

旅行先というのは、

大自然であったり海底であったり、

名所旧跡であったり、美術館や博物館であったり、

人が暮らす村や街であったり。

いずれにしろ、

向こうからは遊んでくれないエリアで

自分なりの発見をする、

それが旅の味わい方であり、旅の創り方である。

b0141773_23251416.jpg

長崎にオランダの風景があるというのもヘンな話だが

(開国以前のことは別として)、

身近なところで、そういう異質な体験ができるのはありがたい。

京都の太秦(うずまさ)の映画村や日光江戸村も、

一種のタイムスリップの世界である。

b0141773_23254266.jpg
b0141773_00445935.jpg

今回は、半分は遊んでくれる

「トリックアート」で楽しんだ。

b0141773_23334589.jpg

b0141773_23353770.jpg
b0141773_23332403.jpg

これも各地にできていて、いまや流行しているが、

被写体としてはおもしろい。

b0141773_01400736.jpg
b0141773_01402054.jpg

ただし、美術館をイメージして、

額の中の名画がこちらに働きかけてくる、

というトリックは、

いまや時代に抜かれつつある。

b0141773_23381199.jpg
b0141773_01321104.jpg

スマホによる「インスタ映え」の時代だから、

美術館イメージをやめて、

「トリック スタジオ」にしたほうが

よほどニーズに適合する。

b0141773_23393179.jpg
b0141773_01315814.jpg
b0141773_23402659.jpg

b0141773_23384134.jpg


いかにリアルな写真が撮れるかに徹する。
その場合、額はまったく不要、というより邪魔。
額のない大きな背景を用意しておいて、
どこを、どう切り取るかは撮影者に任せればよい。

b0141773_23412023.jpg

b0141773_23403576.jpg
b0141773_01314564.jpg
b0141773_23405125.jpg


リッチな旅を実感したのは、
ハウステンボス内にある《ホテル ヨーロッパ》から
佐賀県の有田町にある名店≪深川製磁≫の
アウトレットで買い物をして、
ふたたび、ホテルヨーロッパに戻るという経験である。

b0141773_23270306.jpg




b0141773_23274234.jpg
このくらいA点、B点が離れていると、
宿泊場所を移動することになりがちだが、
「旅行コーディネーター」力をつけた
栄養士さんたちのおかげで、
上手に移動をして、有効な時間を過ごすことができた。

b0141773_23281984.jpg
b0141773_23310317.jpg
b0141773_23312846.jpg
小さな旅になりがちな日本人の旅は、
34日でも毎日、宿替えに迫られる。
が、今度の旅は全日、
高級ホテルで過ごすことができた。

b0141773_23320812.jpg

b0141773_23342141.jpg


b0141773_23344192.jpg
アウトレットでは、
毎月クラスの方から、
お中元として深川製磁の食器をいただいた。
製造元の食器を現地でいただくとは、
このうえないぜいたくなタイミングである。

b0141773_23273389.jpg
愛用している「ふくらすずめ」シリーズが
またまた充実することになった。
旅の余韻が
食卓の上にきょうも響き続けている。

