「日常」を「情報化」するとは。
4月29日、
恒例となった
パルマローザ主催の写真教室が終わった。
参加者20人。
すでにカメラの扱い方がわかっている人たちなので、
今回はどう撮るか、どう被写体を見つけるか、
というほうにポイントを置くことができた。
言うまでもなく、
写真のいちばんのおもしろさは、
被写体をどう見つけるかである。
「日常」の中に事件はそうそう転がっていないが、
写真のモチーフということなら、
日常の中に無限に転がっている。
といって、「日常」をそのまま撮っても
「作品」にはならない。
それどころか「情報」にさえならない。
「情報にならない」とは、
人に「へぇ~」と言わせるものがない、ということ。
情報は、水の流れと同様、
上から下へと流れる。
情報化できない人は、
オピニオンリーダーにはなれない。
見慣れた、いや、だれも見ようともしないものに
レンズを向けると、
そこに顔が現われる。
カメラは、日常を撮ることもできるし、
日常を「作品」や「芸術」に替えることもできる。
オピニオンリーダーとは、
日常の中から情報を見つけることができる人。
写真も語りも文章も、
「情報化」という点では同じである。
今回は、小学生のカメラマン2人の参加があった。
アドバイスをよく聞く、というより、
1枚撮ってはアドバイスを求める。
この熱意と集中力があったら、
どんなにか成長することか。
若いとは、こういうことか、と
改めて実感した。
今回もコンテストを行なう。
ここにあれこれ出すと、
応募者の邪魔をするので、
ごく私的に撮ったものだけを
アップすることにした。
by rocky-road | 2015-04-30 23:46