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事務は知的社会のインフラ。

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「食ジム」で「事務」について考えたこと、
とりわけ「健康支援者や栄養士にとっての事務」について
考えたことは有意義であった。
(2015年5月24日/横浜/
食コーチングプログラムスが開催)
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「事務」の話がおもしろいのは、
このコトバの意味が、時代とともに
大きく変化しているからだろう。
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従来の定義に従えば
「おもに机の上またはその周辺で行なう作業のうち、
文書、書類、資料の作成、管理、金銭の出納、
計算、記帳、電話・郵便・パソコンなどによる連絡などをいう。
公的なものに限らず、私的な仕事にも事務は伴う。」
となる。
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ビジネスの世界では、
業種の区分として、
・営業事務
・一般事務
・貿易事務
・秘書
・経理事務
などを使っている。
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日本での使われ方は、
メインの仕事をする人や、
組織の中心的存在であるセクションをサポートする、
いわば後方支援、
うっかりすると「雑用係」のような位置づけに
されがちであった。

昔、勤めていた職場では、
編集者が出す郵便物の重量計測や
それに合った切手を貼るのは営業課の仕事だった。
切手という「金券」を
だれかまわず扱うのは金銭管理上好ましくない、
という判断があり、一括管理が必要だったのだろう。
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編集者は郵便物を営業課に持って行って置いてくる。
そこから先の封入から切手貼りまでは、
営業課職員に任せるのであった。
結果として、
郵便料金についてはもちろん、
封筒の選び方、宛名の書き方、
速達の料金に至るまで
営業課に聞かないとわからなくなる、
ということになった。
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やがて、営業課からは、
「私たちは、あなたたちの下働きではない」
というクレームが出るようになって、
編集部にもハカリと切手ケースとが
置かれるようになった。
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これが従来の「事務」の位置づけだった。
オフィス仕事に伴う、
金のからむ仕事というイメージから、
指図に従ってする、主体性や能力のうすい、
やや下賤な仕事という認識が一般的となった。

各種辞典は、事務の内容の変化、
実体の変化についていけなくなったようである。
「デスクワーク」ということに限っても、
「机上のプラン」というコトバがあるくらいで、
企画も実は事務の延長線上にあるし、
時候のあいさつや交渉、依頼の手紙やメールは、
社会生活そのもの、といえる。
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さらに、
デジタルコミュニケーションの普及は、
事務の概念を、いっそう広く、深くしつつある。
宇宙ステーションに滞在する飛行士に
日々の連絡を行なうのも事務、
太陽系の外へと旅を続ける宇宙船に
いろいろの情報を送るのも、
事務の一部といえる。

ということから、
「食ジム」では「事務力」を
「公私にわたって仕事を下支えし、
発展を促し、よい仕事環境をつくり、
それによって社会を円滑に運営することにつながる能力」
と定義した。
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ここから、逆に「事務」を定義し直せば、
こうなるだろう。
「おもに自分の机の上、
またはその周辺で行なう、
文字や数字、その他の記号を使って行なう
書く(キーボードを打つ)仕事、
計算する仕事、通信する仕事、
関係者と発話で連絡をとる仕事などをいう。
その仕事は、記録、依頼、交渉、企画、計画などの
基礎的なデスクワークの一部となる」
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コトバで包む内容は、
時代とともに少しずつ変容する。
包装紙(コトバ)で包みきれなくなったら、
コトバを変えるか、
内容物に合わせて包み直すか、
なんとかする必要がある。

幸い、コトバはどんなに大きなもの、
地球とか宇宙とか、
どんなに大きなものでも、
あるいは、クオークのような小さなものまで、
簡単に(?)に包むことができる。
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「事務」を簡単な計算仕事くらいにしか
理解していない人は、
自分の人生を小さく包むことになるだろう。

「現場の仕事」や「専門性」には
事務までもが含まれる。
「現場仕事」の能力と「事務」能力とは
矛盾する能力ではない。

それどころか、
事務は、本業を下支えする。
本業を発展させる。
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では、事務が本業の人はどうするのか。
事務とは、
組織および自分の発展方向を見定める仕事である。
事務の初級は、エンピツ削りだとすれば、
事務の上級は、企画、計画、折衝、
人事考課などである。

