そして、いまも「スノーケリング」。

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10月末から11月にかけて、
いつものように沖縄県の那覇市に近い、
慶良間諸島、座間味島(ざまみじま)に
スノーケリングの旅に出る。
50年近く通っている、
水中スタジオのような島である。
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これに同行する栄養士、ケアマネージャーたちが
自主的にスノーケリングの講習を受けたと聞いて、
大いに明るい気分になった。
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日本のレクリエーションダイビングの歴史の中で
栄養士やケアマネージャーが
ダイビングやスノーケリングを経験した、
という例なら、いくらでもあるだろうが、
「健康支援者」というくくりで、
スノーケリング講習を受けた、
という話は、そう多くはないはずである。
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講習は、2016年10月8日、
千葉県にある室内プールで行なわれたという。
指導は、東京新宿でダイビングショップ
「マナティーズ」を開いている山崎由起子さん。
ずいぶん多くのダイビングインストラクターと
かかわってきたが、
女性のオーナーは珍しく、
それよりもなによりも、
気力・体力、心配り、アクティビティにおいて、
彼女を超える人は知らない。
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女性が講習を受けるなら、
あるいはツアーガイドを頼むなら、
この人こそドンピシャリである。
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以上のプールの水中写真は、
彼女にお願いして撮っていただいたもの。
水面上は、甲斐和恵さん撮影。
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いまは「シュノーケリング」という人が多い。
もう30年以上前になるだろうか、
水中造形センター発行の『マリンダイビング』や
『海と島の旅』という雑誌、
その他の刊行物の用語統一を図ったとき、
「スノーケリング」「スクーバダイビング」を採用した。
外部スタッフとして私もかかわっていたが、
現状はどうなっているかが気になって、
編集部に問い合わせたら、
いまも同様だと聞いてほっとした。
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が、世間では、インストラクターまでが
「シュノーケリング」という。
しょせんは日本語だから
(カタカナ表記という意味で)、
どちらが原語に近いか、なんていう議論はナンセンス。
ともあれ、なじんだコトバが変わるのはいやなもので、
私は生涯、「スノーケリング」で通すつもり。
「スノーケリングピープル」
というクラブを作ったこともあって、
「シュ」か「ス」かは大問題である。
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前にも書いたような気がするが、
スノーケリングにしろダイビングにしろ
「地の果てから始めるもう1つの旅」が
私の定義の一部である。
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日本では、
スノーケリングはスクーバダイビングの準備として
位置づけられがちだが、
私としては、スノーケリングは独立した
レクリエーションだと思っている。
「旅」の自由さという点でも、
スノーケリングは利点が多い。
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旅のおもしろさは、
「足の向くまま、気の向くまま」である。
その点でスノーケリングは、
この自由さを持続することができる。
その地にダイビングサービスがあろうがなかろうが、
どこの海、湖、川、池でも、
その水面を歩くことができる。
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実際、ある公園の池で、
うじゃうじゃいるコイを水中で撮りたくて、
そっと水中マスクと水中カメラを持ち込んだことがある。
が、監視員が何回も巡回するので、目的を果たせなかった。
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しかし、大分県の佐伯の水族館のプールで
マンボウが一時的に飼育されていると聞いたときは
もう我慢ができず、
飛んで行って、水中撮影をさせてもらった。

沖縄の座間味島は、
ダイバーには知られるスポットだが、
われわれが旅するビーチは、
むしろ海水浴のビーチ。
そこが狙い目で、実に多くの魚が集まっている。
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そんなところで、
スノーケリング講習をやっている時間はない。
とはいえ、50年近く、
そういうことをやってきた。
が、いまは晴れて、
スノーケリングの基礎を身につけた健康支援者と
地の果てからの旅を楽しめる。
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スノーケリングだけを目的に講習を受ける人は少ないし、
ショップもそれを嫌う傾向がある。
客単価が低すぎるからである。
が、そこはマナティーズ。
フロリダにあるクリスタルリバーという川に
冬場、海に生息するマナティが集まる。
ジュゴンに似た海洋哺乳動物である。
これを見物するのはスノーケリングだという。
マナティーズは、しばしばそこにツアーを出す。
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スノーケリングとダイビングを始めて52年、
スノーケリングだけの講習を
引き受けてくれるショップがあるというのは、
私には奇跡のように思える。
講習を受けた人たちは、
海での講習は省いて、
いきなり魚たちと対面することになる。
(そうは、うまくはいくまいが)
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昔、初めてこの海をのぞいた女性が
「大変、たいへん」と叫んだことがある。
事故かと思って走って行ったら
彼女は魚の多さに驚いて、
「たいへん」と叫んだのだった。
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さて、ことし「たいへん」を叫ぶのはだれなのか。
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海の陸、水中の写真は大橋撮影。
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by rocky-road | 2016-10-12 23:21  

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