b0141773_23272526.jpg



この旅のプレゼントしてくださった方々に
深く深く感謝をし、
心からのお礼を申しあげたい。

b0141773_23422550.jpg

b0141773_23420991.jpg
b0141773_23415964.jpg

b0141773_23361049.jpg

b0141773_23364245.jpg



# by rocky-road | 2018-07-12 23:45  

おもしろくないキミ、ひょっとして……。

b0141773_00223217.jpg
パルマローザ関係者からの

バースデープレゼントとして、

「ハウステンボス&有田焼二泊三日の旅」を

いただき、629日から72日まで、

長崎の旅を楽しんできた。

b0141773_00240141.jpg
b0141773_00013281.jpg

これを優先して書くべきだが、

出かける前に書きかけていた文章を

まずアップして、

旅日記のほうは、

後日、ご報告をさせていただきたい。

b0141773_00241282.jpg
b0141773_00233398.jpg
b0141773_00021054.jpg

さて、出発前に書きかけていたブログ。

月刊『Hanada』の8月号に

「文藝春秋の『内紛』を憂う」という

一文が載っている。

筆者は同誌の発行人兼編集長の

花田紀凱(はなだかずよし)氏。

b0141773_00254952.jpg

氏は、文藝春秋社から編集者としてスタートし、

月刊『文藝春秋』や『週刊文春』の編集長、

その他の雑誌の編集長を歴任し、

それぞれに業績を残した。

その後、長い経過があって、

別の版元から月刊『WiLL』を創刊させたが、

2016年には、ここにも「内紛」があったようで、

別の版元に移って

上記の『Hanada』を創刊させた。

b0141773_00262106.jpg

そういう経歴の花田氏が、

古巣の文藝春秋社の内紛の概略を説明している。

要するに人望のない社長が、

社員からの批判に負けて退任した

という話である。

b0141773_00260266.jpg

そういう内部事情の話よりも、

かつて愛読した『文藝春秋』や『週刊文春』が

こうも平凡な雑誌になった理由の一端が

述べられていて参考になった。

b0141773_00275309.jpg

ところで、「雑誌がおもしろくなくなる」とは

どういうことなのか。

「記事が平凡になった」とか

「通俗的ななった」とかというとき、

「平凡」や「通俗的」の定義が必要になる。

b0141773_00273036.jpg

そこへ入り込むと話が固くなるので、

ここは、あまり客観性を求めず、

平凡や通俗的の事例として

浮気など芸能界のゴシップが多い、

首相やその夫人への誹謗・中傷をいつまでも続ける、

「嫌いなタレント」や

「長寿番組」など、持続的な芸や風習を

否定的に指摘するワーストランキングなどを

あげておこう。

文藝春秋社といえば、

看板の『文藝春秋』や、

のちに創刊された『諸君!』を通じて

日本の保守の言論をリードしていた。

b0141773_00284099.jpg

硬派の男向けの記事が多く、

話題も日本、世界規模のものが少なくなかった。

筆者も、会田雄次、阿川弘之、谷沢栄一、

山本夏彦、イザヤ・ベンダサン、山本七平、

渡部昇一、西部 邁といった、リアリティのある論客が

活躍していた。

忘れられないのは、

共産主義政権時代のソビエト市民の家に

いきなり電話をかけて、

暮らしの様子などを尋ねるという企画。

すぐに電話を切る人もいたようだが、

いくらかは応じる人もいた。

これぞ編集というものだと感服した。

b0141773_00285884.jpg

版元(出版社や大学出版部、その他の発行元の総称)は、

トップの意向に従って

出版物の企画を決めていると思う人が多いが、

雑誌などでは、ほとんど編集長の意向で

内容が決まる。

ときにはフライングもあって、

編集長が責任を取らされるケースもあるが、

「ノー」といわれない限り、

すべて「イエス」と考えて前進を続ける。

したがって、

Aという編集長の雑誌が通俗化しても、

Bという編集長の書籍部門が

硬派の出版を続けるということは珍しくない。

このデコボコ感も、

その版元の健康度のバロメーターになる。

b0141773_00300128.jpg

編集カラーは編集長によって決まる。

件の文藝春秋社の「内紛」事情を読むと、

優れた編集長が育っていないらしい。

ずいぶんお世話になったこの版元のものを

定期的に読まなくなってから

20年以上はたっていると思うが、

それなりの理由はあったようだ。

いまは『Hanada』を購読している。

同時に『WiLL』という雑誌も読み続けている。

「編集カラーは編集長によって決まる」といったが、

『WiLL』と『Hanada』との関係は

特異な例ではないかと思う。

b0141773_00294996.jpg

編集長が『Hanada』に移った以上、

『WiLL』はもぬけの殻になるのかと思いきや、

花田的編集を続けているので

購読をやめる理由が見つからない。

b0141773_00235038.jpg

内部事情は知らないが、

残留した『WILL』編集長はなかなかのやり手だ。

ここで休刊になったら「やっぱりね」と

いわれること必定。

その崖っぷち状態が、

彼のモチベーションを全開させているのだろう。

b0141773_00314738.jpg

その根性について、

いつか誰かが語るだろう。

AIの進歩が著しいが、

編集もまた、

コンピューターには任せられない分野である。

b0141773_00320562.jpg
b0141773_00315514.jpg

私事ながら、小学生以来の投稿好きで、

中学、高校、大学と編集物の発行にかかわり、

結局は本業になり、

退職後も、なんらかの形で編集にかかわっている

自分の現状を振り返ると、

花田氏が80歳近くまで

商業出版のど真ん中にいるのは立派だと思う。

b0141773_00304097.jpg

編集は文学ではないし、

芸術にも区分されることもないが、

長期的に購読することになるので、

思われている以上に

人のライフスタイルやメンタリティに

影響を与える。

b0141773_00324322.jpg

雑誌(新聞も入れてもよいか)

定期購読しない人間は、

会ったこともない、見知らぬ編集長の

影響を受ける心配はないが、

同時に、そういう人間は、

ライフスタイルやセンスを持たない人間なので、

つき合っていておもしろくはない。

b0141773_00433381.jpg

b0141773_00432144.jpg

そのおもしろ味のなさといったら、

来る日も来る日も

スマホをのぞき込んでいる人間に匹敵する。

b0141773_00445935.jpg

いや、そうではなく、

雑誌も読まないくらいおもしろくない奴は

スマホ依存になるくらいしか、

生き方を知らないということである。

世の中のダメ編集長も、

つまり売れない雑誌を作り続ける編集長も、

たぶん、

雑誌を長期的に購読した経験がない連中だろう。

b0141773_00451380.jpg

b0141773_00015084.jpg

おもしろくない奴に、

おもしろい雑誌を創れ、

といっても、どだいムリな話である。

b0141773_00434987.jpg



More

# by rocky-road | 2018-07-04 00:46  

モチベーションのプラスとマイナス。

b0141773_23112497.jpg

恒例となったパルマローザ主催の

夏のブラッシュアップセミナーで、

ことしもお話をさせていただく機会を得た。

2018610日、終日。横浜市技能文化会館)