事務がつまらないと思う人は、
事務の広さ、深さ、おもしろさが
わかっていない人ということになる。

組織は、
事務という仕事の範囲と意味を見直し、
認識を深め、それをベースにして
教育プログラムをつくることが必要だろう。
(すでにつくっているところが多いと思うが)
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それはけっきょく、
知的社会のインフラの一部であるとともに、
大発明を生み出すシステムでもある。
STAP細胞の失敗は、
あちらこちらの事務の不誠実、
不正確、粗さから始まっている、
と見ていいのだろう。

あしたも、
ハガキを1本書こう、
日記をつけよう、
次の打ち合わせのためのプログラムに着手しよう。
事務は、
机の上から社会に、世界に、歴史に、
参加することにつながる。
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by rocky-road | 2015-05-27 23:44  

「見返り美人」に福がある。

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去る5月9日(2015年)
女子栄養大学を卒業した方々が作る
組織からのご依頼で、
「健康・食情報を、さらに魅力的にするメディア力
--リーフレットづくりのための編集入門--」

というセミナーの講師を担当した。

以前、
食コーチングプログラムス》主催で
「給食便り」などを担当する栄養士を対象に
媒体作りのためのセミナーを
シリーズで開催したことがあったが、
http://palmarosa.exblog.jp/15633341/
http://palmarosa.exblog.jp/15944256/
http://palmarosa.exblog.jp/16717203/
http://palmarosa.exblog.jp/17050951/
今度はリーフレット(チラシ、1枚ものの印刷物)である。
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栄養士および健康支援者が
こうした媒体作りにかかわるようになったのは、
健康の社会教育的な仕事の守備範囲が
広まりつつあることを意味する。

国民の健康を促進することを
活動目的にする組織や学会、研究会は多いが、
一般市民を対象とした場合には、
メディア作りを避けて通るわけにはいかない。
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メディアというと、
真っ先にホームページが思い浮かぶが、
このメディアは、
「森に向けて矢を撃つがごとし」で、
それが森に住むシカやウサギに
命中する可能性はきわめて低い。

それを知ってか知らずか、
ホームページに費用と労力、
時間を費やす組織が
いかに多いことか。
無意味とは思わないが、
それに合わせて、
対象者のバッグやポケット、
本棚やファイルに収まるメディアを作る必要がある。
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シンポジュウムや研究発表会、
各種イベントについても同じである。
合わせワザとして、紙ベースの媒体は欠かせない。
デジタルコミュニケーションが普及したとはいえ、
記憶に残る情報の伝達方法としては、
手から手へ、に変わりはない。

今回、女子栄養大学でのセミナーは、
そういうものへのニーズが
健康支援者の間で強くなってきた現われ、
という点で意義深いと思う。

(以下の写真は、東京浅草・三社祭
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今回のこのページは、
それをいうのがメインテーマではない。
このセミナーに参加された方々が
パルマローザのメーリングリストや
結果報告レポートページで、
適切な感想を述べている、
そのことについて触れておきたい。
http://www.palmarosa.jp/circle/report/index.html
4人の感想が掲載されているが、
その報告内容は見事である。
まずは正確な講義内容の紹介があり、
その次に感想がある。
この当たり前のようなことが
実際にはなかなかできない。
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いきなり感想を書いても、
これに参加しなかった人には、
セミナー内容がわからない。
まずは、テキストに沿って項目をあげる。
このあたりの手順はみなさん心得ている。

講師からいうと、
その場でアドリブ的に言ったことは
あまり正確には覚えていない。
それを報告者たちが文字に残してくれている。
読んでみて、受け取り違いがないことに安堵する。
この資料価値は、講師には大きい。
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復習の大切さは義務教育を受けている当時、
何度も教師から説かれたはずたが、
大人になると、極端にこれをやらなくなる。
日記も復習の場、つまりフィードバックの場であり、
アンケートの「ご感想欄」も、しかり。
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上り坂の途上、
攻めているとき、
ノッているときには、
振り返りなどしている時間がない、
振り返っている気分になれない、
というのは、
100人中100人という程度の凡人の言い訳。
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孔子にしろ、キリストにしろ、ソクラテスにしろ、
弟子たちに自分の言説をしっかり伝えている。
歴史上の人物の多くは、
フィードバックの達人でもあったのだろう。
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食コーチング系、
パルマローザ系は、
フィードバックのトレーニングが充分。
考えてみれば、
自分の体験を、
自分自身や他者に語れない、語らないのは、
ザルで水をすくうような人生である。
体験はザルの目からこぼれ落ちてゆく。
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歩いたあとに、足跡が残らない。
それではまるで幽霊ではないか。
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幽霊ではない人には、
日記、ログブック、ハガキ、手紙、ホームページ、
聞き手、読み手……という、
足跡を残す相手やメディア、場がある。
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フィードバックといえば、
4月29日に行なわれた写真教室のあと、
例年どおり、作品のコンテストを行なった。
金賞はなかったが、
銀賞1名、銅賞2名、入選3名という結果になった。

