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ゾウは鼻が長い。

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栄養士を対象とする講演会やセミナーで、
どんなテーマのときにも、
栄養士の社会進出を促す要素を入れることが多い。
「社会進出」にもいろいろあるが、
肩書きや経済的豊かさ、名声などをイメージしてのことではない。
栄養士の資質をがもっと社会に反映されるように
アクションを起こしてほしいと思ってのことである。

「在宅栄養士」というコトバが、
いまも使われているのかどうか、
全国的な事情はわからないが、
「在宅文学士」や「在宅経済学士」などといったら
世間の人は笑うだろう。
資格の有無よりも、いま、または将来、
なにをし、なにをしようとしているのか、
それが問題であろう。

社会への貢献という点では、
たとえば「食事バランスガイド」のような、
実効性のないシステムが流布するのを
止めることができなかった責任の一端は、
やはり栄養士の怠慢にある。

「ゾウは鼻が長い」という構文を知っていると
「キリンは首が長い」という文章も作れる。
しかし、モモンガという動物を知らないと、
鼻が長いのか、首が長いのか、
なにと比べたらよいのかさえ、わからず、
文章そのもを組み立てられない。

日々の食事をメニュー単位で管理しようというのは、
「ゾウは鼻が長い」というような構文を覚えれば、
モモンガのことも、フンコロガシこともわかる、
といっているようなものである。
単語(食事の場合は食材)を知らなければ、
食事の体系は整わない。
できあいのものしか選べないというのは、
なんとも窮屈な発想である。

人はとかく、自分の専門を他人にやさしく教えようとするとき、
相手の理解力を過小評価する。
年は若く、人生経験も不十分で、
知力も低めに見積もる。
レベルの低い者に合わせることも、
登山などでは必要だが、
人々の意識を高めようとするとき、
無気力、怠惰、思考力不足の者に合わせるようとすると、
周辺の者にバカが移る。
幸い、そこまでのバカは実存せず、
それは関係者の空想が生み出した
バーチャルリアリティである。

「食事バランスガイド」は、1人暮らしの男性をイメージした、
と開発者の1人が講演会で語っていたが、
自分で食材を買わない人をイメージしたのでは、
日本人のあらゆる階層に末永く活用してもらうわけにはいかない。
関連官庁は、例の「1日30食品」の失敗を繰返したことになる。

このケースは、ひとりの栄養士だけの問題ではないが、
世間知らず、人間知らず、情報発信の原則知らずの食関係者が、
少なからずかかわっていたはずである。
膨大な国家予算を使いながら、
たぶんこれは普及することはない。

栄養士の社会進出とは、
こうした国家的なヘルスプロモーションにかかわり、
継続的に国民の健康向上にかかわること、
それも1つのカタチである。
栄養士は「栄養士」によって自分を縛ってはいけない。
もっと先の先まで見通すアタマを鍛えよう。
 
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by rocky-road | 2008-07-25 15:45  

アロハ、着るか着られるか。

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梅雨が明けて、アロハシャツの季節である。
各地でハワイアンフェスティバルもおこなわれる。
が、本当のところをいうと、
アロハは日本の真夏には向かない。
Tシャツの上にレーヨン生地のシャツを羽織るには、
高温多湿すぎる。

アロハ通は、アロハは素肌に着るべきで、
下にTシャツを着るなんぞは邪道である、という。
ハワイを中心に考えれば、そうもいえるが、
風通しがよいとはいえないレーヨン生地が
汗でぬれる背中にベタリとくっつく不快感は
ヒートアイランドの都会に住む者にしかわかるまい。
ハワイが「常夏の島」なら、
近年の日本の大都市は「常(とこ)炎熱の島」である。
とても「アロハ!」などと涼しくあいさつをしている場合ではない。

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アロハ歴30余年、
日本のビーチおよび東京のアロハ通にいわせれば、
アロハを着るのは東京なら4月下旬くらいから梅雨明けまで。
北海道はいざ知らず、真夏のビーチは、
けっしてアロハの世界ではない。