演題は「健康論として『モチベーション』を考える。」

b0141773_23122468.jpg

内容は、

1.「モチベーション」とは何か。

2.「行動」とはなにか。

3.健康度を高めるモチベーションとはどんなものか。

4.自身のモチベーションを高めるポイント。

5.他者のモチベーションを高めるアクション。

b0141773_23121222.jpg

栄養士は、栄養学をベースにして

人々の健康向上に寄与する職業だが、

対象者は、

食生活だけで生きているわけではないから、

そのバックグラウンドとなっている

ライフスタイルについても

ある程度は見る目、

考える頭を持っていないと、

職業的影響力は小さくなる。

b0141773_23142372.jpg

つまり、人生100年時代にあっては、

栄養士としても守備範囲を広げる必要がある。

ストレスコントロールとか、

人間関係づくりとか、

生きがいの発見や強化とかについても、

ある程度、話題にできるようなトレーニングが必要。

b0141773_23132380.jpg

モチベーションアップも、

新たに栄養士の支援メニューの1つに

加えておきたいテーマである。

健康を向上させるモチベーションとは

どんなものか、それを論じた。

b0141773_23160535.jpg

モチベーションそのものは、

必ずしも健康志向ではないし、

幸福志向でもない。

頻発する幼児殺しや無差別殺人も

なんらかのモチベーション(動因)によって

引き起こされている。

b0141773_23154916.jpg

健康相談などで、

「健康になりたいとは思わない」

「長生きなんかしたくはない」

「食事をするのが面倒でしょうがない」

などとマイナスのモチベーションを

振りかざすクライアントも珍しくはない。

b0141773_23131249.jpg

「マイナスのモチベーション」は、

私の、とりあえずの用語だが、

マイナスを一挙にプラスに転じるなどということは

とうていできない。

b0141773_23153136.jpg

このあたりのリアリティを知ったうえで、

厄介な相手と向き合い、

語り合わなければならない。

そこに要する思考力、話力、瞬発力を磨くことは、

結局は、自分の人間力強化にもなる。

b0141773_23151720.jpg

ここからは、講義の要約からは離れるが、

マイナスのモチベーションについては、

それを売って生きている人間が相当数いることを

健康支援者としては知っておいたほうがよい。

それは、たとえば野党の議員であったり、

大手マスメディアの記者やディレクターであったり。

b0141773_23173469.jpg

新聞や報道番組でいえば、

ユニークな着眼と緻密な取材力がないから、

国のリーダーのスキャンダルを創作して

それを商品にして売り続ける。

「反日的」といわれるほどに

モチベーションはマイナスへ、

マイナスへと向かい続ける。

b0141773_23181115.jpg

人の悪口が多くなったら、

自分に相当にストレスがたまっていると

思って間違いないが、

少数派の野党議員や、

一部メディアの、一部の担当者は、

人の悪口を商品にして暮らしを立てている。

b0141773_23182615.jpg

健康論としては、

こういう連中の晩年を追跡調査してみたい。

年齢寿命や健康寿命の平均値と比べて、

彼らは上回るのか、下回るのか。

b0141773_23220773.jpg

「国のトップと戦った」という自負が強く、

おそらく人との協調性は低いはずで、

周囲となじむ可能性は少ない。

b0141773_23185865.jpg

現在の仕事が自分の主義とは違うといって

転職するには、

現在の年収が高すぎるし、

年金が多すぎる。

そして勇気がなさすぎる。

b0141773_23264039.jpg

b0141773_23261799.jpg

家族だって、

夫の会社(または政党)の知名度の恩恵を

享受して幸福に浸っているのだから、

いま、そこを辞める

なんていうことは、とてもできない。

b0141773_23285012.jpg

独立する気力も能力もないくせに、

酒を飲めば理屈っぽく(気力がないからこそだが)、

もともと自己中心的だから、

友人は少なく、

コミュニティなどの居場所が少ない。

b0141773_23291617.jpg

健康支援者には、高齢者施設で働く人も多い。

そこは、

マイナスのモチベーションの結末が確かめられる

絶好のフィールドではなかろうか。

複数人の事例がわかれば、

私の仮説が、

そう狂っていないことを実感することだろう。

b0141773_23304655.jpg

ただ、ここが問題なのだが、

そういうスキャンダルメディアの情報を

有料で買う読者がおり、

金を払うスポンサーがいる、

という現実である。

それはつまり、

日本国民は、いつからか、

いや、もともと

マイナスのモチベーションの強いタイプだ、

ということだろう。

b0141773_23311067.jpg

昔からいわれるように、

自律的というよりは他律的、

「凸文化系」というよりも「凹文化系」、

つまりは外的刺激によって、

仕方なく動く、という、

受け身の国民性は、

1万年、2万年という程度の期間では

とても変わる気配がない、ということ。

b0141773_23323664.jpg

なんていう、このプログ自体が

相当にマイナスのモチベーションにならないのか。

b0141773_23332541.jpg

「早まるなって!!!」

b0141773_23501402.jpg

リアリティは悲観や絶望とは違う。

現実をしっかりと見据えて、

そこから対策を、それもリアルに練る。

人のモチベーションを

プラス方向へと支援するのは、

だからやりがいがある、そうではなかったか。

b0141773_23341033.jpg
b0141773_23363767.jpg

1人のプラスのモチベーションを

高めることは、

日本人のプラスのモチベーションを

高めることなのだ。

b0141773_23343625.jpg

突然ですが、

最後に、わがモチベーションがアップしたご報告。

セミナー途中のランチタイムでは、

各自が、きょうの服装についてプレゼンテーションをした。

あらかじめ予告をしておいたそうで、

課題は「私のモチベーションがアップする服装」

それもこれも、

私の誕生日を祝うサプライズであった。

b0141773_23493657.jpg

b0141773_23454059.jpg

b0141773_23495232.jpg
b0141773_23384054.jpg

わが人生、
高いモチベーションはなおも持続する。

b0141773_23350201.jpg



# by rocky-road | 2018-06-13 23:52  

80代のモチベーション。


b0141773_22423503.jpg

6月4日の「読売新聞」人生案内に、

80歳代の男性からの

「気がつけば80代 死が不安」と題する

相談が載っていた。

b0141773_22362525.jpg

家族は妻と20代の娘。

週に3日ほどは仕事をし、

休日にはスマホやブログを楽しんでいる。

しかし、

「亡くなったことが報じられる人の年齢は、

80歳前後が多いようです。いつ死と向き合うのか、

すごく不安を感じます。

どういう心構えで過ごせばいいのでしょう」

これに対して、回答者の樋口恵子さんは

86歳女性の私は、お便りを拝見して、

うらやましさを感じ、あなたの気力、努力に

圧倒されて、声も出ません」と応じる。

樋口さんは、お父上が50歳のときの子だそうで、

年寄っぽい父に「少し引け目を感じて」いたとか。

しかし、「77歳で死ぬまで社会の中で生き、

働くことに全身で喜びを感じていた姿は、

今もって私が老いを生きる指標です。

あなたの生き方はきっと娘さんの

大きな精神的遺産になるでしよう」と結ぶ。

b0141773_22365171.jpg

6月5日に82歳の誕生日を迎えた私の

この人生案内についての感想は、

「今日の80歳代は、ずいぶん若くなった」である。

b0141773_22392097.jpg

少年時代ならともかく、

80歳代にもなって

死ぬことが不安だという人がいるとは、

信じられないくらいだが、

そういう幼さが残っている高齢者が現存することを知って、

なんだかムーミン村の住人のように感じた。

他人事ながら心温まる話である。

(人の不安で心温まっていけないが……)

b0141773_22373680.jpg

私より7つ年下の友人は現役時代、

勤め先のオーナーにずいぶんいじめられ、

結局はガマンできずに退職したのだが、

オーナーが82歳で亡くなったあと、

「オレは絶対にあの人の年齢以上は生きてやる」

と、恨みを込めて語っていた。

b0141773_22385602.jpg

人生案内に投書した人のモチベーションは「不安」、

いま75歳の友人のモチベーションは「恨み」、

私はこれらを「マイナスのモチベーション」と呼ぶ。

極上の孤独をすすめたり、

「健康という病」などという本を書いたりする作家は

そうしたマイナスのモチベーションを持つ人の

ニーズに応えつつ、

本の売れ行きだの、評判など、

ブラスのモチベーションを高揚させていることだろう。

b0141773_22445700.jpg

では、「お前のモチベーションは?」

と聞かれたらどうするか。

それを聞くわけ?

6月10日に

「『健康論として』 モチベーションを考える」

というセミナー講義を控えていて、

ようやく10ページのテキストを仕上げたところ。

b0141773_23085642.jpg

b0141773_22453397.jpg

その関係で、

栄養、運動、休養以外の健康の要素を

さらにさらに考え続ける日々である。

ますます、

心の栄養素としてのモチベーションというものに

興味を感じている。

「生きがい」という抽象的なコトバを

「モチベーション」の概念を使って

分解してみた。

上記のセミナーでのメインテーマになるはずである。

b0141773_22382420.jpg

死の不安はまったくない。

戦争を経験し、

すぐ近くに爆弾を落とされたりしたし、

空襲直後の遺体の山も見てきたし、

親や3人の兄たちも

70歳以前に亡くなっているしで、

わが一族の中では充分に生きた。

ここで終わっても、まったく悔いは残らない。

b0141773_22380422.jpg
b0141773_22523804.jpg
b0141773_22535783.jpg

などといっている人間が、

夜景のきれいなホテルのホールで

若い女性たちに祝っていただいて、

ますますモチベーションは高まるばかり。

b0141773_22474842.jpg

b0141773_22390983.jpg
b0141773_22501703.jpg

b0141773_22470661.jpg
b0141773_23090520.jpg
これをマイナスのモチベーションに変えて、
樋口恵子さんに
「こんなにハッピーでいいんでしょうか、
とても不安になってしまうんです」と
人生相談をお願いしようかしら?
b0141773_22384234.jpg




