「見返り美人」に福がある。

「見返り美人」に福がある。_b0141773_2225025.jpg

去る5月9日(2015年)
女子栄養大学を卒業した方々が作る
組織からのご依頼で、
「健康・食情報を、さらに魅力的にするメディア力
--リーフレットづくりのための編集入門--」

というセミナーの講師を担当した。

以前、
食コーチングプログラムス》主催で
「給食便り」などを担当する栄養士を対象に
媒体作りのためのセミナーを
シリーズで開催したことがあったが、
http://palmarosa.exblog.jp/15633341/
http://palmarosa.exblog.jp/15944256/
http://palmarosa.exblog.jp/16717203/
http://palmarosa.exblog.jp/17050951/
今度はリーフレット(チラシ、1枚ものの印刷物)である。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22284658.jpg

栄養士および健康支援者が
こうした媒体作りにかかわるようになったのは、
健康の社会教育的な仕事の守備範囲が
広まりつつあることを意味する。

国民の健康を促進することを
活動目的にする組織や学会、研究会は多いが、
一般市民を対象とした場合には、
メディア作りを避けて通るわけにはいかない。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_2229247.jpg

メディアというと、
真っ先にホームページが思い浮かぶが、
このメディアは、
「森に向けて矢を撃つがごとし」で、
それが森に住むシカやウサギに
命中する可能性はきわめて低い。

それを知ってか知らずか、
ホームページに費用と労力、
時間を費やす組織が
いかに多いことか。
無意味とは思わないが、
それに合わせて、
対象者のバッグやポケット、
本棚やファイルに収まるメディアを作る必要がある。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22292486.jpg

シンポジュウムや研究発表会、
各種イベントについても同じである。
合わせワザとして、紙ベースの媒体は欠かせない。
デジタルコミュニケーションが普及したとはいえ、
記憶に残る情報の伝達方法としては、
手から手へ、に変わりはない。

今回、女子栄養大学でのセミナーは、
そういうものへのニーズが
健康支援者の間で強くなってきた現われ、
という点で意義深いと思う。

(以下の写真は、東京浅草・三社祭
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22301615.jpg

今回のこのページは、
それをいうのがメインテーマではない。
このセミナーに参加された方々が
パルマローザのメーリングリストや
結果報告レポートページで、
適切な感想を述べている、
そのことについて触れておきたい。
http://www.palmarosa.jp/circle/report/index.html
4人の感想が掲載されているが、
その報告内容は見事である。
まずは正確な講義内容の紹介があり、
その次に感想がある。
この当たり前のようなことが
実際にはなかなかできない。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22311789.jpg

いきなり感想を書いても、
これに参加しなかった人には、
セミナー内容がわからない。
まずは、テキストに沿って項目をあげる。
このあたりの手順はみなさん心得ている。

講師からいうと、
その場でアドリブ的に言ったことは
あまり正確には覚えていない。
それを報告者たちが文字に残してくれている。
読んでみて、受け取り違いがないことに安堵する。
この資料価値は、講師には大きい。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_2232812.jpg

復習の大切さは義務教育を受けている当時、
何度も教師から説かれたはずたが、
大人になると、極端にこれをやらなくなる。
日記も復習の場、つまりフィードバックの場であり、
アンケートの「ご感想欄」も、しかり。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22322196.jpg

上り坂の途上、
攻めているとき、
ノッているときには、
振り返りなどしている時間がない、
振り返っている気分になれない、
というのは、
100人中100人という程度の凡人の言い訳。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22324829.jpg

孔子にしろ、キリストにしろ、ソクラテスにしろ、
弟子たちに自分の言説をしっかり伝えている。
歴史上の人物の多くは、
フィードバックの達人でもあったのだろう。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22331266.jpg

食コーチング系、
パルマローザ系は、
フィードバックのトレーニングが充分。
考えてみれば、
自分の体験を、
自分自身や他者に語れない、語らないのは、
ザルで水をすくうような人生である。
体験はザルの目からこぼれ落ちてゆく。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22372131.jpg

歩いたあとに、足跡が残らない。
それではまるで幽霊ではないか。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_22373438.jpg

幽霊ではない人には、
日記、ログブック、ハガキ、手紙、ホームページ、
聞き手、読み手……という、
足跡を残す相手やメディア、場がある。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_2238362.jpg

フィードバックといえば、
4月29日に行なわれた写真教室のあと、
例年どおり、作品のコンテストを行なった。
金賞はなかったが、
銀賞1名、銅賞2名、入選3名という結果になった。

入賞者の受賞の声というのは
何度も読んだことがあるし、
自分自身も受賞のコトバを電話で求められて
興奮を押さえるのに苦労した経験もある。
が、影山さんのブログには、
選外の人のコメントが載っている。
http://palmarosa.exblog.jp/
世界にいろいろのフォトコンがあるだろうが、
選外の人のコメントを
かくもしっかりと求めた例は知らない。
しかも、どのコメントもしっかりしている。
たとえば、
<甲斐和恵さんは、こう書いている。
http://palmarosa.exblog.jp/

今後の課題は3つあります。

  1.カメラの更新。
   今のカメラは3年以上使っていますので、
   ホワイトバランスや補正など、
   購入した当初に比べると
   機能が低下しているように感じていました。
   (2015年5月17日現在、カメラを新規購入しました!)

  2.もっと積極的に被写体を見つける。
   身近な人物や風景だけで
   自己満足しない。
   フットワーク力も入選への近道!

  3.6月の「ぶらカメラ」に参加しぜったいにリベンジする!
  
 フィードバック、ここに至れり。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_2236759.jpg

前を向いて進もう!!!
前に、前に。
でも、振り返って自分の足跡を確認しよう。
足跡には、次の1歩へのヒントがあるから。
見返る人の美しさは、浮世絵にも残っている。
「見返り美人」に福がある。_b0141773_2235317.jpg

by rocky-road | 2015-05-19 22:38  

<< 事務は知的社会のインフラ。 パルマローザ 写真教室 コンテ... >>