が、対策はある。
薄地のポリエステルのアロハを見つけることである。
もちろん、そのようなものを見つけるのは、
ビーチに落としたコンタクトレンズを
見つけるほどにむずかしい。
素材に加えて、デザインのレベルも問わなければならない。

例によって例のごとしで、日本のアパレルメーカーは、
故郷に帰ったお父さんが、
西瓜割りのときに着るホームウエアくらいの後追いイメージしか描かない。
アロハの素材はレーヨンというのは固定観念だし、
ハワイ流こそ本道と考えるのも、
衣服の地域性との関係で考えれば偏見である。
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もともとアロハは、ハワイに渡った日本人が
和服地で作ったのがルーツだというから、
それだったら、レーヨンだって邪道である。
しかし、森羅万象、どこから発祥しようが、
それが別の地に根付くときは、
その土地なりの解釈が加わる。
それが文化の柔軟性であり、創造性である。

とはいえ、アロハ地に麻を混紡させたりする
このところの日本流にはついていけない。
アロハを着たことがないド素人の発想である。
洗濯したとき、このクソ暑い季節に、
だれがアイロンをかけるというのか。
「自分でやる」と断言する男は、希望的観測をしても1割だろう。
男の妻依存体質からの脱却は、衣服の管理から始めねばならぬ!!

ときあたかも、横浜でもハワイアンフェスティバル。
ポリ(エステル)のアロハをバッグに2~3着丸めこんで、
乗り込んでやろうか。シワひとつできるもんじゃない。
これが、アクティブで自立を志向する男の
服装ライフというものである。
写真
上 ピンクのアロハ 沖縄
中 去年のフェスティバルで ポリ地 ややアロハ柄から離脱
下 綿生地のアロハ 文章編集塾・塾生のみなさんと

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by rocky-road | 2008-07-22 11:19  

食事相談に「ヘタうま」はない。

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妻の知人が絵手紙をやっていて、
ときどき作品を持ってきては批評してほしいという。
筆軸の先端を持って、ヨロヨロとした筆致で書く流派である。
きちんとした字で書くと師匠に叱られるという。
「ヘタでいい、ヘタがいい」をキャッチフレーズにする例の手法。

特異な筆の持ち方ゆえに自由がきかない、当然ヘタになる。
絵や書にコンプレックスがある人にとって、「ヘタでいい」は、
どれほどモチベーションアップにつながることか。
今日の絵手紙ブームは、
このキャッチフレーズから始まったといっていい。

それは承知しているが、
「ヘタがいい」といわれると、首をひねらざるを得ない。
「ヘタでいい」と自分を慰めるのは可愛いが、
「ヘタがいい」と開き直られると、
「ナヌ?!」と、身を乗り出したくなる。
ヘタがいい人に、もっとヘタに書く方法は
教えようがない。
あえていえば練習などしないことだ。
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そもそもヘタとはなにか。
「物事に巧みでないこと、なまじっかなこと」などと
『広辞苑』はいうが、いまひとつおもしろくない。
では、「不慣れや未熟のために
人々が考えるレベルより劣ること」
というのはどうだろう。
これだと、アート系がいう「ヘタうま」の説明はつく。
「ヘタ」も、熟練すると「うまい」に変わる。

食事相談には「ヘタがいい」や「ヘタうま」はあるのか。
ヘタな食事相談担当者には
クライアントがつかないから、存在しえない。
「ヘタうま」のほうはどうか。

指示や指導でクライアントに迫る「指導型」から見ると、
クライアントの自発性をたいせつにする
カウンセリング型食事相談は、
なまっちよろくてヘタに思えるかもしれない。

しかし、「急がば回れ」の格言どおり、
長い人生、いずれ持続的な結果が出るから、
けっきょく「うまい」ことになるだろう。
食事相談における「うまい」と「ヘタ」とは、
基準が、いま変わりつつある。 
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★絵手紙は筆者の作品
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by rocky-road | 2008-07-13 06:38  