# by rocky-road | 2018-06-07 22:54  

親愛なる ホールマーク御中

b0141773_19473096.jpg
b0141773_19472036.jpg

ある人が、文房具店で「おもしろいもの見つけた」

といって、小型の横書き用便箋を持ってきてくれた。

「手書き文例たっぷりの便箋」と謳う商品である。

表紙にも文例が載っており、

表紙裏には便箋を使うときのレイアウトの「基本」、

次の1ページの表裏には手書きの文例が示してある。

ところが、

それぞれの文例とも、

すべて、相手の名が行末にきている。

b0141773_19481754.jpg

小さな会社の商品だろうと思って制作元を見たら、

グリーティングカードなどで知られるホールマークである。

しかも、監修者の名も経歴も表示してある。

自信を持って商品開発をしたのだろうが、

旧来の書式を踏襲していて、

新商品としての自負も輝きもない。

b0141773_19495894.jpg

念のためにメーカーに問い合わせたら、

何回かのやりとりののち、

こんな回答があった。

b0141773_19494142.jpg

「宛名を文末に置く形式は、

 監修者の過去の著作物においても、

 また過去に出版されたその他の著者による

 手紙の指導書・文例集の中でも、

 横書き手紙の書式として紹介されてきたもので、

 監修者・メーカーともに

 以前から存在する形式と認識しております。」

「よって、本商品は

 公文書の書式指導として意図されたものではなく、

 明確な形式の存在しない横書きの手紙において、

 敬意、感謝、親愛などがこもった誠意を

 どのような言葉に託すか、

 という点を重視して開発いたしました。」

b0141773_19505305.jpg

b0141773_19492475.jpg

この回答の注目点は、

人はピンチに立つと論点をすり変えるという傾向。

国会での大臣の答弁と同じである。

こちらは、文例の適否を指摘したのではなく、

横書きの私信の形式(レイアウト)について

問い合わせたのである。

それに対して、

b0141773_19515993.jpg

「公文書の書式指導として意図されたものではなく」

とポイントをずらし始める。

「敬意、感謝、親愛などがこもった誠意を

どのような言葉に託すか」の文例を示したものだから、

言外にレイアウトにポイントを置いていないという。

さらに「公文書の書式指導」のつもりはない、

といもいう。

「文例」をいくつもあげておいて

指導の意図はないとは、どういうこと?

b0141773_19524614.jpg

マニュアルに指導の意味がないのだとすれば、

なんのためにそんなものをつけるのか。

「指導」「参考」「文例」「デザイン例」

いろいろの言い訳はできるが、

それに惹かれて購入した利用者の99%は、

その文例に従うだろう。

実際、それを「売り」にした商品ではないか。

相手の名を行末に持ってくる形式は

確かに「以前から」存在する。

そのルーツは、

日本古来の縦書きの手紙の書式を

そのまま横にした、という点にある。

b0141773_19521351.jpg

かつての手紙マナーの専門家には、

書道家や伝統作法家の割合が多く、

したがって、横書きの手紙形式については

疎い人が少なくなかった。

b0141773_19540213.jpg

今日では、

Eメールなどでも、公私にかかわらず、

「宛名」や「件名」は上にくる形式。

それでもなお、

本文の行頭に相手の氏名を書く若い人も少なくない。

b0141773_19541335.jpg

また、欧米在住の日本人、外国人と

横書きの手紙のやりとりするときには、

欧米の書式に従って、

行頭に「dear ICHIRO」

「ディア 三郎」なんて書くのが普通。

ここで日本式を踏襲する人はまずいないだろう。

b0141773_19542228.jpg

横書きの手紙では相手の名は行頭に置く。

そのほうが敬意が示せるだろう。

便箋が何枚にもなるとき、

相手の名が最後に来るのはいかにも敬意不足。

ここが日本の縦書き手紙と、

欧米式の横書き手紙との大きな違い。

b0141773_20012774.jpg

こんなことは、

横書き手紙を何回か書けばすぐにわかること。

ホールマークは、いつごろの本をチェックしたのか。

ホールマークが

「明確な形式の存在しない横書きの手紙」

というのは正確ではなく、

だれの説というのではなく、

時代の流れとして、

形式は存在しつつある。

b0141773_20015109.jpg

「監修者の過去の著作物においても、

また過去に出版されたその他の著者による

手紙の指導書・文例集の中でも、

横書き手紙の書式として紹介されてきたもの」

という認識は残念。

過去にタイムスリップしないで、

パソコン、欧米在住の人との文章コミュニケーションの

現状をなぜ見ないのかね?

