パルマローザ 写真教室 フォトコンテスト応募作品講評。

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去る4月29日に開催された
横浜、氷川丸での撮影会での、
参加者が撮影された作品を拝見した。

充分なレクチャーができなかったけれど、
みなさん善戦したと思う。
作品に仕立てようという意欲が感じられた。
何回かの参加経験のある人に特にそれを感じた。
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やはり、撮影技術も経験を重ねることで
上達することは確かである。
とはいえ、群を抜くような作品はなく、
今回も「金賞」は保留した。

その代わり、銅賞を2作とし、
入選を3作とした。
入選が増えたのは、
全体のレベルがあがってきたことを意味するのだろう。

今後は、
文句のない金賞作品が生み出されるのを待つばかりである。
特筆すべきは、
小学生の入選者があったこと。
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全8回のうち、初めてである。
タイトルのつけ方も慣れてきて、
著しくおかしなものがなくなった。
以下、全応募作品についての講評をしたい。 大橋禄郎(当日講師)
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銀賞
エントリー2
タイトル
「わらうとまけよ~あっぷっぷ」

撮影永野 幸枝さん(写真教室参加2回目)
(千葉県 市原市 学校栄養職員)
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【選評】 
シャッターチャンスは写真の最大の武器。
この地球上の事物はつねに変動する無常の世界。
スチール写真は、その動きを一瞬止める。
人間の目ではとらえきれない瞬間である。
かわいい少女のモデルさんにしてみれば、
本意でない表情だろうが、
防火用の水道栓(?)を顔と見立てると、
にらめっこをしているように思えて合点がゆく。
この瞬間を予測していたはずもないが、
画面の中では説明ができている。
背後を行く人影が邪魔だとしても、
このチャンスを優先すればやむを得ない。
カメラをほんの少し右に振ることで、
背後の人を消し、さらに強い表現になっただろう。
タイトルは、このネーミングしかないだろう。

銅賞
エントリー7
タイトル
船中の天井って!? 
撮影 郷右近みちるさん(写真教室参加2回目)
(神奈川県  横浜白光会 今井の郷 管理栄養士)
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【選評】 
氷川丸船内の天井の反射に興味を感じて、
双方で天井に映る仲間にカメラを向けた。
こちらのカメラと向うのカメラ――いわば「相討ち」である。
見あげている人の表情がいい。
写真は、空気の色合いをも写す。
視野を広くして被写体を見つけようとする
撮影会参加者の一所懸命さが感じられる。
作品、タイトルとも、あまりひねっていないが、
船内での撮影会であることを説明するには、
これしかないだろう。

銅賞
エントリー3
タイトル
海と陸の「トリコロール」
撮影 奥村 花子さん(写真教室初参加)
(東京都 品川区 フリー 管理栄養士)
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【選評】
船の煙突のラインと、撮影者の帽子のライン、
図らずもフランス国旗(三色旗/トリコロール)模様が
重なった。その類似を瞬時にとらえて作品化した。
この場合、帽子を置いたのでは
作為見え見えの演出で終わってしまう。
撮影に集中しているカメラマンの一所懸命さと、
静止している船のラインの対比がいい。
カメラマンは、トンボの目で、
視界の中から被写体を見つけ、
おもしろい絵を創作したい。
タイトルはやや説明し過ぎ。
「トリコロール」だけでもいいし、「水平線」でも。

入選
エントリー6 
タイトル
HAPPY チューリップ
撮影 塚本 初音ちゃん(写真教室初参加)
(長崎県 佐世保市 小学生)
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【選評】
マーガレット自体、かわいらしい花だが、
それらの花々に囲まれた主役のチューリップ。
主役の慎みとでもいうのか、
チューリップはまだつぼみ。
花壇いっぱいの花を撮るとき、
カメラをどこに向けても花、花、花……となるが、
そういう写真はまとまりがない。
そこで、「まず、主役となる花(同種)を探して、
それを中心とした花の世界を撮りなさい」とアドバイスしている。
この写真の場合は、
異種のチューリップだから主役に抜擢しやすく、
上記のスキルを実践するのに格好のシチュエーション。
縦位置にした構図、主役の位置など、成功している。
タイトルも雰囲気を伝えている。

入選
エントリー13
タイトル

高架下よりタワーを望む
撮影 中下 博美さん(写真教室参加4回目)
(神奈川県 病院 栄養士)
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【選評】
記念写真の撮り方の好例として採った。
カメラをローアングルに構え、
2人のポーズとバラを這わせる棚、
その向こうのマリンタワーという構図でキメている。
記念写真も棒立ちの2人というのでは楽しくない。
このように適度に演出をすると、
そのときの気分を写真に残すことができる。
背の低い人はときにカメラを頭上に構え、
背の高い人は、カメラを地面すれすれに構えると、
いつもとは違う写真が撮れる。
タイトルは、願望として「マリンタワーを買い取りたい」と言っている。
話がでかくていい。
が、展望するという意味なら「臨む」が正解。「高架下」とあるが、
やや誇大、これは藤棚かなにかではないか。
いずれにせよ、タイトルは、写真を説明し過ぎているかも。

入選
エントリー15
タイトル
4月29日、春弥君、写真教室デビュー
撮影 影山なお子さん(写真教室参加8回目)
(神奈川県 食コーチ 管理栄養士
栄養士・健康支援者ネットワーク「パルマローザ」主宰
「食コーチングプログラムス」主宰)
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【選評】
「判じ絵」のようなむずかしい絵柄。
カメラマンは手前の赤ちゃんのこちら側にいる。
その様子は、上3分の2を占めるか鏡に映っている。
ピントは、もちろん赤ちゃんの顔に合わせている。
鏡写真を撮り慣れていればこその構図とシャッターチャンス。
が、なんとなく静かな写真になっているのは、
春弥くんが眠っているせいだろう。
「起こして笑わせよう」とまでは言えないが、
この子も目を開けてカメラを見ていたら、
ますますチャーミングな記念写真になっただろう。
タイトルは、「春弥君、モデルデビュー。」のほうが適当か。
タイトルに句点を打つ作品は、全日本的に見ても
ゼロか、きわめて珍しいことだろう。