編集力磨いていますか。

★現在の文章・編集塾を開塾してから
 この5月で満5年になった。
 栄養士、保健師、法科の大学院生、
 編集者、スタイリストなど、
 カテゴリー化すれば、
 ヘルスサポーターが多い。
 私と同じ区内の人から、
 岡山、神奈川、岩手、千葉など、
 宿泊を伴う遠距離の人まで、
 およそ40人あまり。
 遠距離の人には申しわけないので、
 「集中講義にしては?」と提案したら、
 「月々通うから意味があるんです」と
 即答されて、その決意の固さに涙した。
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★実は、まだ大学出版部に勤めていたときにも、
 「大人のための文章教室」を開いたことがある。
 もう30年以上前のことだろうか。
 「大人のため」にこだわったのは、
 子どもがあんなに学習塾通いしているのに、
 大人にはあまりにも勉強に無関心な者が多い、
 それが気になったからである。
 人生20年やそこいらの勉強で、
 社会への適応性ができたと
 思いこんでいる大人が多いのは、
 勉強が足りず、考える力がない大人が
 それくらい多いことの証明である。
 「生涯学習」というコトバがはやり出すのは、
 その後のことである。
 最初の塾は、
 編集長の仕事に追われるようになり、
 休塾せざるをえなくなった。
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★現在の塾を「文章・編集塾」としたのは、
 編集も一生の生活技術と考えるからである。
 編集とは、情報のアピール術だから、
 どんな仕事についても役に立つ、
 というより、編集力なくしては、
 まともな仕事はできない。
 以前、行政が作るパンフレットの校閲を
 途中から頼まれたが、
 内容は末期的で、手遅れ状態だった。
 「こちらは汚水処理場ではない」と、
 状況を説明した。

★「ヘルスプロモーション」とは、
 健康意識の促進活動をいうが、
 メタボリックシンドローム健診でもわかるように、
 病識のない人へのアプローチは、
 通り一遍のものでは受け入れられない。
 健康や食生活、そして生きがいを
 語るコトバは、ときに美しく、
 ときに力強く、ときに論理的で
 なければならない。
 つまり熟練した企画力、編集力、
 そして情報の発信技術力を要する。

★そのことに気がついた人たちが、
 各地で「文章教室」を開催しようとしている。
 私は、文章力を紙やその他の表面に
 書かれるもの、と定義していない。
 詳細は省くが、
 要するに頭の中で論理的に
 モノを考える能力、
 言い換えれば自分とのコミュニケーション力である。
 自分と好ましいコミュニケーションができない人間に、
 どんな情報発信ができるというのか。
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★以下に、私が関係する文章セミナーを
 あげさせていただく。
 「文章」となっていても、私の場合、
 編集と一体であり、ときには映像表現とも一体である

 ◎8月3日(日) 午後12時30分~3時45分
   「栄養士のQOLを高める表現力入門」
     (文章力・写真力を中心に)      
   岡山県栄養士会生涯学習研修会
   場所 岡山県立大学

 ◎8月10日(日) 午前10時~午後5時
   なぜ、ヘルスサポーターが文章を学ぶ必要があるのか
   場所:神奈川近代文学館 中会議室
   アクセス:みなとみらい線元町中華街駅から徒歩15分
   研修費:1万円(昼食込み)
*ご参加ご希望の方は、影山なお子宛、ご連絡お願いいたします。
(ご住所、お名前、ご連絡先、ご所属をご明記ください)

 ◎1回目9月28日(日) 
  2回目2009年1月18日(日)

   午前10時30分~午後4時30分
   「ロッコム文章・編集塾 遠距離クラス」
   通塾しにくい遠方の方のための3か月に
   1回のクラス。
   場所 大佛次郎記念館(横浜山手)
入塾を希望される方は、こちらのアドレスにお願いいたします。 
*palmarosa@yours.biglobe.ne.jp(影山なお子まで)
 ◎11月8日(土) 午前10時~4時
   日本栄養士会  集団健康管理栄養士協議会
  場所 日本健康・栄養会館3F研修ホール

 写真上 ロッコム文章・編集塾のクラス
 写真中 ときには撮影会も
 写真下 行政主催の文章教室で 

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by rocky-road | 2008-07-04 23:44