b0141773_19471129.jpg

商品開発をするときには、

将来性を考えるのが普通だが、

グリーティングカードという、

日本人には身近ではなかった

新しいコミュニケーション文化を

一般化してくれた先進的な会社でも、

こと日本のコミュニケーション文化となると

手こずるところがあるらしい。

b0141773_20024290.jpg

その原因には

会社や監修者の将来展望の狭さもあるが、

それ以上に、

日本の文章表現形式の伝統の重さ、

日本人の改革への消極性の反映がある

と見るのが妥当だろう。

b0141773_20011501.jpg

しばしば指摘することだが、

パソコンという

最新のコミュニケーション機器の普及によって、

年賀状や冠婚葬祭のあいさつ状から

句読点を省くという書式が定着してしまった。

こういうチグハグもある。

言語現象は理屈どおりにはいかないものである。

機会があれば、

ホールマークのあいさつ状の形式はどうなっているか、

見てみたいものである。

b0141773_20034977.jpg

理想的には、

文部科学省や国立国語研究所などのリーダーシップで

一般人が使ういろいろの書式を

正書法として普及することである。

それをインターネット関係者、

メディア関係者、自治体、

教育機関などに伝えられればすばらしい。

b0141773_20045216.jpg

が、そんな日を待つことなく、

またしても、1メーカーによって、

旧式の横書き書式が「指導」のつもりがないまま、

ミスリードされることになった。

b0141773_20042584.jpg

こういう商品のサイクルは知らないが、

3年や5年は、

「相手の名は行末に」という

困った横書き手紙が行き交うことを

覚悟しなければならないのだろう。

b0141773_20043522.jpg

手紙活用者は、

こうした無責任なメーカーの商品に惑わされることなく、

インターネットの中から

「これは」と思える書式を見つけるか、

版元のしっかりした、

そして発行年月が新しい「手紙の書き方」本を見つけ

それを求めて座右の書の1冊にすることである。


# by rocky-road | 2018-05-30 20:06  

ホモ・サピエンスのモチベーション。

b0141773_23144912.jpg

NHKスペシャル「人類誕生」の第2集

「最強のライバルとの出会い そして別れ」を

興味深く見た(5月13日)。

20万年前に誕生したわれわれの祖先、

ホモ・サピエンスが

アフリカから中東に進出していったとき、

別種の人類ネアンデルタール人は

ユーラシア大陸へと進出していて、

そこで両者が出会った、という。

b0141773_23153091.jpg

番組のタイトルでは

ネアンデルタールを「最強のライバル」としているが、

両人種が戦った結果、

ホモ・サピエンスが勝者になって、

今日まで生存し続けている、という話ではなく、

けっきょくは一部は融合し、

今日に至っている、という話である。

b0141773_23184859.jpg

近年のゲノム研究によると、

われわれホモ・サピエンスの中にも、

10%程度、ネアンデルタールの遺伝子が入っているという。

鉄砲はもちろん、弓さえもない時代に、

一方の種が片方の種を、

地球上から絶滅させてしまう、などということはありえない。

b0141773_23161827.jpg

しかし、ネアンデルタールという種は

アフリカからユーラシア大陸へと移っていったが、

その後の展開や進化はなく、

約4万年前(つい最近)に絶滅したという。

その大きな原因は、

気候変動に見舞われて生存しにくくなった

というのが主因のようである。

「最強のライバル」というのは、

ウケを狙ったネーミングであろう。

b0141773_23173631.jpg

とはいえ、

ホモ・サピエンスとネアンデルタールの

ライフスタイルの違いが

生存条件に影響しているという説には

一理ありそうにも思えた。

番組によると、

ネアンデルタールはレスラーのような強靭な肉体に加えて

言語や信仰、装飾品などの文化を持っていたが、

比較的小単位のグループで生活していたらしく、

社会的発展に限度があった。

b0141773_23195813.jpg

それに対してホモ・サピエンスは、

ネアンデルタールに比べると華奢で

大型動物を捕食する体力がなかった。

そこで小型動物を狙うほか、

やや大きい動物に対しては

狩猟道具(弓以前。ヤリをひもで遠くへ飛ばす)を

使って遠くから狙ったという。

b0141773_23201508.jpg

くわしいことは番組に譲るとして(再放送は6月9日)、

ホモ・サピエンとネアンデルタールとの

興廃の理由の1つが

集団の大小、言い換えれば社会規模の大小にある、

という点には興味をもった。

b0141773_23215068.jpg

この6月10日(日)に横浜で

「健康論としてのモチベーション」という演題で

講話をするために、

目下、テキスト作りの真っ最中という

タイミングであることと関係があるのだろう。

b0141773_23213652.jpg

番組では、

バッファローやマンモス級の

大型動物に、10人以下のネアンデルタールが囲み、

全員同時ではなく、1人ずつヤリを打ち込むシーンを

何度か繰り返し、映した。

その勇猛果敢さがために、

逆襲されて、致命傷を負うなど、

かなりダメージを受けたとのこと。

遺跡にもその痕跡が残っているという。

b0141773_23211772.jpg

「数は力」といわれるが、

ホモ・サピエンスの大きな集団は、

コミュニケーションの発達を促し、

行動を促すモチベーションを強化する、

という効果をもたらしたと想像できる。

b0141773_23194434.jpg

みんなと協調するモチベーション、

みんなに迷惑をかけまいとするモチベーション、

人から感謝されたいと思うモチベーションなどなど、

のちにアブラハム・マズローが提起する

5段階の欲求」(生理的、安全、連帯、自尊、自己実現)

などの欲求は、20万年前には、

すでに、わが祖先たちは持ち合わせていた。

b0141773_23225880.jpg

考古学では証明しきれないだろうが、

ホモ・サピエンスとネアンデルタールとの

生存への可能性を分けたのは、

群れ行動から生まれる社会的、文化的モチベーションの

強さが大きく関係していると想像するのは楽しい。

b0141773_23231287.jpg

そういう視点で一部の「断捨離」感染を見ると、

それは、モチベーションを刺激する要素を減らして、

いわば冬ごもりをするような境地なのだろう。

しかし、それは一次的な文化現象だから、

「断捨離サピエンス」は地球から消えてなくなる、

ということにはならない。

b0141773_23232168.jpg

夢や希望、将来へのアクションプランを持たない心理状態は、

津波の前の引き潮のようなもので、

どんどん水が引いていき、

さらにさらに引いていき、

見たこともない海底の起伏までが見えるようになって、

それが終わったところから

大きな波が押し寄せてくる。

b0141773_23244703.jpg

モチベーションは生物現象だから、

引いたモチベーションを埋めるべく、

次の衝動が起こってくるはずである。

それが本人にとって、

あるいは日本国にとってプラスになるのか、

マイナスになるのかはわからないが、

自らがネアンデルタールの道を選ぶとは思えない。

b0141773_23234480.jpg

しかし、今後の20万年を予想すると、

いや200年で充分だろうが、

人口の多い国の人々が地球のあちこそに拡散していき、

それぞれの地域で融合するに違いない。

b0141773_23250747.jpg

「人口圧」も「浸透圧」もけっきょくは物理現象で、

中国人もインド人もブラジル人も1つの固まりになる。

ホモサピエンとネアンデルタールがそうであったように、

戦ってどちらかがどちらかを絶滅させる可能性は小さく、

生物現象としては

数パーセントずつ、DNAを分け合って

地球上に生存し続けることだろう。

b0141773_23260396.jpg

b0141773_23272101.jpg
b0141773_23273230.jpg
b0141773_23254535.jpg
b0141773_23264461.jpg


# by rocky-road | 2018-05-22 23:27  

ゴールでんがな。2018

b0141773_20250953.jpg

2018年のゴールデンウイークは、

イベント続き。

執筆と休養と、残務整理の2日間を残して、終わる。

雨には一度も降られることはなく、

ハッピーなウイークだった。

今回は、コメントなしで、

写真レポートとしよう。

428日(土) 横浜技能文化会館、

66回 食ジム。

「健康支援者が知っておきたい

異性のライフスタイル」

前回で関連することを述べた。

b0141773_20253150.jpg

429日(日)写真教室。

恒例の写真教室、

今回は新しいコース、

お台場~浅草。

今回はコンテストを先延ばしにしてしまったが、

何人かの人の作品を見ると、

賞金のある、別のコンテストを狙ったほうが

よいと思われるものがいくつかあった。

b0141773_20255321.jpg

b0141773_20263233.jpg
b0141773_20301176.jpg
b0141773_20303113.jpg

53日(木/憲法記念日)

身だしなみセミナー。

東京銀座、「タエ アシダ」店

b0141773_20305992.jpg
b0141773_20311057.jpg
b0141773_20312959.jpg

b0141773_20321697.jpg
b0141773_20374678.jpg
b0141773_20322508.jpg
b0141773_20330464.jpg
b0141773_20332537.jpg

b0141773_20350367.jpg
b0141773_20342908.jpg
b0141773_20344668.jpg
b0141773_20371511.jpg
b0141773_20372717.jpg
b0141773_20385769.jpg
5
4日(金/みどりの日)