入賞者の受賞の声というのは
何度も読んだことがあるし、
自分自身も受賞のコトバを電話で求められて
興奮を押さえるのに苦労した経験もある。
が、影山さんのブログには、
選外の人のコメントが載っている。
http://palmarosa.exblog.jp/
世界にいろいろのフォトコンがあるだろうが、
選外の人のコメントを
かくもしっかりと求めた例は知らない。
しかも、どのコメントもしっかりしている。
たとえば、
<甲斐和恵さんは、こう書いている。
http://palmarosa.exblog.jp/

今後の課題は3つあります。

  1.カメラの更新。
   今のカメラは3年以上使っていますので、
   ホワイトバランスや補正など、
   購入した当初に比べると
   機能が低下しているように感じていました。
   (2015年5月17日現在、カメラを新規購入しました!)

  2.もっと積極的に被写体を見つける。
   身近な人物や風景だけで
   自己満足しない。
   フットワーク力も入選への近道!

  3.6月の「ぶらカメラ」に参加しぜったいにリベンジする!
  
 フィードバック、ここに至れり。
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前を向いて進もう!!!
前に、前に。
でも、振り返って自分の足跡を確認しよう。
足跡には、次の1歩へのヒントがあるから。
見返る人の美しさは、浮世絵にも残っている。
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by rocky-road | 2015-05-19 22:38  

パルマローザ 写真教室 コンテスト作品評

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パルマローザ 写真教室
コンテスト作品評


2015年4月29日に行なわれた、
恒例のパルマローザ主催の
写真教室に参加した方々の、
コンテスト応募作品を鑑賞した。

この写真教室では、初回から、
インターナショナルスクールのフードフェアをコースに入れていたが、
移動距離や要素が多すぎるという理由で、
今回は割愛した。

その結果、
山下公園から大桟橋に至る海岸を半日かけて歩くことになった。
花壇の展示などもあって、
被写体不足ということはない。
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しかし、海は大きすぎてカメラには収めにくく、
花は、みな同じような撮り方になってしまう。

それをどう克服するか、
ということが今回の隠しテーマであった。
みなさん、苦労したせいか、
小学生のモデルさんをモチーフにして、
そこに集中した。

いつの間にか、人物撮影会のようになったが、
それも経験になることだろう。
一歩一歩前進してゆくしかない。

今回も「金賞」はなし。
銀賞1、銅賞に2、入選3という結果になった。
以下に全作品の講評をあげておこう。
           (作者の敬称は略す)
大橋 予暇研究所主宰 大橋 禄郎
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銀賞
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エントリー7 
タイトル うす紫色の帽子がお似合い
撮影 山同 紀子 
(神奈川県 全国健康保険協会 
神奈川支部 管理栄養士)


【選評】
帽子も衣服も思い切ってカットして、
少女の穏やかな表情の一瞬をとらえた。
構図、表情ともに申し分ない。
モデルが目線をずらすことで
記念写真の域を超えた。
それにしても、少女の表情はプロ級。 
★タイトルは説明し過ぎ。
写真がそのことを語っているのだから、
「屋上屋を架す」は避けよう。
せめて「潮風はスミレ色」くらいにしたい。

銅 賞 2作品
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エントリー1 
タイトル 船上カメラマン☆
撮影 さいとう はる子 
 (東京都 行政 管理栄養士)

 
【選評】
 
 

後ろに停泊中の豪華客船に
自分を入れ込んで撮ろうとしている少年のアイディアがおもしろい。
その瞬間を脇から撮ったタイミングはさらに見事。
瞬時の判断ながら、構図が整っていて、
少年の撮影意図を十二分に表現している。
★「戦場」にかけた「船上カメラマン」
というタイトルもシャレがきいている。

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エントリー5
タイトル パンダ忍法 つつじ隠れの術
撮影 塚本 初音(はつね)
(長崎県佐世保市 小学生)


 
【選評】

小学生の作品としてはアイディアがあり、
その作画意欲を評価する。
大人の作品として見た場合には、
絵を作り過ぎるという評になるが、
写真歴の少ない少女が、
自分のマスコットをツツジの中に配するセンスは認めてあげたい。
★タイトルは大人のアドバイスなのか、
ひねり過ぎ。
素直な作品には素直なタイトルをつけたい。
「かくれんぼパンダ」くらいでいいのでは?

