ときには、自分に不正直に。

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2人の海仲間から
うれしい情報が入った。
 
その1人は、自然保護協会が発行する
自然保護』という雑誌の
昨年の「表紙写真コンテスト」に応募し、
それが入選して、
この10~11月号(隔月刊)の表紙に使われた、というもの。
その雑誌が、
撮影者(井出哲哉)から送られてきた。
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去年、沖縄の座間味島(ざまみじま)で撮ったという
ハマフエフキ、約60センチの大きな魚の真正面写真。
ダイビング雑誌でも、
ここまで魚のド・アップ写真を使うことは多くはない。 

もう1人は、
昨年、出版した『評伝 増田萬吉 潜水の祖)』
という本が、
岩手県にある、種市(たねいち)高等学校の教科書として
採用されることになったため、増刷されたという。
この高校は、日本で唯一の、
プロの潜水士などを養成する学校である。
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彼(鷲尾絖一郎)には、
すでに『海で死なないための安全マニュアル
もし、サメに襲われたら
十姉妹の謎を追う!』など、
海ものと、飼育小鳥のルーツをたどる著書などがある。
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私がスノーケリングのクラブの創設にかかわり、
同時に海と島への旅を始めたのは1964年。
クラブには20年間で600人くらいの人が
通過していったが、
活動の中心になるのは、最大で70人くらいだった。
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スノーケリングやスクーバダイビングを
地の果てから始めるもう1つの旅ととらえ、
国内のいろいろの海におもむいた。
私がダイビング雑誌の編集にかかわっていたこともあって、
ダイビング界の動向について話題にすることがあった。
それの結果なのか、
編集や著述業を希望の人が何人か出てきた。
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といって、スノーケリングのクラブは、
著述家や編集者の養成機関ではないから、
とくにその道をすすめるような野暮は避けてきた。
しかし、その道を目指す人には、
ある程度の口利きをして、
あと押しくらいはした。
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そんな日々から40~50年、
本格的な出版プロデューサー兼著述家になったり、
ゼロ戦ライターとして
独立したりした人が何人か出た。
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最初にあげた「ハマフエフキ氏」は公務員として定年を迎え、
以後、俄然、写真や著述に目覚め、
あちこちへアクションを起こしている。
スタートに遅すぎることはない。
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いま、ロッコム文章・編集塾を主宰したり、
能登や広島でコミュニケーションについて講義する目的は、
プロフェッショナルのスキルアップであるが、
心の底で、さらにその先を目指す人が出てくるのを
期待しているところがないとはいえない。
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しかし、それを前面に出すと
無用なプレッシャーをかけることになるので、
そういう(どういう?)話題やアクションは
控えるようにしている。
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栄養士の中には、
なぜこんなに有能な人が
情報発信者にならないのだろうか、と、
思わせる人も少なくなかったが、
本人の描く人生設計図は意外に小さくて、
いまの仕事で充分と、引き下がってしまうのだった。
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また一方で、
なかなかのノリでその道を選びながら、
不勉強と、人脈づくりや人脈維持の不得手から、
いつの間にか消えてしまった人もいる。
そういう人のほうがはるかに多い。
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人生は、確かに「マイペース」や
「自分に正直に」「自分らしく生きる」のほうが楽である。
マイペースや「自分に正直に」は、
シッチャキになって努力をしない人間の、
自分をごまかす言であり、生き方である。
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人間は楽なほうを選びがちだから、
「自分に正直」や「自分らしく」は、
楽な生活に逃げることを意味する。
大事なのは、ときに、自分に不正直に生きる根性である。
この場合の「不正直」とは、自分の感性に対してである。
眠くなった自分に「それはヤバいよ」と言ってやることである。
知力は、眠気や怠惰を防ぎ、
あしたの「快適」「爽快」をイメージすることができる。
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「アリだってゴキブリだって、自分に正直に生きている」
と、言ったことがあるが、
考えてみれば、アリやゴキブリに失礼な発言である。
≪ゴキブリホイホイ≫をはじめ
駆除薬剤の攻撃から逃れて生存してゆく苦労は
人間なんぞにはわからない、
「倍々ペース」の人生であろう。
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この8月28日、
≪コミュニケーション研究会 ひろしま≫主催の
セミナーが終わった。
年4回のペースで1年目が終わり、
次のクールに入るところである。
この日は、「企画力、アイディア力は文章をこう使えば
強化できる」という演題で1日講義をした。
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ここのメンバーからも、
次の目標を定めつつある人が
現われることになるだろう。
その日までの時間はたっぷりある。
人生は、最後の最後まで、登り坂である。 
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by rocky-road | 2016-09-02 00:51  

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