ぶらパルマ/撮影歩き

あしかがフラワーパーク

b0141773_20351942.jpg
b0141773_22045555.jpg
b0141773_22025815.jpg
b0141773_20401958.jpg
b0141773_20422845.jpg
b0141773_20410566.jpg
b0141773_20435336.jpg
b0141773_20414144.jpg
b0141773_20574261.jpg
b0141773_20470223.jpg
b0141773_20491568.jpg
b0141773_20484022.jpg
b0141773_20500121.jpg
b0141773_20504839.jpg
b0141773_20481978.jpg
b0141773_20545326.jpg
b0141773_20542400.jpg
b0141773_20594782.jpg
b0141773_20533474.jpg



# by rocky-road | 2018-05-05 21:00  

キミの「プロ度」はバッグの中に。

b0141773_20584416.jpg
4月
28日の第66回「食ジム」では、

健康支援者が知っておきたい

 異性のライフスタイル。」

 というテーマで話し合った。

 (座長 髙橋寿江さん 横浜技能文化会館)

 (プログラムはhttps://brushup.exblog.jp/参照)

b0141773_20581772.jpg

なぜこのテーマなのか。

それは、対象者(おもにクライアント)の

ライフスタイルを想定したうえで、

健康情報を話題にしてゆくことが、

栄養士をはじめ健康支援をする人の

プロとしての基本だから。

b0141773_20524585.jpg

手相や人相や、

姓名判断などの占い系の一流ともなると

対象者が前に座った瞬間、

相手がどんな問題でここに来たかを当てるという。

「人間関係ですね」

「将来のことで悩んでいますね」

「体調がすぐれませんね」

何万人に1人くらいは、

霊感が働く占い師がいるだろうが、

多くは、いわばジャブ、

話の糸口を見つけるきっかけづくりである。

b0141773_20560970.jpg

多くの人は、人間関係や将来のことで

多かれ少なかれ問題をかかえているから

誘導されて「そうです」「それも1つです」

などと答える。

そこで相手の信頼感をぐっと引き寄せる。

もし、まったく違うことできた人の場合は、

「それは切り抜けたのですね」

5年以内に、その問題が出てきますが、

まずは、いまの悩みから解決していきましょう」と

さらりとフォローし、切り替える。

このあたりが、キャリアのある人のワザなのだろう。

b0141773_20540599.jpg

ところが栄養士の場合は、

自分の情報を伝えようという意欲満々なので、

病状を聞くやいなや、

「食事指導」を始めたがる。

相手が男性か女性か、

70歳か30歳か、

勤め人か自営業か、

戸建て住宅住まいか、マンション暮らしか、

日々の楽しみや生きがいはなにか、

などなどを確かめることなく

食事相談ができると思っている栄養士が

どれくらいの割合でいるのだろうか。

b0141773_21001595.jpg

食事はライフスタイルと密接に結びついている。

上記の事項はごく一部で、

勤め人か自営業か(もちろん業種も確認)

家族の人数などによっても、

食生活もライフスタイルも違ってくる。

今回の食ジムでは、

「男性」のライフスタイルに絞って

それを洞察する糸口をどう見つけるか、がテーマだった。

b0141773_20533458.jpg

「ライフスタイル」(life-style)については、

このページでもしばしば話題にしているが、

「生活習慣」と訳すのは誤りである。

訳すなら「人生観」や「生き方の姿勢」のほうが近い。

さらには「人生観を反映した生活習慣や生き方」

とでも意訳するほうがいい。


食ジム参加者から、

「私を困らせた男性の発言」として、

「糖尿病は病気ではない」

という意見を持つクライアントがいた、

という事例報告があった。

b0141773_21014609.jpg

それも、その人物にとっての「認識」および「価値観」である。

人は自分の信念を持って生きている。

男性の場合、その思い込みが強い傾向があり、

ときには誤りであっても、

あるいは自分の信条と異なる主張であっても、

その場の勢いで、自説を組み立てる。

「好きなものが食べられない人生なんて生きていても意味がない」

「好きな酒が飲めるなら、それで寿命が短くなってもかまわない」

などは、男性の、よくある発言。


自虐の心理、あきらめの境地は、

男性というより、「オトコ」の本能、

または日本人男性の文化であろう。

「戦(いくさ)はもはやこれまで。だれか介錯せい!」と

自刃した武将が何百人いたことだろう。


b0141773_20580230.jpg
現代は、そこまで潔い(いさぎよい)男は少ないが、

ときに食事相談の際、

自虐や拗ね(すね)を使う。

無意識的に駄々をこねて相手の関心を引きつける。

かつては「与太を飛ばす」などといった。


このとき、相手の女性はといえば、

「ダメですよ、そんなこと言っちゃぁ」

「奥様やお子さんのことも考えなくちゃぁ」

と、これまた百年一日のごとくに、定番の返しをする。

b0141773_21023706.jpg

栄養士や健康支援者は水商売ではないのだから、

男のそういう手には乗らず、

「何歳くらいで人生を終わらせるご予定ですか」

「生命保険のご準備は? がん保険とか、

病名を特定していらっしゃる?」

「いまは、ベッドの上で10年なんていうこともあるので、

寝たきりの楽しみも見つけておくとか」

カレーライスが嫌いな人に、

話し合いによって好きにさせることなど、まずできない。

相手の感受性や思想を短期間で変えさせる、

そういうムダな労力や時間は、

なるべく使わないようにしたい。

b0141773_21031770.jpg

相手との相性や話し合いの回数にもよるが、

要は、相手の話に風に吹かれる柳のごとく、

相手が望む話題に乗っかっていく。

そうしておいて、

あるタイミングで「介入」や支援のチャンスを見つける、

まさにスポーツ並みの切り替えや瞬発力が必要。

それがプロというもの。

「お相撲が好き」「将棋に夢中」なんていうクライアントは、

「カモがネギをしょって」来たようなもの。

「お相撲の楽しさって、

2つあげるとしたら、どうお答えになりますか」

b0141773_20562004.jpg

健康支援者が、

娯楽のあれこれについて基礎知識持つなんて、ムリ。

そんな「にわか対処」ではなく、

話題をつなげつつ、健康フィールドに落とし込むスキル、

これを何百回というトレーニングで身につけていくほうが早い。

「急がば回れ」である。

b0141773_20531296.jpg

b0141773_21055892.jpg
b0141773_21053372.jpg
それに並行して、

A5版サイズくらいのファイルを用意して、

そこに以下のものなどを収納しておくとよい。

  *世界の寿命ランキング表

  *日本人の死因・年次推移

  *日本人の年代別肥満割合

  *都道府県別、死亡率ランキング

  *国民健康栄養調査のポイント

  *世界の食品消費量一覧

  *最近の新聞・雑誌の記事

少しはビジュアルもあったほうがいい。

  *わが県の野菜生産量(ベスト3の写真)

  *お酒のエネルギー一覧(写真)

b0141773_21072495.jpg

これらは話題の宝庫だから、

プライベートの外出のときも、

パスボートみたいに肌身離さず携行する。

ジョギングのときも、買い物のときも、

地震で家から飛び出すときも。

b0141773_20554260.jpg

これらを入れる斜め掛けのバッグは必需品。

バッグを見れば、

一流か二流かがわかる、

そういう時代がくるかもしれない。

b0141773_20551898.jpg

少なくともとも私は、

女性を見るとき、

ルックスではなく、

バッグのサイズを見ることにしている(ホントかね?)