入選 3作品

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エントリー11 
タイトルシャボン玉連射 
撮影 三奈木博文(東京都 株式会社ミナキ)

【選評】
シャボン玉の写真は意外にむずかしい。
透明な玉がバックに溶け込んで
見えなくなることが多い。
この作品では、
ジャストタイミングで
たくさんのシャボン玉をとらえた。
カメラの位置も少女の目線近くにまで下げていて
臨場感を出した。
女の子の真剣な表情は可愛らしさとは異なるが、
これも写実の一面だろう。
★タイトルは、そのまんまだが、
ひねり過ぎよりはよい。

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エントリー12 
タイトル 横浜の友好関係
撮影 みなき まゆみ
(東京都 行政 管理栄養士)

【選評】   
スナップ写真は、
ある場面に出くわして
シャッターを切るのではなく、
ある場面から次を予測して、
コンマ何分の1秒後をキャッチするものである。
ここでは、
大人が子ども目線で話を聞いている姿勢に
温かさが漂う。
対話のお手本のような瞬間である。 
★タイトルの「横浜の」と「友好関係」は、
どうつながるのだろうか。
さらに「友好関係」はマジメすぎないか。
さりげないスナップ写真の感じを出すなら、
子どもに語らせるのが定番。
「これ、な~あに?」とか「これ見てぇ!」とか。

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エントリー6 
タイトル 大人の世界、子どもの世界
撮影 岩崎 智子  
(広島県 廿日市野村病院 管理栄養士)


【選評】
人間のセンスには「不調和の調和」という、
不思議な美意識がある。
それの見本のような作品。
3人の大人と3人の子どもが、
てんでバラバラの世界の中にいて、
しかし、それが共存し、
一定の構図を生み出している。
東と西、光と影、さらに晴天と雨天、
それらの共存が日常というものだろう。
タイトルはそのことを前提として
ネーミングしている。
今回は、モデル撮影会的なエントリーが多い中で、
この作品の不調和感はユニーク。

その他の作品
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エントリー2
タイトル マリンタワーのバトンタッチ!
撮影 さいとうかずさ
(東京都大田区 小学生)

【選評】
2人の鋳造作品の中央にマリンタワー、
それをバトンタッチと見た着眼はおもしろい。
写真のおもしろさは、こういう絵作りにもある。
露出補正の技術がないので、
鋳造がアンダー露出になってしまった。
もう少し明るく撮ると、楽しい作品になる。
カメラを縦に構えて、
足や噴水まで入れると情景がわかるし、
水平線が傾かない構え方もあるので、
工夫したい。

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エントリー3 
タイトル BLUE YOKOHAM
撮影 塚本  剛志 
(長崎県佐世保市 株式会社 塚本工務店)

【選評】
撮影地らしさを見つけて記念写真を撮る、
それも旅の楽しみ。
いかにその土地とわかるものを見つけるかが、
写真の楽しみの1つ。
この作品の場合、
このロケ地のスペース目的は不明だが、
シーサイドにあるここを「ブルー コハマ」と
ネーミングして提供しているのだろう。
あるいは飲食店の一部か。
この写真は、その情景を作為なしに撮影し、
タイトルもペイントに従った。
ここから出発して、自分の被写体を見つけ、
自分の構図を発見し、
人とダブらない写真を撮ることへと発展してゆくのだろう。

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エントリー4 
タイトル ちょっと、ひとやすみ
撮影 塚本 ゆみ子  
(長崎県 佐世保市立総合病院 管理栄養士)

【選評】
コンテストは他流試合だから、
類似作品との競合はあり得る。
この作品の場合、
銀賞の「うす紫色の帽子がお似合い」
と比べたとき、
どちらにインパクトを感じるか。
ポーズでは断然、この作品のほうが可愛いが、
作品として見た場合、表現が散漫ではなかろうか。
スナップ写真ではなく、
モデル撮影であるとすれば、
白いバッグ、手前のタイルの模様、
遠景の人物など、
モデルへの集中力を弱める要素を
除外してもよさそうだ。
そうすれば、
お転婆しているポーズの躍動感が強くなる。
表情も、笑顔としても、
フォトテクニックとしても、
もっと明るくしたい。

