「能登」はアイヌ語で「顎/アゴ」だって。
ロッコム文章・編集塾/能登教室の
第4回が終わった。(11月30日)
単発のセミナーではなく、
連続的な講義をしてゆくには、
各回ごとに、
受講者の出入りの多いのは好ましくない。
が、4回目とあって、
そろそろ人数が絞られてきた。
おかげで、
情報交換にツーカー関係が生まれつつある。
講義プログラムは、以下のとおり。
1.宿題発表
カタカナ文を漢字まじりひらがな文に
リライト。
原稿用紙を使って手書きの文章を書いてもらい、
原稿用紙や手書きを思い出してもらうのが目的。
合わせて、同じ文章でも、
表記法(用字用語や補助符号の使い方)には
いろいろとある、それを体感してもらうつもり。
「用字用語」というコトバも、
初めて目にする人も少なくないことだろう。
2.前回の宿題の講評とお返し。
前回の講義は、「文章力強化のための
『自主トレ』メニュー。」
この講義の感想を、
宿題として書いてもらった。
感想の大半は、
素直に講義内容をなぞったもの。
一部は、文章とは、用字用語とは、
などについて、
生活の中のエピソードによって語っていた。
日本人の平均的反応ではないかと推測できるのは、
感想を述べるとき、
あたかもアンケートへの回答のように、
講義の順序どおりに、断片的に答えるパターン。
その素直さは、小中学生のイメージ。
子どものような素直さは
何歳になっても変わらない、
それが日本人かもしれない。
つまり、自分なりのストーリーを展開するのではなく、
講義を忠実に受容し、
反面、
ひたすら自分の不備・不足をあげる。
反省のオンパレード。
講師からすると、
その素直さと謙虚さ、自己否定が気に入らない。
素直であることに不満はないが、
そこからはオリジナリティや自説は育たない。
ここがむずかしいところ。
「意見」や「ひねり」を求めることは、
純白のハンカチを泥で汚すような気分。
いつも、この気分に襲われて
心の中で合掌しているのである。
「合掌」つながりで、
喪中のあいさつハガキが来たら、
すぐに(年明けの寒中見舞いでなく)
返事を出してはいかが?
という、オプションコメントをしたことも
書いておこう。
さて、この日のプログラム、残りの3点。
3.「『1人ブレーンストーミング』のスキルアップ。」
4.「スピーチのスキルアップ。」
5.宿題
講義の紹介はここまでにしておこう。
羽田から能登空港まで、滞空時間は40分前後。
その近さなのに、2泊3日。
講義時間を1日まるまるとろうとすると、
どうしてもこのパターンになりそうだ。
講義の正味は5時間30分。
これくらいあると、
ジョギングではなく、
散策のペースで進めることができる。
それは、小さな小道、路傍の草花、
その葉にとまって小虫などにも
目が届く速さである。
「身につく」とは、
こういうペースで歩きながら、
周辺の情報を
いろいろと吸収することではないかと思う。
全部ではなく、
そのいくつかが記憶に残ることだろう。
by rocky-road | 2014-12-04 00:37