健康支援のプロフェッショナルとは、

そういうものではございません?

b0141773_20534532.jpg


# by rocky-road | 2018-05-01 21:52  

あなたが健康である理由を5つあげるとしたら?

b0141773_21331730.jpg

コミュニケーション研究会 ひろしま」が主催する

シリーズセミナーも4年目に入った。

今回も前泊して、

以前、訪ねたことのある「大久野島」(おおくのじま)に

渡った。

b0141773_21324357.jpg

地名の読み方がおもしろいと思ったが、

不確かなので検索してみると、

「おおくのしま」と「おおくのじま」の2パターンがある。

フェリーの船内放送では「おおくのじま」と

アナウンスしていたように思う。

b0141773_21344990.jpg

この奇妙な訓・音・訓・訓・読み地名について、

公式ホームページの制作者たちは関心がうすいらしく、

「うさぎ島」と別名で紹介しているものも多い。

正しい呼称については無頓着の様子。

訪問者としては、自分の行先を発音できないのは、

なんとも落ちつかず、ストレスになる。

b0141773_21353902.jpg

観光名所にする気なら、

地名を覚えてもらうことこそ最優先すべきだが、

そういう意識がうすいところに、

ローカルな風情を感じてあげるのが、

旅の達人としてのゆるい感受性というべきか。

b0141773_21341791.jpg

この島が太平洋戦争時代、

毒ガス生産の島だったとか、

なぜこの島に、

野生化したウサギが約700羽もいるのかとか、

そういう話はホームページに譲るとして、

ここは、写真論中心でいこう。

(ちなみにウサギは、鳥と同様、

1羽、2羽と数えるのが日本語の基本)

b0141773_21342743.jpg

最初のウサギの写真は、

現地のポスターからの転写。

かわいい写真ではあるが、旅行者としては

こういう写真は撮りたくない。

第一条件は、その地らしさを出すこと。

ウサギのアップなら、近くの動物園へ行けば撮れる。

b0141773_21365893.jpg

b0141773_21364278.jpg

海とウサギ、環境的なこのチグハグは貴重である。

前回同様、ウサギが海辺に出てくるのを待ったが、

島はコンクリートやフェンスで囲まれていて、

砂地には降りられない。

b0141773_21371657.jpg

なんとか海を入れたいと粘ってみたが、

コンクリートの地面というのが気にはなる。

ウサギに交渉中の大橋の写真は、真田美紀さん撮影。

b0141773_21373624.jpg

b0141773_21400285.jpg
b0141773_21401085.jpg
b0141773_21401989.jpg
さて、今回はウサギ研究のセミナーではなく、