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エントリー8 
タイトル 今、幸せ。 
撮影 奥村 花子 
(東京都 Hanaヨガ&食スタジオ主宰 管理栄養士)

【選評】
親子のカタチ、石像の位置、
噴水の勢いなどがきちんと1枚に収まっているし、
母子のポーズと石藏のポーズの類似もおもしろい。
なのに、
いまひとつ「今、幸せ」感が
伝わってこないのはなぜか。
それは、情報の多さなのかもしれない。
要素が多くて、テーマへの誘導力が落ちている。
親子の露出不足も一因だろう。
白い噴水に露出が引っ張られたために、
一家の明るい表情などが減じられた。
構図への目配り、
気配りはスキルとして伸ばしていきたい。

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エントリー9 
タイトルvernal flower
撮影 甲斐 勧(神奈川県横浜市 会社員)

【選評】
押しも押されもしないモデルの決めポーズ。
切り取り方は悪くないが、
やや表情がカタいし、顔が暗い。
表情のカタサさの責任はモデルにはない。
カメラマンには、
最高の表情を求める権利(?)があるし、
義務もある。
何枚も撮るか、
コトバをかけて和ませるか、じっくり待つか。
液晶画面が見にくい曇天ではあったが、
画像チェックはしっかり行ないたい。
★タイトルは適切。

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エントリー10
タイトル 海賊船をキャッチ
撮影 甲斐 和恵 
(神奈川県 船員保険健康管理センター管理栄養士)

【選評】
撮影中のカメラマンの定番的決めポーズ写真。
カメラマンの位置、港の様子、
横浜を物語るホテルの遠景など、
よく考えられた構図。
「海賊船」とは、
クルージング用ボートのネーミングだろうか。
記念写真はこうありたい。
が、フォトコン作品としての競争力は
強いとはいえない。

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エントリー13 
タイトル横浜へようこそ!
撮影 植村 寿香 
(千葉県 浦安市特別養護老人ホーム 管理栄養士)

【選評】
屋外売店の販売員たち。
女性カメラマンにはフレンドリーなポーズを見せてくれる。
これを「記念写真」から「作品」にするには、
もう少し離れて、
どういう店なのかを説明すること。
後ろの船を入れれば土地柄も表現できる。
さらに、販売場面でも撮れば、
情報価値がぐんと高まる。
(記念写真は作品にはならない、
とまでは言えない)

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エントリー14
タイトル 未来展望
撮影 花崎智恵美 
(三重県 「はなさき料理教室」主宰
国際製菓技術専門学校講師 管理栄養士)


【選評】
エントリー作品中、数少ない風景写真。
それにしても重い写真。
「未来展望」は無理で、
暗雲立ち込める未来になってしまう。
作品とタイトルのイメージとのズレは、
作品分析が行き届かないせいか。
天気のせいにせず、明るい撮り方をする、
別の時間帯に撮る、
この写真を選ばないなどの対策を考えよう。

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エントリー15 
タイトル お花畑のプリンセス
撮影 影山なお子 
(神奈川県 食コーチングプログラムス主宰/パルマローザ主宰 
食コーチ/管理栄養士)


【選評】
晴れやかな笑顔がとらえられている。
しかし、作品として創意工夫はあまりない。
花畑と看板の関係、
後ろのビルなどはないことにして、
ただ笑顔だけを撮った、ということだろうか。
作品とするには、もっと意欲を感じさせる構図、
アングルなど、表現力を発揮したい。 
★タイトルの花畑とプリンセスの関係が
写真からは浮かび上がらない。

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エントリー16 
タイトル 昭和の日 咲く
撮影 郷右近みちる
(神奈川県横浜白光会 今井の郷 管理栄養士)

【選評】
花の下から撮った風景写真という点ではユニーク。
アイディアはよいか、
かんじんの花が散らばっていて、
後ろのビル群に負けそう。
たくさんの花を狙わないで、
1~2輪に絞ってこのアングルを狙うともう少しすっきりするだろう。
基本的な問題として、
露出補正をプラスにして、
花の色を鮮やかに出したい。
さらに、日付入りは不可。
「メニュー」を選んで、
日付表示は「オフ」にしておこう。
それでも、日付はデータとして残る。
★タイトルは、大きすぎないか。
撮影日をタイトルと表示で
二重に入れるほどの希少種でもないのだから。
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by rocky-road | 2015-05-12 09:49