その他の応募作品
エントリー1
タイトル
「このアングルでいい?」
撮影 岩崎 智子さん(写真教室参加2回目)
(広島県 廿日市市 野村病院 管理栄養士)
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【選評】
スナップ写真として、3人の役割が説明できていてよい。
上半身で切ったことでその効果をあげている。
とっさにこの構図を選んだことは自信につなげてよいだろう。
「作品」とするには、もう一息、インパクトがほしい。
タイトルは状況を適切に表現している。

エントリー4
タイトル
船上の「おもてなし」 
撮影奥村 理央さん(写真教室初参加) 
(東京都 立教大学職員)
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【選評】
船内の雰囲気はとらえている。
が、構図ができていない。
花は露出オーバーでピントが甘い。
右手の部屋の雰囲気も、もう少し伝えたい。
わずかにカメラを左に構えて、
右手の奥行きを出したかった。
それにしても、花が、だれが見てもきれいに見えるように、
的確にピント、露出合わせをしたい。
タイトル、この場合、「船上」と言うと甲板までも含むので、
「船内」のほうが優雅だろう。

エントリー5 
タイトル 
船上の昼下がり
撮影 塚本ゆみ子さん(写真教室初参加)
 (長崎県 佐世保市立総合病院 管理栄養士)
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【選評】
世界航路の最中の1ショットを思わせる。
モデルの表情もいい。
縦位置で撮っているが、甲板上を説明するには、
横位置にしたほうがよさそう。
人がいたらそれもできないが、
海の一部、空の一部が入ると、
いっそう船旅の雰囲気が出ただろう。
タイトルは素直でよい。
「横浜航路」とでもすると、
さらに楽しくなるかもしれない。

エントリー8
タイトル
扉をあけて
撮影林 弥生さん(写真教室初参加) 
(神奈川県 特別養護老人ホーム 管理栄養士)
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【選評】ステンドグラスを画面いっぱいに撮った写真。
美しいが、表現ができていない。
模写ではなく、「作品」にするには、
タイトルにあるように、3分の1ほどドアがあいていて、
その向こうに海が見えるとか、
いま、人が部屋に入ってこようとしているとかの
「瞬間」があると、撮影意図が伝わる。

エントリー9
タイトル 
「勝負」
撮影髙杉 裕子さん(写真教室参加2回目)
(広島県 土肥病院 管理栄養士)
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【選評】
撮影中のカメラマンの真ん前に入って撮った勇気あるショット。
「勝負」は、これを撮った作者に捧げたい。
ユーモラスではあるが、いまひとつユニークさに欠ける。
念のために言うと、
自分以外のカメラマンと「勝負」をしようと思ったら、
このように並んで似たような写真を撮ってはダメ。
本気で勝負をするときは、仲間から外れて、
スタンドプレーを狙うこと。スポーツではないが、
勝負を賭ける人間は嫌な奴ではある。

エントリー10
タイトル  
横浜氷川丸より
撮影 植村 寿香さん(写真教室参加3回目) 
(神奈川県 特別養護老人ホーム 
横須賀愛光園 管理栄養士)
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【選評】
氷川丸船内に備えつけてあるイルミネーション用の電球越しに
ラウンドマークの風景を撮ったもの。狙いとしてはおもしろい。
船内の独特の状態を構図で説明するには、
電球を、全体か、もう少し入れたほうがよい。
当日は曇天だったので、風景は重々しい。
応募作品としては、
もう少し明るいもののほうがよいかもしれない。

エントリー11
タイトル
写真教室2年生
撮影 三奈木麻弓さん(写真教室参加5回)
(東京都 伊勢原市市役所健康管理課 管理栄養士)
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【選評】
写真は思い切って寄るとインパクトが強くなる。
しかし、この写真は、「作品」とはなっていない。
なぜこのフレーミングで寄ったのか、撮影意図が不明。
記念写真としても効果が中途半端。
幼児の表情をかわいく撮るなら、
ほかにも適切な瞬間があるはず。
タイトルも、この写真の説明としては適切とは言えない。

エントリー12
タイトル 
船の目
撮影 三奈木博文さん(写真教室参加3回)
(東京都 株式会社ミナキ)
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【選評】
ワイドレンズの特性を生かした作品。
が、このままでは、
レンズの特性を説明しただけに終わってしまう。
この位置で作品化するには、
景色を眺めている人を画面のどこかに配するとか、
洋上を船が走るとか、
という絵にすることで、
撮影者の創作性が増して、作品らしくなる。
一眼レフにワイドレンズをセットして使うカメラマンは、
レンズのおもしろさに寄りかからず、
その特性を生かした絵づくりをくふうしたい。

エントリー14
タイトル
午後の公園
撮影 渥美智佳子さん(写真教室初参加) 
(千葉県 特別養護老人ホーム 松戸愛光園  管理栄養士)
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【選評】
タイトルから描くイメージは、
のどかな公園風景だが、
人けのないベンチはいかにも淋しい。
ここにはだれかに座っていてほしい。
それがムリなら、
バッグ、本、帽子などを置いて変化をつけたい。
ベンチが右に傾いて見えるので、撮影時に注意しよう。
多くの人に右左に傾くクセが見られる。
自分のクセを把握して補正しよう。

by rocky-road | 2014-05-16 00:55  

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