栄養士にとってのコーディネート力と

編集力について考えるセミナーだった。

b0141773_21393530.jpg

その内容の説明には入らないことにして、

2回続けた「箇条書き」を含む宿題について書いておこう。

b0141773_21421706.jpg

昨年の5月の宿題は、

「自分の長所、短所を、各5つ以上、箇条書きで示しなさい」

そして、9月の宿題は

「私が健康である理由を5つ以上の箇条書きで示しなさい」

というもの。

b0141773_21404941.jpg

箇条書きのトレーニングに力を入れるのは、

森羅万象を言語化して、

かつ、いくつかにカテゴライズするセンスを磨くため。

「虹は何色か」

「日没後に花を咲かせる草花は何種類か」

「私がチャーミングなところを5つあげると……」

などと、カテゴライズすることは、

つまりは認知機能を高め、

言語能力や思考力を磨くのに大いに有効。

b0141773_21430856.jpg

俳句も短歌も詩も

箇条書きをベースにした創作活動である。

栄養士に「健康である理由」をあげてもらったら、

「ご飯がおいしく食べられているから」

「なるべく運動を欠かさない」

「買い物のときも歩くようにしている」

などと、アバウトに示す人が何人もあった。

b0141773_21425310.jpg

こういう「理由」はアマチュア的過ぎると指摘した。

プロであるならば、もう少しプロらしく、

アマチュアから「さすがはプロ」と

いわれるくらいのフレーズをひねり出してほしい。

「ご飯がおいしい」など、結果をいうのではなく、

「おいしい理由」をあげる努力が必要。

b0141773_21443410.jpg

「胚芽米と一汁五菜の献立を習慣にしているから」

「煮物名人と自称するくらいに根菜中心の煮物が週に25回」

「歩数計が5000歩以下を示す日は、

  何時からでも、あと1000歩以上を歩いている」

「家族や同僚と笑い合うことがなかった日は、

  ユーチューブで漫才を見て

  爆笑する習慣がある」

b0141773_21445561.jpg

カテゴライズとは、

森羅万象を言語化することであり、

箇条書きとは、それをランキングすることである。

ただ横に(または上下に)並べればいい、

というものではなく、

上位から下位へ、

大きいものから小さいものへ、

大事なことから、そうでもないものへ、

などなど、順序をつけることにも意味がある。

b0141773_21453620.jpg

こうした認知法または思考法を自分のものにすると、

世界がさらによく見えるようになる。

『星の王子様』のサンテクジュペリは

「ほんとうに大事なものは目では見えないのだよ、

心でみるものだよ」

というコトバを残したそうだが、

「心」とは、

けっきょくはコトバによって認知可能となる。

b0141773_21461416.jpg

怒りや恨み、

幸せや感動は、

すぐにコトバにできないことが多いが、

抑制したり、人に伝えたりするには、

なんとか言語化する必要がある。

いや、「怒り」や「恨み」を

コトバによって認識できる人は、

それらの感情を察知することができ、

暴発を抑止したり転換したりすることができる。

b0141773_21464922.jpg

「恨み」だって、

その理由を箇条書きで列挙できるし、

それを緩和する方法も列挙できる。

b0141773_21480013.jpg

b0141773_22064693.jpg

箇条書きは、

ときにクールに、

ときに適切に行動するための、

思考技術であり、

けっきょくのところ、

じょうずに生きるための基本技術である。

b0141773_21483671.jpg

b0141773_21491269.jpg


# by rocky-road | 2018-04-20 21:51  

極上の京都。

b0141773_23410582.jpg

ご招待を受けて、

京都の旅を満喫してきた。

サクラも四条河原あたりの人出も、

陽気も、和装のきれいどころも

食事のあれこれも満開だった。

b0141773_23415148.jpg

京都への旅の歴史は60数年前に始まるが、

和装の美女についてゆく旅は初めてである。

「インスタ映え」という点では

最初で最後の京都の旅となるだろう。

b0141773_23424345.jpg

それにしても、

外国人旅行者が多い。

混雑度という点では

このシーズンらしいおなじみ体験だが、

いつになく歩き疲れたのは、

かれらの歩き方が

日本人のリズムに合っていないためだろう。

b0141773_23422078.jpg

日本人の場合、

特段の交通整理がなくても、

人の流れは自然にできてくる。

が、かれらは、右左の別なく歩くし、

もちろん逆走や横断も、

そして輪になっての相談も自由。

その無秩序に合わせるのに

やや神経が疲れた。

b0141773_23431985.jpg

彼らが無秩序というよりも、

初体験の旅行先で、

状況が読みきれていない、ということなのだろう。

韓国にしろ中国にしろ、

その他のアジア諸国にしろ、

人が集まる季節の行事やデモは

経験済みのはずだから、

いずれ、「日本通」の人がアドバイスするだろう。

こうした熱気から離れて

東京に帰ってくると、

またまた孤独をすすめる本が出た様子。

「極上の孤独」だと、のたまう。

いつの間にか、

孤独にも「松・竹・梅」ができたらしい。

b0141773_23433065.jpg

新聞広告にピックアップされているフレーズには、

  *なぜ誰もが「孤独」を嫌うのか

  *素敵な人はみな孤独

  *他人に合わせるくらいなら孤独を選ぶ

  *万人を魅了した大物歌手はみな孤独

などがある。

b0141773_00055066.jpg

よくいうよ。

前にもここで取りあげたことのある

孤独好きの作家の場合と同様、

これらの提言には大きなウソがある。

「孤独」をどう定義するかが問題だが、

著書を通じて数万、数十万人の読者に

「極上の」(?)の情報を届けようとしている人間が

「極上の孤独」だなんて、白々しい。

b0141773_23444625.jpg

そういう本を書く前に、

すでに社会的活動を人一倍してきて、

そこそこ稼ぎ、

全国的に知名度もあげた人間が

孤独であるはずがない。

本が出たあとには、それなりの反響もある。

質問や反論もある。

著作というのは、

孤独を保つにはもっとも避けたい行為である。

b0141773_23450993.jpg

この問題を生理的、心理的テーマとして考えてみると、

ある程度の社会活動をしてきた人間が

第一線からほんの少し距離ができたとき、

一時的な孤独感が襲ってくるのかもしれない。

しかし、本当の孤独など知る由もないから、

ささやかな孤独を「極上」などと

のん気に形容をしてしまう。

b0141773_00011808.jpg

いい歳をして、

自他の区別ができない。

人生を生き切ったという自負のある(?)人間と、

本は書けず、背中を掻くのがやっと、

という人との「孤独差」がわかっていないから、

ボーダーラインにいる人を

孤独側にそそのかす可能性がある。

b0141773_00014337.jpg

高齢期の心理的視野狭窄とでもいうのか。

ブレーキとアクセルを踏み間違えたり、

横断歩道以外のところを

悠然と歩いたりするのと同じである。

b0141773_00021170.jpg
b0141773_00015688.jpg

たまたま2日後の新聞の人生案内に、

50歳代の女性が、

「私の50年 一体何だった」として

不運な自分の人生を問うている。

b0141773_23461043.jpg

両親に精神障害があり、

母親は自分が生まれてすぐに自殺、

父親はなにがしかの発作があり、

祖父も自殺。

10代には、いじめを受けて不登校に。

就職先では既婚男性からセクハラを受けて退職。

いまはうつ病で、生活保護を受けながら

治療を続けているという。

b0141773_23471552.jpg

こういうのは「極下の孤独」とでもいうのか。

この人の場合、

まだ新聞に投書をするだけのモチベーションが

あるから、それでもまだ「極下」ではないかもしれない。

b0141773_23474224.jpg

2年前から近所を徘徊している

40代と見える男性ホームレスの、

人生を捨てきった孤独ぶりを見ると、

「極下」の底は、まだまだ深いと思える。

いやいや、この男性の場合は

福祉の拘束から逃れて、

車が往来する路上で横になっているだから、

これぞ「極上の孤独」、

そして次には「極上の死に方」なのかもしれない。

b0141773_23480729.jpg

このところの断捨離ブームは

中学生にまで及んでいるが(新聞の投書による)、

この現象を俯瞰すると、

国が縮むというのは、こういうことかと思う。

隣国や隣々国は、恨み、つらみという

マイナスモチベーションで盛り上がっている一方で

わが日本は、

「捨てちゃえ、捨てちゃえ、

どうせ拾った恋だもの♪」と

島々の切り捨てさえ受け入れそうな気配。

b0141773_23491362.jpg

そのくせ、

70年以上もたって、

だいぶ劣化している憲法は捨てるな、

更新するな、とモチベーションを高めている。

しかしこれも、

「戦争をしない国」として、

相手の攻撃モチベーションを高めさせ、

隷属さえも受け入れる、

というアピールになるから、

結果としては日本国の断捨離につながる。

b0141773_23494731.jpg

そんな状況になっても、

かの「極上の孤独」を満喫する有名人は、

「来るものは拒まず、去るものは追わず」とか、

「咳をしても1人」とかといって、

「孤独を知る人」として美しがっていることだろう。

b0141773_23502796.jpg

こういう人には、

自分をここまで支えてくれた人たちへの感謝がない。

一種の食い逃げである。

「極上の甘ったれ」というべきか。

b0141773_23504670.jpg

バングラデシュのムハマド・コヌスという

経済学者でノーベル平和賞受賞の人が

来日したそうで、

テレビのインタビューに答え、

「高齢者というコトバはなくすべきだ」

「高齢期は時間が少ないなどというな」

などと語っていた。

b0141773_23513527.jpg

子どもたちが巣立って、

身軽になったいまこそ、

社会貢献をする時間も労力もいっぱいある、

ともいっていた。

b0141773_23520593.jpg

中学生程度の生物学の知識があれば、

人間やゾウやイワシやイナゴや、

あれこれの動植物の多くは、

群れないと生存できない。

b0141773_23521526.jpg

人が作った街や村に住み、

人が作った家に住み、

人が作った食料を食いながら、

「孤独ほど、贅沢で愉快なものはない。」

なんて、子どもみたいに甘ったれたことを

いうたらあかんわ。

b0141773_23530269.jpg

b0141773_23533745.jpg
京都の、あの雑踏の中に連れて行って、

生きるとは、どういうことか、

人の中でもんでやりたい。

b0141773_23540784.jpg
b0141773_23535099.jpg


# by rocky-road | 2018-04-03 00:06